居間に本棚をつくってみた

娘が保育園で進級し、毎週何かしら本を借りて読むことになったようで。

娘の読書習慣はまだほとんど形成されてなく、就寝前に数冊の絵本を読むだけ。夕方6時前に帰宅して、夕食とって入浴、翌日の準備などをして9時までに入眠(≠布団に入る、ではなく眠る)というスケジュールを強行する日々では、ゆったり読書する時間が親にも子どもにもありません。

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無理強いさせるつもりはありませんが、子どもにはできるだけいろいろな本に触れてほしいし、僕らも時間があれば本を開いてゆっくり過ごす時間を毎日のなかで少しでもいいから持ちたい。

それを実現するためには、いつも過ごしている部屋の、ちょっと手を伸ばせば届く位置に本があるほうがいいはずです。

そこで、前々からやるやると言っていて行動を起こしていなかった「和室に本棚」を、今年は実行したいと思います。

SmartNewsの本棚

本棚って、本当に様々なデザインのものがありますよね。

もともと僕がイメージしていた本棚は、ニュースアプリ「SmartNews(スマートニュース)」のオフィスにあるそれでした。


画像出典:SmartNews

様々な材や色、カタチが採用されているのにどこか統一感もあるし、使いやすいのかどうかは分からないけれど見てるだけでワクワクするし、多様な知識や情報を得て感性を育む「本」というものを収めるものとしてこんなに良い本棚はないなと、これを見た時に思ったわけです。

一方で、簡単なDIY作業もまともにこなせない僕が、こんな本棚をつくるのは困難だということにもすぐ気がつきました。

30ミリの角材でつくる本棚

そこで方向転換し、考え方を変えるために、デザインから出発せずに材料から考えてみることにしました。

僕が自宅のDIYに好んで使っている、杉の角材があります。30ミリ角で長さ2000ミリ、12本で1900円ほどとお手頃価格。木材のなかでは比較的柔らかい杉なのでノコギリで切断なども簡単ですが、安物の宿命か質は高くなく、時々とんでもなく反っていたりします(笑)。


1階和室の床の間を収納にした際にも使用しました

よし、じゃあ本棚もこれでつくってみよう! デザインはどうする? そうだ、ジョージ・ネルソンの「ネルソンプラットフォームベンチ」や、隈研吾の「GC プロソミュージアム・リサーチセンター」を彷彿とさせる本棚なんてどうだろう?


GC プロソミュージアム・リサーチセンター(画像出典:隈研吾建築都市設計事務所

あ、あ、あくまでイメージ(妄想)ですが、ここから出発して本棚を設計しました。

設計図にしたがって、材料をカットしていきます。

何度か「あ、これ間違ってる!」と、測り直しや切り直しをしつつ、トム(妻)と一緒に汗をかきかき、なんとか計画の40%が完成。

娘の絵本を本棚に並べてみました。

これ以上近づくと粗が見えてしまうので、このあたりで(笑)。

それでも、ここまでつくるだけで、正直、大変でした。

こんなに大変だと分かっていたら、全く違うデザイン、設計にしていたでしょうね。机の上だけでああでもない、こうでもないとやっててもやっぱりダメですね。手を動かして初めて分かることってたくさんあります。

ただ、実際に手を動かしてつくったことで、改善できる点=よりシンプルな構造で、簡単につくれて強度もあるやり方が見えてきました。

例えば、柱が4本ありますが3本で良いとか、柱の位置が内側過ぎて置ける本が少ないとか、まあ、設計段階で気づきたいことばかりなのですが(これがawがawたる所以なわけですが)。

残る60%(ハシゴの左側)にはそれが反映できそう。

何日か経って気力と体力が回復してきたので(笑)制作を再開。朝、妻子を送り出したあとや昼食時など細切れの時間にせっせと作業し、

数日後に完成!

大きさの異なる本を並べて棚のサイズ感を見たり、上段にたくさんの本を置いて安定感を確認します。

今のところ、本の出し入れが難しかったり、グラつきなどはなし。

ただ、所有する本をすべて収納するのは難しそうなので、この書棚に入れるべき本と、その他の部屋(僕の仕事部屋)の本棚に置くべきものを整理しないといけないですね。

本棚をつくった理由

本棚をつくった理由を少し深掘りしておきたいと思います。

本棚をつくった理由は、最初に書いたとおり、「子どもにはできるだけいろいろな本に触れてほしい」から。

僕は幼い頃から本を読むのが好きでしたが、なぜ本を読むようになったのか、そのキッカケは自分では分かりません。

自分でそれが分かっていれば、同じ環境やキッカケとなる体験を娘に与えてあげればいいのですが、分からないし、覚えていません。

それで、ヒントを本に求めました。

読んだいくつかの本に共通していたのは、「いつでも目に入り、手に取れる場所に本を置いておくこと」でした。

娘に寝る前に読む本を持っておいでと言うと、目につきやすい場所にある、手にとりやすい場所にある本を選ぶ傾向がありました。

目にしなければ手にとらないし、手にとらなければ読むこともありません。

幼い娘にとって、本に限らず何かに注意を向けるためには、まず彼女の目にとまることが重要で、目にとまらなければそれは無いも同然なわけです。

最近は読みたい本が決まっていて、それが本棚にないと「XXXがない〜」と言って戻ってくるのですが、時々「XXXを持ってくるね」と言って本棚に行くのに、別の本を持ってくることもあります。

いわゆる「セレンディピティ(大げさ)」ですが、これも本棚で目に入らなければ起こり得ないわけですよね。

これまでも和室に本棚はあったけど、小さくて、娘の本しか置けなかった。そして増やせない。

僕やトムが読む本や、もう少しお兄さんお姉さんが読むような背伸びして読む本など、年齢層もカテゴリーも幅を広げて、この本棚に置いていきたいですね。

そして、この本棚が、子どもにとってワクワクする出会いの場所になるようにしたいな〜と。

完成したものの、もう少し修正したい点もあるので、少しずつ直しながら本を入れていきたいと思います。

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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