やっと1日5km走れるようになった50代おじさんが秋ランに必要なアイテムを考えてみた(ベースレイヤー編)
今年の6月からはじめた、暑さ対策のための早朝ラン、猛暑の夏もなんとか継続できました。
朝起きてエアコンの効いた部屋から一歩出ると、4時台なのに、すでに「うっ」となる暑さ。しかし外は、太陽がまだ顔を出してはいないもののはほんのりと明るくなりつつあり、一晩かけて浄化された澄んだ空気に満ちています。僕が考えるに一日のなかで世界が最も美しい時間帯です。この時間にこの世界を走ることができる喜び、これが暑さに対する不快感を大きく上回ります。
同じ時間に玄関を出てても、日々、外の明るさが徐々に変わっていくことで季節の移ろいも感じることができ、「ああ、今年も夏が終わる」と五十路オヤジのセンチメンタルな心を刺激してきます。
要するに、この時間帯のジョギングは素晴らしい経験なのです。
義務的になってもと思って避けていましたが、小さな目標があってもいいかなと考え直し、ひと月に100km走るという目標を立てました。
8月は家族で台湾に行ったりなどして後半は走れませんでしたが、1日およそ5kmをちまちまと走り、7月、9月はギリギリですがクリアしています。
朝晩涼しくなってはきましたが
暑さに苦しんだ夏が終わって10月に入ったとたん、肌寒さを感じるようになってきました。
暑さ対策のために早起きする必要はなくなりました。また、鳥取市のこの時期の日の出は6時前後。ジョギングから帰宅する頃に明るくなってきますので、センチメンタルタイムもありません。
じゃあもう4時起きは止めるか、とも思ったのですが、自分の生活にいろいろと良い効果をもたらしてくれる面もあったのでしばらく継続してみることにしました。早起きがどう僕の生活を良くしてくれたかについては、また別途記事にまとめたいと思います。
こんどは寒さ対策が必要
肌寒い季節の早朝に走るために、夏とは違ったアイテムが必要になってきます。
ウィンドブレーカーやジョギング用のパンツ(ロング)は持っていますが、数が少なく、洗濯して乾かなければ翌日はジョギングができない、そんな状況。ここはモチベーションを高めるためにも、新しいアイテムを幾つか買っておきたいところ。
というわけで、ChatGPTと対話しつつ、僕が買うべきアイテムを絞り込んでいきました。以下で紹介していきます。
ベースレイヤー
もっとも大切だと感じるベースレイヤーについて考えてみます。
夏場はとにかく涼しければいい、速乾性があればいいという感じでしたが、寒くなってくると着用するものに対する要望が変わってきます。
まず、朝起きて肌寒さを感じるなかラン用のウェアに着替えた時、ヒヤッとする感覚をできるだけ抑えたい。例えば「着て寝る」とか「着替える前に軽く温めておく」みたいな対策もあろうかとは思いますが、アイテム自体がヒヤッと感を抑制するのに越したことはありません。
いま着ているのが、Patagoniaのキャプリーン・クール(Cap Cool Daily Graphic Shirt)。いわゆる長袖Tシャツです。
速乾性が非常に高く、5年以上着ているのにほとんどヘタレない耐久性は素晴らしいのですが、ポリエステル100%というスペック上、ヒヤッと感は強め。保温性も期待薄です。今は良いとしても11月、12月と寒さが強まってくると厳しい感じがします。
ヒヤッと感を抑える肌触りと速乾性、保温性を兼ね備える素材となると、ウールとポリエステルの混紡。これをキーワードに幾つか製品をピックアップしてみます。
TETON BROS. Axio 3D L/S
ツルギジャケットで知られるTETON BROS.(ティートンブロス)社のベースレイヤー、Axio 3D。
画像出典:TETON BROS
素材 | ポリエステル/57%、ウール/43% |
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重量 | 230g(Mサイズ) |
ホームページから製品説明を引用します(一部割愛してます)。
「Axio」はウール製品の世界的生産地として知られる尾州で生まれたハイブリッドウール。ウールと化繊の特性が最高のバランスでハイブリッドされた素材です。(中略)特殊な加工によって吸湿性のみでなく、優れた拡散性と速乾性を発揮。また、ポリエステル糸の一部に異形断面糸を使用しているため、急激な体温の上昇時にはクーリング効果を発揮します。肌面に優れた通気性と吸汗速乾性をもつ「COOLMAX」、表面に拡散性の高い「Axio」を立体的に編んだダブルフェイス構造。表面はより滑らかになってレイヤリングしやすく、耐久性と抗ピリング性能にも優れます。(TETON BROS.ホームページより)
かなり良さそうですよね。値段はやや張りますが、これを読むと試してみたくなります。
しかし、取扱い方法を読むと、少し手がかかりそうな気配がしています。再びホームページから説明を引用します(全文)。
30度以下の水の中に中性洗剤を入れ手洗いをします。30度以上の高温は厳禁です。温度の高さは生地の縮みや傷みの原因となるからです。汚れが落ちやすいように全体を軽く押しながら洗っていきます。できるだけ商品を揉まないようにしてください。素早く洗った後、水を変えてすすぎを行います。洗いとすすぎは時間をかけないようにします。目安は、全体で3~5分くらいです。水に長くつけてしまうと繊維が固くなりフェルト化してしまいます。洗い後、大きなタオルでそっと押して水気を取り除きます。風通しの良い涼しい場所で平干しをして乾かします。絶対に乾燥機は使用しないで下さい。メリノウールが縮む原因は、表面にあるスケール(うろこ状)が水に濡れると開きます。開いた状態で揉まれるなど、力が加わると繊維同士が絡まってしまいます。絡まった状態のまま乾いてスケールが閉じてしまうと、生地全体が固く縮んでしまうのです。この縮みを「フェルト化収縮」と呼び、水温が高いほど起きやすくなります。(TETON BROS.ホームページより)
上で提示した条件には含めていなかったのですが、今回選ぶベースレイヤーは、おそらく晩秋から来年の春先にかけて(僕が走ることを続けていれば)ほぼ毎週3〜4回は着用することになります。
走って帰宅したあと、脱いだ服をぽんぽんと洗濯機に放り込んで洗ってしまい、自分は風呂へ。家族みんなで朝食後に洗濯物を干す、という今やっているルーティンを維持したいわけですが、この取扱い方法に厳密に従うなら、少し、いやかなり手間が増えてしまいそうです。
うーむ……
Marmot Climb WOOL L/S
同じくウールとポリエステルの混紡を採用したベースレイヤーに、MarmotのClimb WOOL(クライムウール)があります。
画像出典:Marmot
素材 | ポリエステル/90%、毛/10% |
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重量 | 238g(Lサイズ) |
ぱっと見た感じ、単なる薄手のセーターに見えなくもありませんが、背面(肩甲骨のあたり)を見ると独特な感じになっています。
画像出典:Marmot
メーカーサイトのページに説明がないのでこれが何かは分からないのですが、おそらく通気性を高めているのでしょう(知らんけど)。
こちらの製品には、手洗いや平干しなど手のかかるメンテナンス方法は書かれていませんので、おそらくふつうの洗濯の仕方、干し方でいいのでしょう。
・・・
TETON BROS.とMarmot、いずれも製品レビューや口コミがほとんどネット上で見られないので、買って試してみるほかありません。
確認できる情報でいけば、Marmot、ですかねぇ……。
Patagonia Capilene Midweight
これまでの話を完全に覆すようなことになってしまいそうですが、いま使っているPatagoniaのキャプリーン・クール。これを少し厚手にして保温性を高めた製品があります。キャプリーン・ミッドウェイト(Capilene Midweight)。こちらもチェックしておきたいと思います。
素材 | リサイクル・ポリエステル/100% |
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重量 | 147g(サイズ不明) |
レビューを読むと「10度以下の山行」「5度程度のジョギングなら1枚で使える」といったコメントが多数見られ、低温下での使用は全く問題なさそう。
着用する瞬間の問題(ヒヤッと感問題)についての言及はなく、僕がこれまで懸念してきた当該問題についてはこれまた実際に買ってみないと何とも言えなさそうです(まあ、素材から想像するに確実にヒヤッとすると思いますが)。
・・・
というわけで、3つの製品を見てきましたが、いつものとおりなかなか煮え切らない(優柔不断)感じになっております。
悩んでいる間にパンツを検討してみたいと思います。その間に、ベースレイヤーを決めたいなと。
続きます。