R町の土地をプライベートキャンプ場にするという妄想(トイレ編)


将来、R町の土地をプライベートキャンプ場にするという妄想についての記事、前回は、その妄想を完成させるために必要な設備4つのうち、「流し場」について考えました。

プライベートキャンプ場に必要な4つの設備
流し場 トイレ ウッドデッキ 小屋

今回は、最も重要な設備である「トイレ」について。綺麗で使いやすいトイレがなければ、友だちはおろか、トム(妻)でさえ来てくれそうになりですからね。

さて、R町の土地ですが、電気も上下水道も通っていません。まず、これを前提として導入できるトイレを考えてみます。

スポンサー広告




バイオトイレ

上下水道がないのですから、水を使わないトイレが一番。となると、山小屋などに設置されている、微生物の力で分解するバイオトイレが頭に浮かびます。

バイオトイレで検索して上位表示されるのが、正和電工という会社のWEBサイト。そこにある文言がこちら。

普通のオガクズでの微生物分解が可能。水を使わず下水施設も、汲み取りも不要。移動OK、場所を選ばず設置でき、無臭で衛生的。

これが本当なら完璧です。

製品一覧を見てみると、外装がログハウス風になっている、キャンプ場に似合いそうなバイオトイレが。

正和電工|女性用ログハウスタイプ50型 SKL-25Dx 仮設

正和電工|女性用ログハウスタイプ50型 SKL-25Dx 仮設

出典:正和電工

ふつう地面からニョキッと突き出ている便器が、バイオトイレの装置である大きな箱の上部に乗っかっています。若干の違和感はありますが、清潔にしておきさえすれば、そして慣れれば、使い勝手が悪い便器ではなさそう。

ですが、この製品に関しては、問題と感じる点が3つあります。

1つ目は、バイオトイレの仕組み上、電源を必要とするということ。R町には電気が通っていないので、電気の引き込み工事が必要になります。

2つ目は、水を使わないという仕組み上、仕方のないことなのですが、温水洗浄便座(いわゆるシャワートイレ)ではないということ。この対策としては、こうした携帯タイプの洗浄器を備えておく、といった方法がとれるかも知れません。

3つ目、最大の問題として、非常に高い製品であるということ。上に写真を掲載した「女性用ログハウスタイプ50型 SKL-50Log Dx」は、330万円(税込356万円)します。ここから割引があるのかも知れませんが、それにしても高いですよね…。

別の会社の製品もありますが、価格は400万円以上します。

コンポストトイレ

水を使わない方式で言えば、コンポスト式のトイレもあります。

微生物の力を借りて、排泄物を水と肥料(コンポスト)として使える土に分解するわけですが、排泄物の大半は水分なので、それが蒸発すると、残りの容積は小さくなります。ゆえに、使用する人数や日数などの条件によりますが、今回のように週末だけ数人が使用するといった条件であれば、とてもコンパクトなモデルを選ぶことができます。

例えば、庭仕事ひろばの「コンパクト」という製品。

庭仕事ひろばコンポストトイレコンパクト
出典:庭仕事ひろば

価格は26万円とお手頃価格(バイオトイレを見た後だからそう思うのかも知れませんが)。サイズもふつうの洋式トイレとそれほど変わりません(とはいえ、ひと回りくらいは大きいです)。

排泄物は分解されれば臭いも出ないし、肥料として野菜づくりにも使える、といううたい文句ですが、導入して使用している人たちの感想などを読む限りでは、100%本当でもないしまるっきり嘘でもない、という感じのようです。使う環境で多少の違いはありそうですね。

そして、やはりコンポストトイレにも問題があります。

1つ目。やはりこれも電気を使うこと。繰り返しますが、R町には電気は通っていません。

2つ目。当たり前ですが、この価格にはトイレ本体しか含まれていない、ということ。つまり、このトイレを置くための建物を建てる必要があるわけです。

プライベートキャンプ場に必要な設備リストに「小屋」があるので、検討時にトイレも含めてみたいと思います。

仮設トイレ

一番シンプルな方法が、電気も水道も使わない仮設トイレ。そう、工事現場や野外フェスで見かけるタイプのトイレです。水洗、簡易水洗、非水洗と方式も様々ですが、非水洗(いわゆるボットン)となると見た目的にかなり……というところ。20万円を下回るものも多いので、価格的には一番フレンドリーではありますが、トム的には「無し」と一刀両断。

ふつうの水洗トイレ

最後に検討するのは、ふつうの水洗トイレ。電気も水道も、設置するための建物も必要になるので、前提条件が完全に崩れてしまいますが……これまで見てきたバイオ、コンポストも電気は必要になるわけで。

電気も水道もないという条件を前提にして考えたいということは、状況を変えたくない=お金は使いたくないということであり、結局のところ、コストを重視するか設備を重視するかのトレードオフではないかと。

というわけで、一番お金がかかるプラン、「ふつうの水洗トイレ」をTOTOのWEBサイトで見てみました。


出典:TOTO

佇まいが美しいですね。それに、普段こうしたトイレに見慣れているせいか、これまで見てきたトイレにはない安心感や、安定感があります。

あぁ、やっぱりこんなトイレがいいなぁ……。

しかし、これを設置するには電気、水道、小屋をすべて準備する必要があります。

電気設備

祖父母が利用している作業小屋にすでに電気は引き込まれていますが、別途契約としたいので、トイレ用の小屋を設置したらそこに電気引込線工事をする感じになると思います。

屋内配線工事がどれくらいするか、小屋の内部をどのようにするか、細かな仕様が決まってないので分かりませんが、

  • トイレ内の照明
  • トイレ内にコンセント1箇所
  • 居室内の照明
  • 居室内にコンセント2〜3箇所

といったところでしょうか?

ブログや知恵袋的サイトを見ましたが、当然どんぴしゃな事例はなく、個人的にこうした工事をお願いした経験もないのでかなりガッツな予算ではありますが、10万円前後を見積もっておけば、これが2〜3倍になるようなことはないのかなと(詳しい方がいらしたら、教えてください!)。

今度、電気工事をやっている人に出会ったら、聞いてみようかな。

水道設備

続いては水道。

水が使える設備を置くとなると、前回考えたチープな流し場案は当然却下になるわけですが(笑)。

水道設備については、以前に「建築家との打ち合わせ(2)」という記事で書いたように、1)上下水道を引き込む、2)井戸を掘る+合併浄化槽を埋設する、の2つの選択肢があります。

1)上下水道の引き込みについて以前、建築家の友人が役所まで足を運んで調べてくれていました。近くまで通っている水道を延長する必要があり、そのコストは200〜300万円(自己負担)となります。もちろん利用料は毎月必要です。

2)の井戸+合併浄化槽ですが、今回、できるだけ具体的な金額が知りたくて、ボウリング会社に問い合わせてみました。

その回答は以下のとおり。

井戸サイズ(径) 掘削単価(m) 費用
30メートル掘削 50メートル掘削
50mm 25,000円 750,000円 1,250,000円
100mm 40,000円 1,200,000円 2,000,000円

ボウリング屋さん曰く、水脈が浅い場合はポンプを地上に設置できるため、吸い込みパイプが通るだけの太さ、上記リストでいえば井戸サイズは50mm径でOK。一方、水脈が深い場合は、水中に設置するタイプのポンプを使用しなくてはならず、その場合は最低でも100mm径が必要だと。

また水脈の深さについては、これまでの実績と経験から考えて、およそ30メートルの掘削で大丈夫であろうとのことでした。もちろん、これらは現地の実態によって、想定とは異なる可能性が多いにあります。

井戸の深さが30メートルと仮定した場合でも50mm径の概算が提示されているということは、その深さであれば50mm径の井戸サイズが選択できるということでしょうが、これが仮に50メートルの掘削が必要だということになれば、おそらく井戸サイズは100mm径が必要になります。もし、30メートルの掘削ではダメ、50メートルの掘削が必要だということになった場合、その費用は、

40,000円 × 50メートル = 2,000,000円

となります。200万円……

そして、これに水を吸い上げるためのポンプ代金(10万円未満から100万円以上までピンキリだそうです)が別途かかり、さらに使用した水を処理するための合併浄化槽の埋設費用(20万円前後*)がかかりますので、ざっと上下水道の引き込み料とほぼ同じになります。

だったら上下水道を引いた方がいいような気もするし、悩みどころです。

小屋の設置

最後は、トイレを設置するための小屋について。

R町の土地をプライベートキャンプ場にするなら、この小屋を置きたいなと最初から考えていました。

そう、BESSのIMAGOです。

BESS 第三のトコロ IMAGO
出典:BESS

小屋については後日、「R町の土地をプライベートキャンプ場にするという妄想(小屋編)」という記事を書こうと思っているので、詳しくはそちらで。

ただ、当然のことながらこの小屋にトイレを設置することを想定していたわけではありません。IMAGOは10平米弱(6畳相当)しかありませんが、仮眠したり、ちょっとした倉庫としての使用なら十分な広さだろうと判断していたわけです。

このサイズの小屋の内部を、トイレと居住部に分けて使うことは可能なのか?

そんなことも含め、今度の記事で検討してみたいと思います。

トイレ編まとめ

どのタイプのトイレにするのか、結局、結論は出ず。

水道設備を追加することになれば、前回の「流し場編」の内容も全部撤回することになりますし、必要設備のリストが少しずつ整理、具体化しているのではなく、むしろ混乱しているような気がします(笑)。

もうちょっと整理してから記事をエントリーすればいいのですが、書きながら考えてますのでね……。

結論は出ませんでしたが、一旦トイレ編はこれにて完了とし、寝かしておき、次は上記でも少し触れた「小屋」について検討してみたいと思います。

.

最近読んだ中ではもっとも気に入った、住宅と小屋についての書籍です。

* 合併浄化槽の設置工事費は製品や工事業者によって多少変わると思いますが、R町の土地がある自治体は合併浄化槽の設置に補助金を出しており、その説明に、補助金の額とともに基準設置額が記載されています。それによると、5人が使うための合併浄化槽(5人槽)の基準設置費はおよそ75万円、補助金の上限額がおよそ55万円です。差し引くと設置者の負担額がおよそ20万円と算出されます。


aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

あわせて読みたい

3件のフィードバック

  1. 九州の農家 より:

    はじめまして、ブログ時々拝見させてもらってます。プライベートキャンプ場について自分なりに考えてみました。(実は同じような事を考えたことがあったり)

    ①トイレ
    ポータブルトイレ+携帯用おしり洗浄器ではどうでしょうか?
    ・ポータブルトイレ(Thetford PPエクセレンス 電動ポータブルトイレ ホワイト)
    ・携帯用おしり洗浄器(パナソニック おしり洗浄器 ハンディ・トワレ 携帯用)

    ②流し
    シャワーや食事用の水は別途ポリタンク持参とはなりますが、現状ある作業小屋の屋根に雨どいをつけて雨水タンクに雨を溜めておけば野菜の泥お落としや作業用の水としては使えるのではないでしょうか?

    ③小屋
    固定資産の判断はわかりませんが、仮設の頑丈なテントというのはどうでしょうか?
    検討されているキットハウスでは若干狭いんじゃないかと思いましたので。
    参考例
    https://www.youtube.com/watch?v=yq_nJ0T4HV0
    https://www.youtube.com/watch?v=KPDhFu1igbs
    ちなみに見た目を気にしないのであれば農業用のビニールハウスが安くて耐候性もありますし、二重張りすれば雪の中でも暖かいです。

    以上、無責任な第三者の意見でした。

    • aw より:

      九州の農家さん、コメントありがとうございます!

      ブログをやっていて本当に嬉しいのが、こうした自分ではあまり考えつかないアイディアだったり、知りえなかった情報を、こうして教えていただける時です!

      トイレですが、このキャンピングカー向け?のトイレ、なかなか良さそうですね。さっそくググってみたのですが、何人くらいで使用できるのかや汚水処理の詳しい説明をさくっとした検索では見つけることができませんでした。引き続き、調べてみたいと思います。

      流し、と言いますか、水の確保については、実は記事を書いたあとに少し考えたことがありまして。九州の農家さんのアイディアとは異なりますが、少し似てるかも知れません。近いうちにもう少し調べてから記事にしてみたいと思っていますので、よろしければまたお読みください。

      そしてこの小屋、と言っていいものかどうか分かりませんが、すごくいいですね! 日本の法律上の建物に該当しなさそうですので、固定資産税はかからないかも知れませんね(ただ、R町の土地でいえば、土地も含めて考えると、建物に対する固定資産も発生したほうが、個人的には助かりそうなんですが…) こちらもまた調べてから記事にしてみたいなーと思ったりしておりますが、BESS IMAGOのような既製品ではなく、工務店に発注して小屋を設計・建築してもらうとどうなんだろう?という思いもありまして。何となくそれに近いかなと思いましたが、ここまでお洒落で本格的なものは想像してませんでした。勝手に自分で考えの幅を狭めてしまっていたようです。

      ビニールハウスもいいですよね。僕は結構好きです! ただ、サイズや仕様(強度など)をある程度のもので用意しようとすると、建てる費用も含めて結構高くなる(あくまで個人的な印象ですが)イメージがありましたが、そうでもないんですかね? もちろん、BESSの小屋を建てるよりも安くなるとは思うのですが。

  2. 九州の農家 より:

    お久しぶりです、九州の農家です。
    ずいぶんと遅くなりましたが参考になりそうなポータブルトイレのページを見つけたのでご紹介します。話が進展してるようなのでこの記事にコメントしていいのかわかりませんが内容がトイレのことなのでここに書かせていただきます。

    ・ポータブルトイレについて
    要は上下二段の分割構造で上部が便座+洗浄水タンク、下部が汚水タンクになっていて用をたした後手動あるいは電動のピストンで水を流して汚物と洗浄水を下部の汚水タンクへ流すという構造のものです。
    自分で使ったことはないので感想はわかりませんが匂いや汚物の処理等はそんなに大変ではないようです。汚水タンク容量は21Lとありますので 3人家族であれば2、3日は大丈夫じゃないでしょうか?足りないようであれば下部の汚水タンクのみ予備を用意するという手もありかと思います。

    商品はアマゾンで「カーメイト(CARMATE) PortaPotti QUBE ポルタポッティキューブ 水洗式ポータブルトイレ ホワイト PPQ345」を検索してみてください、構造がよくわかると思います。
    以下はポータブルトイレの使用例の参照サイトです。
     http://ameblo.jp/ev227/entry-10663120626.html
     http://www.goodfreedomcamper.com/entry/2016/04/08/070621

    携帯用おしり洗浄器はTOTOとパナソニックがあるようですがパナソニックのものはペットボトルを洗浄水タンクとして流用できて便利そうです。

    ・キャンプハウスについて
    キャンプハウスという名称から常設テントやグランピング的なものを想像していましたがロシアのダーチャやサマーハウス的なもののようですね。ログハウス的という点にこだわらなければ市販のキット等より建築家にデザインを依頼した方が理想に沿った形になりそうだと私も思います。キャンプハウスの設置場所を決める際にはぜひ設置場所の風の調査をされることをお勧めします、夏の台風(山陰には影響あるのかな?)や冬の木枯らし、春一番など季節によって風の吹く方向が変化する場合もあります。特に山や丘を背負った土地の場合風が集まって強風になったり方向が変化したりする場合がありますので十分に現地調査されたほうがいいと思います。(我が家の自宅は冬場の強風で台所換気扇が逆流するときがあります。)

    タイニーハウスの参考例です。下記ページにはたくさんの参考例がありますが私が気に入ったのは下記の農作業小屋風の家です。ページ上部の「TiNY HOUSE SWOON」をクリックすると参考例がでます。
     http://tinyhouseswoon.com/gardeners-hut/

    先日のyoutubeのページのチャンネル「Exploring Alternatives」にも参考例が多いです。

    ・ロケットストーブ
    面白いものを見つけました、シンプルで強度があってよさそうです。
     http://uside.net/stove2/wild_woodgas_stove/EZY_stove/ 

ご意見・ご感想をお聞かせください

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です