地方で自転車をメインの移動手段にできるか考えてみた(前編)

8月も終わるというのに暑いですね、しかし。

こう暑いと屋外で何かしようと思ったりできないんですが、朝と夕方、児童クラブへの送り迎えで娘と一緒に自転車を走らせる時間は、ジリジリと照りつける日差しを肌で感じつつも気持ちがよく、暑さなのか夏草のむせかえるような匂いなのか、自転車で風切る感覚なのかはっきりしませんが、幼少期を思い起こさせるような刺激をふいに感じることもあって、なんかいい時間なんですよね。




ただ、この暑さは本当に凄まじいので、短時間とはいえ炎天下を自転車で移動することを躊躇してしまいそうになる日もあります。

じゃあ自動車で送迎すればいいじゃないか、と思うわけですけど、自転車で10分足らずの距離を5人乗りの車に2人が乗って移動するという行為に強い引っかかりを感じてしまうんですよね。

好きな時に好きな場所に行けるという自由はものすごく重要だし、もしも失ってしまうと凄くストレスフルな生活になってしまうことは容易に想像できるものの、これを実現するための自動車に対する依存度というのは異常なほど高い。例えば限界集落的な場所でも不自由なく暮らせるのは自動車があるからで、この道具があることを前提に生活を組み立てている人が鳥取のような地方都市では圧倒的多数です。

しかし僕は、自分が生活に必要な施設やサービスのほとんどに歩いてアクセスできる環境で暮らしているという偏りはあるにせよ、この状況には以前から違和感を感じてきたんですよね。

前にも似たようなことを書いた気がしますが、一般的な自動車は人間ひとりが移動するには過剰なサイズと能力で明らかにアンバランスです。費用的にもかなりの負担。最近は自動車に乗ることに対して罪悪感とまではいかないまでも、何か気持ちの悪さを感じてしまうところがありまして。

脱炭素だとかコンパクトシティだとかそういう難しい話ではなく、自動車という存在に対する違和感について、ついつい考えてしまうんです。

回転の悪い僕の頭では永遠にこの問いに対する答えはでないでしょうが、自動車への依存度を下げ、しかし自由さは失わず、生活を少しでも身軽にする、新たな視点で日常生活を楽しむことはできないものか……。

なんてことを考えていたら、やっぱり自分の生活の中で自転車をもっと活用すべきではないか、というごく当たり前の結論に到達したわけですね(電動キックボードとかではなく)。

メインの移動手段としての自転車

僕は東京に住んでいた頃、自転車で通勤していました。江東区東雲から渋谷まで片道およそ10kmの道のりでしたが、銀座や有楽町、皇居、六本木などを抜けていく通勤コースは走っていてとても楽しく、また時間に縛られないので開放感も自由も感じることができ、最高でした。よい運動にもなりますし。

週末に自転車で出かけることも多く、当時の僕にとって自転車はメインの移動手段とも言えるものでした(在京17年間のうちの数年間ではありますが)。

もちろん良いことばかりではなく、自転車には悪天候時に乗るのが大変、お酒を飲むと乗れない、安全性が高いとは言えないといった問題もあります。しかしこれらは、東京という公共交通機関が猛烈に発展している都市では簡単にカバーすることができました。

しかし、いま現在僕が暮らしている鳥取で自転車をメインの移動手段にすることが現実的かどうかと考えてみると、考えるまでもなくNOという答えが僕の頭の中に浮かんできます。東京で選択できたバックアッププラン=公共交通機関がほぼ死んでいるからです。

どうすればメインの手段にできるか

移動手段は本来、環境や条件によって選ぶべきだと思うのでこれから書くことはあまり(否、完全に)意味がないと思われますが、とにもかくにも自動車への依存度を下げ、とにもかくにも自転車をメインの移動手段にするという目標を立て、どうすればこれを実現できるか考えてみたいと思います(あとで自分でこの記事を読み返した時に、何でこんなことやってんだ、俺?となりそうな気がしますが)。

まず、何がどうなれば「日常生活におけるメインの移動手段」になったと判定できるかを決める必要がありますよね。

指標としてパッと思いつくのが、以下の2つです。

  • 自転車の使用回数 vs. 自動車の使用回数
  • 自転車での移動距離 vs. 自動車の移動距離

例えばこれを一か月など一定期間内で測定し、自転車の使用回数が多い、移動距離も長いといったことが分かれば「私のメインの移動手段は自転車です」と胸を張って言えるでしょうし、記録をチェックして「これは自転車に代替できそうだ」といった気づきがあれば、自転車の活用をより強化できるようになるかも知れません。

さらに家族と出かけた場合や行き先等も記録し、自分がどれぐらい自転車/自動車に乗っているのか、家族と一緒の時はどうか、どこに行っているのか等を数字で確認できるようにしてみたいと思います。自分がふだんいつどこにどんな方法で外出しているのかを可視化してみる、ということですね。

これを実行するにあたって、僕が自転車を所有していない(メインとかサブ以前に、自転車で移動するという手段を選択できない状態……汗)という大きな問題があるんですが、しばらくの間、トム(妻)に自転車を借りて対応したいと思います。

次回、この記録をもとに具体的に何ができるのか、妄想なども織り交ぜて考えてみたいと思います。

いや〜、それにしてもいつも以上に意味不明な記事になってしまいましたね……。

  1. 我が家のVOLVO XC40の場合、月にかかるガソリン代が1万円程度として計算すると(実際には1万円もいかない月がほとんどです)、3年間乗って、1日あたり7000円の費用がかかっています。高級車になれば1日あたり1万円、2万円とかかってくることを考えると、費用対効果が果たして本当に適正かどうか、疑問に感じます。売ったり下取りに出すことでお金が戻ってくるので単純に計算することはできませんが、地方都市の生活では基本的に自動車を所有し続ける必要があることを考えると、これぐらいの費用は必要になりそうです。

参考記事

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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