お酒を一滴も飲まなかった一年を振り返る

お酒を飲むのを止めてから、間もなく1年になります。

1年間、ふだんの生活はもちろん、飲み会でもキャンプでも、1滴もお酒を飲まなかったなんて、成人してから初めてではないでしょうか。

今日は(他の記事同様)多くの人にとって何の意味もない話、つまり、僕がなぜお酒を飲まなくなったのか、その結果どんな時間を過ごしたのかについて書いてみたいと思います。

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お酒を止めた理由

以前も書いたんですが、おさらい。

なぜお酒を飲むのを止めたかと言いますと、害した健康を取り戻すためとか、節約したいからとか、そういうことではないんです。

一つ目は、単純に身体的に負荷を感じるようになっていた、ということです。お酒を飲む楽しさより、飲んだあとの辛さが上回るようになってしまったと。

子どもが幼いということもあって独身時代とは比べ物にならないくらい飲み会の回数減り、コロナによってさらに減少したわけですが、たまに飲み会に参加したりすると、そんなに飲んでいなくても翌日は昼過ぎまで倦怠感が残り、仕事の効率が落ちる/休みを無駄にする……これが苦痛でした。

キャンプなんかではついつい飲み過ぎてしまうわけですが、そうなると眠りも浅いし、二日目はダルさを感じながら過ごすことになってしまっていたんですよね。それに、帰りは結構長めの運転もすることになるので、そこに対しても不安を感じていました。

雪中キャンプでビールを飲む僕
キャンプで楽しそうにビールを飲む僕(「恩原高原に雪中キャンプに行ってきた ’21」)

飲み会やキャンプはまあ仕方ない、そこだけお酒を止めて、ふだんの生活ではこれまでどおり飲めばいいじゃないか、というもう一人の自分もかなり存在感強めに訴えかけていました。

でも、そういうわけにはどうしてもいかず。以前の記事には書いてないけれど、実はこちらの方が大きくて重い二つ目の理由です。

夕食にお酒を飲むことで、食事の後片付け、娘を風呂に入れて髪を乾かしたり、寝かしつけで本を読んだり、こうしたごくごく日常的な家事や育児を眠い/ダルいと感じるようになっていました。僕がふだん飲むお酒なんて、ビール1缶(350ml)くらいとかなり少ないのに、です。

育児、子育てはまだまだ続いていきますが、日々成長している今の娘に対して親である僕ができること関われることは本当に今だけです。毎日続いているからその価値を忘れがちだけれど、何にも代え難い、最も大切にすべきもの。それをたかが1本のビールに起因する「眠い」「ダルい」といった感情で負荷に感じてしまうなんて、とてつもなくもったいないことだと気づいたんですよね。

どうせ大して飲んでないんだし、いっそ止めてしまおう、そう思ったわけです。

お酒のないキャンプなんて

さて、お酒のないキャンプなんてキャンプじゃない!という人も多いと思いますが(笑)、意外とイイ、というかかなりイイんですよね。

特に、先月の雪中キャンプではノンアルキャンプのメリットを強く感じることができました。

例えば寝る前は、上着やブーツに着いた雪を払ってテントに入り、脱衣し、歯を磨き、眠る格好に着替え、シュラフに入り、テント内の荷物を整理し、スマホや照明など夜間でも使う可能性あるアイテムを手の届く場所に置き……と、寝る前にやることがたくさんあるわけですが、酔っ払ってると全てが面倒なんですよ。

が、ノンアルだと全く面倒じゃないんですよね。むしろ全てを丁寧に、一つひとつ楽しみながらできる。歯磨きの時に使ううがいい用の水なんて、わざわざストーブで加熱してぬるま湯にしたりしましたからね(笑)。

その他、僕個人の経験ではありますが、以下のような良い点があると感じています。

  • 椅子に座っている時間が劇的に減る(子どもたちと一緒に遊んだり、近隣を散策したり、薪拾いしたりとかなり活動的に)
  • ビールでお腹が膨れないので、おいしい食事がたくさん食べられる
  • 眠くならないし、寝たら寝たでぐっすり眠れる
  • 二日目も元気、撤収から帰りの運転まで楽々

なにより重要なことは、ビールその他のお酒を飲まないからと言ってキャンプの楽しみが失われたりすることはなかったというところ。

むしろ、キャンプという活動そのものに集中できるので、楽しさが高まっている気がしますね。

※昨年(2021年)6月にノンアルキャンプ評の記事を書いてますので、よろしければ。

ビールのないキャンプなんて……ノンアルキャンプを評価してみた

お酒のない毎日なんて

前に書いたとおり、ふだんからたくさん飲む方ではないし、飲み会もほとんどないし、友人が遊びに来てくれた/行ったりした時だけ飲む(そしてそれもコロナで激減)って感じだったので、お酒を飲まないことに全くストレスを感じませんでした。20年以上前にタバコを止めた時もそうだったんですが、「止める」と決めたらそれほど苦労しないんですよね、なぜか。

そんなわけで、お酒を飲まないことで日々の生活が大きく変化したわけではないのですが、先に書いたふだんの家事・育児は本当に楽に、且つ楽しくできるようになりました。

例えば、風呂上がり、娘の髪を乾かす時間(数年もすれば確実に拒否られる行為です)。キャンプだ旅行だといった大きなものよりも、こうした日々の小さな時間の積み重ねこそが親子の思い出になるはずと考えている僕にとって紛う方なき宝物であり、実際にとても幸せだと感じる時間です。

その他、日常生活においてお酒を飲まないことで生まれるメリットは以下のようなものです。

  • 家族との時間、家事が楽しめる
  • 本を読む時間が増えた
  • 眠りの質が良くなる(気がする)
  • 食費が20%くらい下がった
  • いつでも車の運転ができる

意外と嬉しいのが、最後に挙げた「いつでも車の運転ができる」です(笑)。これは移動に車が必要な地方暮らしだと大きいんですよね。

そう言えば、たまたま同じような時期にお酒を止めた友人も「実際に運転することはほとんどないけど、夜でもいつでも車で出かけられるのがいいんだよな〜」って言ってました。

先日ちょっとした用事があり、夕食後に家族そろって車で出かけたんですが楽しかったですね〜。車で15分ほどの友人宅にドライブしただけなんですけど(笑)。自分を縛るものが減るのは、単純に喜びですよね。

・・・

「絶対に一滴も飲まない!」と心に決めているわけではないんですが、以上のようにイイ感じなので、しばらくノンアルライフを続けてみようと思います。

(「禁煙セラピー」で有名なアレン・カーさん、「禁酒」の本も書いてたんですね)

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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