MAXI-COSI Kore-Proなるジュニアシートを買ってみた

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2021年11月8日、使用感を追記しました。

早いもので、娘が生まれてからまもなく6年が経ちます。来春からは小学生です。

「早いもので」と書きましたが、時間の流れを特別早く感じるというよりは、順調な成長を喜びつつも、いつまでもかわいい小さな女の子でいてほしいと願う父親の立場としては、「もう小学生かぁ(そしてその後やってくる思春期……コワッ)」と思っちゃうんですよね、正直(笑)。

さて今回は、少し離れたサイトでのキャンプなど長距離ドライブではもちろん、学校への送り迎えや買い物など日常生活における近距離移動にも欠かせない自動車での子どもの安全、ジュニアシートについての記事です。

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6歳になったらジュニアシートは不要か

先日、義妹から「貸していたジュニアシートを返却してほしい」と連絡がありました。それを受けて「もうすぐ6歳になるし、そうなればジュニアシートは使わなくていいと聞くから返却して問題ないよね」みたいな会話をトム(妻)としていたんですが、僕の中にふとした疑問が生じまして。

と言うのも、身長110センチ程度の娘がシートベルトを装着すると、ジュニアシートに座った状態でようやく鎖骨から脇腹にかけてベルトが通る=正しい装着になる、逆に言えば、ジュニアシートによる底上げがなければ、シートベルトは首の前を通ることになり、何かあった場合は逆に凶器にもなりうる状況だからです。

また先般のキャンプの帰り道でもそうでしたが、少し長めのドライブになると寝てしまうことが多い、娘はまだまだそういう年齢なので、ネックピローを着けてはいるものの体が大きく傾いてしまい、危険だなと感じることもありました。

そんな状態なのに、今からおよそ1か月後、6歳になったからと言ってジュニアシートの使用を止めていいはずがない。直感的にそう感じたわけです。

それでジュニアシートについて少し調べてみました。

冒頭のトムとの会話に登場した、「6歳になったらジュニアシートは不要」という言説は、以下の道交法に依拠するものです。

道路交通法第71条の3第3項
自動車の運転者は、幼児用補助装置(幼児を乗車させる際座席ベルトに代わる機能を果たさせるため座席に固定して用いる補助装置であつて、道路運送車両法第三章及びこれに基づく命令の規定に適合し、かつ、幼児の発育の程度に応じた形状を有するものをいう。以下この項において同じ。)を使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない。ただし、疾病のため幼児用補助装置を使用させることが療養上適当でない幼児を乗車させるとき、その他政令で定めるやむを得ない理由があるときは、この限りでない。
— 出典:e-gov

ここには「6歳以下」とはっきり書かれているわけではありませんが、他の法律(児童福祉法)を見ると「幼児」は、1歳から小学校就学の始期に達するまでの者となっています。小学校就学の始期を6歳としているようですね(*1)。

一般的な自動車のシートベルトは、身長145センチ以上の人間が着用した状態での安全性が評価、確認されている設備ですが(*2)、この身長に達するまでに、平均身長で言えば男女ともに11歳になるのを待つ必要があります(*3)。

しかし、道交法ではそれよりも5年も早い6歳でジュニアシートの使用義務を解除しているわけです。法律上の区分が幼児の上は少年(小学校就学の始期から18歳に達するまでの者)であることも関係しているのかも知れませんが、あまりにも現実との乖離が大きい。

上記はそのことを裏付けるJAFの実験動画ですが、別のデータによってもその「乖離」が確認できます。

例えば、交通事故総合分析センター(ITARDAイタルダ)が2019年に「乗用車に同乗中の小学生を事故から守る」というテーマで発行したイタルダインフォメーション(*4)によると、6〜12歳の子どもが2000年以降の18年間で約17万7584名が同乗中の事故で死傷しているとのこと。

年間およそ1万人はかなりの数字ですが、要因の多くは「シートベルトと体格の不適合」や「後部座席でのシートベルト非着用」といったものです。

「6歳になったらジュニアシートは使わなくてもよい」は、法律的には間違いありませんが、これらデータを見る限り、安全性の観点から言えば圧倒的に間違っていると理解できます(少なくとも僕はそう理解しました)。

仮に今、道交法が改正されてシートベルトの着用義務がなくなったとしても、多くの人がシートベルトは使い続けると思います。シートベルトを使うことで、自分や家族の身を守ることができることを知っているからです。

では6歳以上の子どもに対するジュニアシートの使用はどうでしょう。法律上の義務がなくともそれを使用しないことで安全性が著しく低下するならば(そしてそれを知ったならば)、法律は関係なく、子どもにとって安全な環境を用意してあげたいと思うのは自然なことのような気がします。

しかしこういった話は周囲ではあまり聞かず、「6歳になったら〜」といった話ばかりが耳に入ってきます。実際、今回ジュニアシートの購入を検討している話を周囲にしたところ、「不要になるのに、なんで?」という声が100%でした。

2008年6月の道交法改正で、後部座席もシートベルトの着用が義務化されましたが、15年近く経った今でもそれを知らない人も多く、保育園の送迎でも、後部座席で子どもが立って遊んでいる状態で車を走らせている保護者を見かけることもあります。幼い子どもが3人いる友人は、5人乗りの車は狭く、また子どもたちが嫌がるからという理由でジュニアシートを使用していません。

かくいう僕も、ジュニアシートに関する最新の安全基準などは今回自分で調べて知ったくらいで、事情・情報に通じているとはとても言えません。

行政のPRの方法うんぬんもありますが、僕たち市民も法律や関連情報を積極的に収集し、理解する必要がありそうです。それが、ジュニアシートの使用に限らず、大人に比べて未発達で弱い子どもを守ることに直接繋がっていくからです。

子どもは自分を守る手段を持たず、それはほとんどの場合、親しか持っていないわけですから。

MAXI-COSI Kore Pro

というわけで、今回購入したジュニアシートがこちら、「MAXI-COSI(マキシコシ) Kore Pro(コアプロ)」です。

MAXI-COSI マキシコシ KOREPRO

MAXI-COSI Kore-Pro 前から見たところ

後述する安全性能に加えて、スタイリッシュなデザインに惹かれてこの製品を選択しました。

MAXI-COSI Kore-Pro 素材感

MAXI-COSI ベルトループ

MAXI-COSI Kore-Pro 横から見たところ

シートベルトのバックル周辺を照らせる

サイズ 長さ76x幅44x高さ51cm
重量 5.96kg
ハーネスタイプ 3点式
設置タイプ ISOFIX, シートベルト固定
推奨身長 下限/100cm、最大推奨身長/150cm
対象年齢層 42ヶ月 ~ 144ヶ月

MAXI-COSIとR129

MAXI-COSI(マキシコシ)は、1968年、オランダで創業されたチャイルドシートメーカー。2013年11月に施行された安全基準「ECE R129(i-size)」に適合する製品を世界で初めて商品化するなど、「子どもの安全」に真剣に取り組んでいる企業です。

ECE R129(*5)とは、従来の安全基準「ECE-R44/04(*6)」をベースに、安全テストや事故調査の結果をもとにさらなる安全性の向上を図り、新しい規格を盛り込んだ次世代のチャイルドシートの新基準で、主なポイントとしては、以下の3つです。

  1. ドア側からの衝突から守る(側面衝突試験の実施)
    子どもの頭部・頸部の安全性を高めるため、これまでの前方後方からの衝突試験に加え、直接的な外傷を負いやすいドア側(側面)からの衝突試験が追加された。
  2. センサー内蔵ダミー人形で精密にデータ取得
    子どもの体への影響を数値化するために実験で使用されるダミー人形に高性能センサーが追加され、より精密に子どもにかかる負荷が測定可能になった。
  3. 乗り換え時期の目安を体重から身長に変更
    子どもの体格に適したチャイルドシートを選べるように、これまでの体重基準から、より個人差の少ない身長基準に変更。

MAXI-COSI Kore Proは、このR129に適合しています。現在、もっとも安全性の高いジュニアシートの一つです。

娘が座ったところを見た感じ、首/肩周りのホールド感はかなり高い印象で、バックシートにあるガイドのおかげでシートベルトも正しい位置を通るようになっています。

娘にとっては特に重要な座り心地も、本人曰く「良い」とのことでした。ただ、高いホールド感は場合によっては窮屈に感じることもありそうなので、短距離長距離あわせてしばらく乗ってみないと座り心地については評価できないかもですね。

追記: 実際に使用しての感想

2021年11月8日(商品到着後、3週間ほど使用)

毎日の保育園への送迎(乗車時間2〜3分)と、1度の遠出(往復3時間半ほど)、その他週末に何度か近場に出かけた(30分/回)という使用状況です。

これまでジュニアシートは助手席に置いていましたが、Kore ProはISOFIX対応なのでそれを活かすため、後部座席(助手席後ろ)に娘の定位置を変更しました。後部座席に座ることを好まない娘でしたが、Kore Proに特別感を感じているようで(最初だけだと思いますが)、全く問題なく座ってくれていますね。

本人曰く、座り心地も良いとのこと。おそらく本当にそうなのでしょう。座り心地が良いから座りたいと思う、これが使用者である子どもにとってはもっとも重要なことだと感じます。またシートベルトの着用時の補助照明のおかげで、バックル留めがストレスにならないのも大きなポイントのようです。

遠出(キャンプ)の帰りはたいてい疲れて眠ってしまうのですが、側頭部まで覆う形状のヘッドレストと適切なシートベルトの位置のおかげか、体勢を崩すことなく熟睡できていたようです。

キャンプの帰り道など、疲れた状態で長い時間運転する必要のある状況はいつもより事故の可能性が高くなると考えられますが、娘の安全な状態が確保されていることは安心材料の一つです(もちろん、事故を起こさないよう細心の注意を払って運転するわけですが)。

awは心配し過ぎなのか

さて、よくこんな話をしているからでしょうか、「awは心配性だよね」と言われることがあります。まあ、自分でもそう思うこともあります(笑)。

しかし50年近く生きているといろんなことを経験するので、ここは力を抜いてもいいけれど、そこはしっかり締めとかなきゃダメだよ、という場所が見えてくるものです。

僕にとって、命と健康を守ることは後者です。

“日本人は無類の保険好き民族だが、悪いことを具体的に想定することは「縁起が悪い」と忌避されるので、保険という商品でボカして安心するためではないか。僕はボンヤリした理由で保険は買わない。できるだけ個別具体的に準備したい”と書きましたが、僕にとってはこのジュニアシートはその個別具体的な準備の一つ。

そもそも子どもの命は保険で賄えるものではないですよね。ほんの数万円で子どもの命と健康が守られる可能性がわずかでも高まるなら決して無駄でも高い買い物でもないし、子どもが嫌がったら重要性について納得してくれるまで説明したい、というのが僕の考えです(*7)。

今回書いているようなことに限らず、悪いことが起きる可能性は常にあります。優先順位を決めて個別に対策する必要がありますが、子どもの安全は常に最上位。万が一それを脅かす事態が起きたとしても、できるだけ悪くならないよう準備することがとても大切なのかなと。

そんなことをいつも考えているので、いつも何かを心配しているように見えるのかも知れませんね(笑)。

  1. この点についてはしっかり調べていないのでお詳しい方がいらっしゃいましたらぜひコメントでお知らせください。
  2. くるまのニュース 「チャイルドシート卒業「140cm」で本当にOK? もう「10cm」待つべきこれだけの理由
  3. 文部科学省 「学校保健統計調査ー平成30年度(確定値)の結果の概要
  4. 公益財団法人 交通事故総合分析センター 「ITARDA INFORMATION 交通事故分析レポート No.131」(PDF)
  5. 国土交通省 UN-R129-01-S00 和訳 – 協定規則第129号 自動車に搭載して使用される改良型 年少者用補助乗車装置(ECRS)の認可に関する統一規定(PDF)
  6. 国土交通省 ECE R44 和訳 – 協定規則第 44 号 自動車の幼児乗員用拘束装置の認可に関する統一規定(「年少者用補助乗車装置」)(PDF)
  7. VOLVOを購入する時に「世界一安全な車を買うんだよ」という話をよく娘としていたので、「安全のため」という考え方についてはよく理解してくれているようです。

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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2件のフィードバック

  1. JK より:

    awさんこんにちは。
    久しぶりに覗かせて頂いたらマキシコシネタだったので興味深く拝見しました。

    私も心配性とか心配しすぎ等と良く言われるんですが、最悪の事態を想定して準備出来る部分は潰しておいたほうがモヤモヤしないで気楽なんですよね・・。

    うちの息子も来年小学校ですが、マキシコシのペブル→ロディフィックスと乗り継いでいます。(ロディを購入した時期にはコアプロは未発売でしたが、これカッコイイですね)
    法規は最低ラインですし、やはり自分が想像出来る範囲の事態をある程度緩和してくれるモノやサービスは気になります。

    PS
    awさんの加水分解報告を待たず、ALLAK3を購入しキャンプも継続してますー

    • aw より:

      JKさん、こんにちは、お久しぶりです😄

      JKさんのように不安要素に向き合って取り組まれている方のお言葉を聞くと、力が湧いてきます! ありがとうございます。

      そしてJKさん、マキシコシ愛用者でしたか。お子さんのステージに合わせて同じマキシコシで製品を買い替えられるユーザーの方は多いみたいですね。
      僕も当初はロディフィックスを検討していたのですが、途中でコアプロの存在に気づき、デザインとi-Size対応ということでこちらにしてみました。娘も気に入っているようですし、キャンプの帰りはこのシートのおかげで姿勢を崩さず熟睡できていますね。このあたりはまた当記事に追記してみたいと思っています。

      ALLAK3、購入されたんですね🙌🏻 同じ3人用でも僕のナマッジよりも内部空間広いので、ソロなんかで使用したら広々快適そうですね。
      調べてみましたら、僕がナマッジを購入したのが2019年8月ですので購入して2年強、経過していますね。当然ですが、まだ加水分解起こしてません😆。
      ノースのテントが加水分解を起こして以来、寿命を伸ばそうと、ナマッジに限らず使用後は自宅に持ち帰って再度設営して汚れをとり、1週間前後陰干ししてしっかり乾燥させてから収納するようにしています(キャンプ回数が少ないからこそできるメンテですが、この作業もまた楽しかったりします)。そんなこんなで長く使えるといいな〜と思っているところです。

      全国的にコロナも落ち着いてきましたので、安全に配慮しつつ、お互いにキャンプ楽しんでいきましょう! コメントありがとうございます!

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