林間キャンプの撮影をしてきた

先日初めて、キャンプの動画撮影をしてきました。

長く仕事の付き合いがあり、キャンプ仲間でもあるKさん。その人となりを伝えるためのコンテンツ制作の仕事を請けることになり、「Kの人柄は彼の趣味であるキャンプを通じて伝えるのが良いのでは」というKさんの奥様のアイディアが起点となって、今回の動画撮影と相成ったわけです。

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キャンプサイトおよび撮影場所は、Kさんが何度か野営したことがあるという、Kさん地元の町にある林野。人の手が入っていないありのままの広葉樹林です。

山林キャンプ-ヒルバーグナマッジ3GT

山なので平坦な場所が少なく、あっても比較的小規模なものばかりなので、テントはそれぞれ離れた場所に設営する必要があります。ゆえに上の写真のように、僕のテントも山の中にポツンと設営。

ですが、この”条件”が意外と良くて。

ソログルでキャンプする時、テントも近くに寄せるかたちで設営するのがふつうだと思います(特にキャンプ場などではそうですね)。なので、テントの中から声をかければ、近くにいる仲間にすぐ声が届き会話ができてしまう、そんな状況になると思うのですが、この山ではそれが難しい。

この山で4〜5人でのソログルキャンをしようと思えば、それぞれ数十メートルは離れた位置にテントを設営する必要があるので、食事や焚き火など、集まって楽しむイベント以外ではほぼ完全なソロキャン感を楽しむことができるわけなんです。

やはりソロキャン、しかもキャンプ場でもなんでもないただの山の中で一人過ごすとなると、否が応でも「いま、自分は自然の中に一人でいるんだ」と強烈に意識することになり、近くに仲間がいる状態よりも緊張感が(多少は)高まります。

これが楽しい。

撮影を終えて就寝するために自分のテントに戻る時など、木々の葉がつくる天然の屋根のせいで月明かりが届かず、照明を消すと文字どおり漆黒となる闇の中を「これ、迷ったらとんでもないことになるな(スマホも圏外だし)」とやや緊張しながら歩いていると、子どもの頃に抱いていた冒険心がむくむくと沸き上がってくるのを感じるんですよね。

それが面白くて、およそ100mほど夜の山を歩いて無事にテントに着いたあとも、外の音に耳をすませ、あるのかないのか分からない”気配”に神経を集中させたりして、無理やり高揚感を継続させてみようとしましたが、アラフィフの体に染み付いた毎晩9時就寝の習慣には勝てず、すぐに眠りに落ちてしまいました(笑)。

8時間たっぷり寝て(キャンプでこれほどぐっすり眠れたのは初めてかも知れません)、朝日が差し込んで明るくなった —夜とは全く雰囲気の異なる— 森の中を歩くのは至福としか言いようがなかったですね。

山林キャンプでの朝

キャンプYouTuberは凄い

さて、冒頭に書いたように、今回は友人Kさんのキャンプの様子をカメラに収めるためのキャンプでした。

ゆえに、全然ふつうのキャンプではありませんでした。

荷物を車に載せるところからはじまって、車で目的地に向かっているところ(いったん車を止めてドローンを飛ばしたり)、山の中を歩いてサイトに向かうところ、荷物を解いてテントを設営するところ、焚き火をつくり育てるところ……一つひとつの工程をさらに細かく分解し、「はい、そこで止まってください」「次はこの角度で撮るので、Kさんはこっち向いてこう動いてください」「あ、今の動き、もう一度お願いします」と指示を出しながら撮影し、Kさんにはそのとおりに動いてもらい……。

キャンプ地に向かうランクルを空から撮影
移動中、車から時折降りて空撮するなど、なかなか大変でした(汗)

テント設営に火起こし、焚き火を使った調理など、Kさんがやっていることをリストアップすればキャンプでしかないのですが、実際それをやっているKさんもキャンプをやっている気がしなかったでしょうし(少なくともいつもよりは)、それを撮影している僕も「果たしていま僕はキャンプを撮っているのか?」と自問自答したりもしました(笑)。

Kさんがいつも楽しんでいるキャンプを映像というかたちで表現する、その制作過程がいつものキャンプと違うのは当然だし仕方のないことではあるのですが。

今回が僕にとってはじめてのキャンプ動画撮影ということもあってなにもかもに慣れてなく、手探り状態でやっていたということを差し引いたとしても、僕の本音としては、「撮影なしで来られたらなあ(もっと純粋にキャンプが楽しめるのに)」というものだったと思います。きっとKさんも似たような気持ちだったでしょう。

もちろん、キャンプを撮影するという体験自体は刺激的で楽しいものだったんですけどね。

こう考えてみると、「キャンプ系YouTuberの人たちって、キャンプを楽しめてるのかなあ」って思っちゃうんですよね。

でも、きっと続けられてる人は、動画撮影とキャンプがミックスしたスタイルがちゃんと楽しめてるんでしょうね。

僕は、時々ならいいけど毎回のキャンプをこうして撮影するのは無理だ〜、と認識した次第です。

と同時に、いつも僕たちを楽しませてくれているYouTuberの皆さんに感謝と尊敬の念を抱かずにはいられない(*)、そんな風に考えた林間キャンプ撮影でした。

* ふだん、YouTubeでキャンプ系動画はほとんど見ないんですけどね(笑)。

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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5件のフィードバック

  1. タカフジダイスケ より:

    へ~。実際はどうあれ、出来上がったものを見る人たちには関係のない話だからね~。Kさんのスタイルはどの角度を切り取っても絵になるから、良い絵が撮れてるんだろうな。出来上がったら見せてな~!

    • aw より:

      タカフジダイスケ、コメントありがとう。
      動画できたら公開するのだけど、ひっそりと、になりそうなのであらためてお知らせするね〜。

  2. kyu より:

    注釈で吹き出しました 笑
    撮影自体に楽しみを見出している方(撮影が趣味など)なんかは、キャンプも撮影も楽しめそうですよね!
    自分も撮影キャンプに挑戦してみたい想いはありますが、やはりawさんと同じように純粋にキャンプを楽しみたい欲求が勝ってしまいます。

    • aw より:

      kyuさん、コメントありがとうございます!
      最後、ちゃぶ台ひっくり返し過ぎでしたかね😅 これまでもキャンプ中に動画撮影を試みてきたんですが、動画どころかふつうの写真を撮影するだけでも厳しいくらいなので。今回、仕事として向き合ってなんとか果たせたという感じでした。

      行動によってアングルを変えないと動画も単調になるし、かと言ってアングルを変えてばかりいると作業に集中できないし(特に火起こし、焚き火など)、テントの設営なんて遅々として進まないですしね……。

      でも、kyuさんの美しい凛とした雰囲気の映像によるキャンプ動画、ぜひ観てみたいですが! いつか挑戦お願いします〜🤗

      • kyu より:

        レスありがとうございます!
        テントの設営が遅々として進まない…わかります。笑
        実はまだYoutubeなど手を出す前に一度キャンプの撮影にトライしかけたことがあるのですが、テント設営の段階で挫折してました。
        ですがawさんにそう言っていただけたので、またいつか挑戦しようと思います!(ちょうどYoutube迷走気味でしたので笑)
        とても嬉しいお言葉をありがとうございました。

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