傘をさすのがあまり好きではない話

今年はないのかなぁ〜なんて思っていましたが、とうとう梅雨入りしましたねぇ。

雨で思い出したのですが、僕の親友が学生時代、こんなことを言っていました。「イギリス人は、雨が降っても傘をささないらしいよ。コートの襟を立てるだけなんだって」。驚いた僕は「へー! でもそれって濡れないのかな」と聞くと、彼はこう言いました。

「うん、イギリスの雨は濡れないんだって」

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もうひとつ、僕の中で強烈な記憶として残っている雨にまつわる話があります。

20年近く前にハワイに行った時のこと。にわか雨が降りはじめたので、小走りしで雨宿りできる場所を探していたら、遊歩道のベンチに男性がゆったりと腰をかけて、本を読んでいたのです。

傘をさすのがあまり好きではない

なぜ学生時代の会話や昔の旅行で見た光景を覚えているかというと、そのエピソードに軽いシンパシーを感じたみたいでして。

つまり、僕は傘を使うのがあまり好きではないんです。

とはいえ、傘が嫌いな理由は大したものではなく、傘をさすと片手が塞がる、雨が止むと無用の長物になる、すぐ無くす(置き忘れる)、といったたわいもないもの。

ではどうしているかと言えば、これまたごくありきたりですが、レインウェアやレインコートを着ているというわけです。

「今日は雨が降るかも知れないから、レインウェアを着よう」とわざわざ選ばなくても、モンベルのレインウェアバブアーのジャケットだったり、持っている上着はたいてい防水性のものだし、多少の雨であれば十分凌げます。

傘を持ってないから両手が空いて自由だし、手だけでなく体全体も動きやすい。特にと散歩している時などは、犬を繋ぐリーシュやウンチ袋など、手に持つものが多いので、傘を持つと両手が完全にふさがって、なんとも不自由になってしまうのです。

逆に、雨が降るなか、傘をささずにレインウェアを着て歩き出すと、すごく自由になった気持ちになります。ちょっとやそっと強い風が吹いても、なんら問題ありません。

「俺は雨という悪天候に屈してないぞ!」という感じも出せますし(笑)。

ただし、持つカバンも防水じゃないといけませんけどね。

僕の影響かどうかは分かりませんが、トム(妻)も傘を持たずにレインウェアをひっかけて出かけてくことが多いし、娘も雨降りのなか、カッパを着て遊んでいます。


タープの先から落ちる雨をバケツで受け、溜まり具合を見て楽しむ娘

いちおう書いておくと、トムと娘はおのおの自分の傘を持っていて、状況に応じて使っているようです。

僕は自分の傘を持っていませんが。

日本人は傘が大好き

しかし、日本人は無類の傘好き(*1)で、逆に言えば、ほんの少しでも雨に濡れるのが嫌な国民と言われています。

たしかに、レインウェアを着てフードかぶって雨の中を歩いていると、通りすがりの人から少し奇異の目で見られることが多いですね。「なんで傘をささないんだろう」と思われているんでしょうかね。

確かに、雨に濡れたジャケットやコートを掛けるスペースは、日本の住宅の玄関にはありません。仮に自宅にあったとしても、外出先や知人、友人の家にあるとは限らない。

その点、傘であればさっと畳んで立てかけておけばOKなので、楽チンです。

高温多湿な気候風土も、濡れたくない、濡らしたくないって気持ちを強化している要因なのかも知れません。湿ったものはすぐにカビてしまいますしね。

鳥取人はレインウェアを着るべし!

僕の暮らす鳥取県は山陰地方に属していて、雨天曇天が多いと言われています(*2)。

降水量はそれほど多くないような気がするんですが、とにかくパーッと晴れる日が少なく、雨が降ってないにしても曇天が多い印象ですね。

僕はこの天候を逆手にとって、「鳥取県人は少々の雨じゃあビクともしない」というタフなイメージで売ってったらどうかと思っています(笑)。

ちょっとくらいの雨なら傘なんてささず、イギリス人よろしくコートの襟を立てたり、フードをかぶったりするだけ。各家庭にの玄関にもしっかりしたコート掛けがあって、雨に濡れた上着を掛けることができたり、濡れて帰ってきた時のためのタオルが常備してあったり。

そして他県の人からも「awって、傘ささないけど、なんで?」と聞かれて「だって俺、鳥取出身だもん」「あ、なるほどね」みたいな感じになると面白いだろうなと。

それくらい特徴的な県民性、地域性になると楽しそうだなーと、雨のなかを歩きながらいつも妄想しております。

*1 日本人は無類の傘好き:bite japan 「傘をさす日本人、ささない外国人」 / Leon Design 「外国人は傘を差さない?日本と外国の違いを比較しました」 / 温玉ブログ 「なんで日本人は傘をさすのがこんなに大好きなのか?」 / NewSphere 「日本では傘はダサくないんだよ」海外には珍しく映る独特の傘文化」 / Culture Talk 「外国人男性は雨が降っていても傘を差さない?
*2 都道府県格付研究所 「年間降水日数ランキング

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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2件のフィードバック

  1. siore より:

    すごく共感したのでコメントさせていただきます。
    私も傘嫌い…

    レインコートを選ばないのはなんでかなって考えると、やっぱり電車の中とかで
    人に水滴を押し付ける形になっちゃうからですかねえ。
    着てる時は楽なんですけど、一度脱ぐと着なおすのも面倒だし。

    傘の設計は数百年基本的に変わってないそうです。
    そろそろ画期的な雨具ができないものですかねw

    • aw より:

      sioreさん、コメントありがとうございます ☔️

      確かに、電車やバスなどの交通機関をよく利用される場合は、傘を使わないというのは難しいですよね。みんなが濡れたコートを着ているのならいいんでしょうが、一人だけずぶ濡れのコート着てるのは確かに周囲に迷惑になっちゃいますね😆

      僕は東京にいたころ、当時はめちゃくちゃ空いている沿線を利用していたこと(有楽町線の辰巳駅→永田町→半蔵門線乗り換え→渋谷)、そのうえ出勤時間が定まっていなかったのでオフピークで電車はガラガラだったので、濡れたカッパはホームでばさっばさっとやって水気を払っただけで電車に持ち込めたって状況だったのがよかったのかも知れません。

      ただ、仕事で傘も販売していたので、メーカーや問屋から新商品が出たらサンプルをいただいてレビューする立場にあり、傘嫌いがまだ世の中に出回ってない新作をいろいろ使って試していたという皮肉な状況でもありましたが(笑)。

      確かに傘もいろいろ工夫されてはいるものの、基本的な設計は変わらないですね。先日の東京五輪の日よけ傘(笑)も日本に古来からあるスタイルですしね。

      革命的な雨具、期待したいですね〜

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