ジムニー(JA11)が四駆にならなくなった話

昨年末、全国的に降雪がありましたが、ここ鳥取にもしっかり雪が降りました。

残っていた仕事のためにジムニーで出かけた先の駐車場は除雪車が入っておらず、40センチほど積もった雪がそのまま残っていました。奥のほうで非四駆のステーションワゴンがスタックしているのが見えたので、雪の中に頭から突っ込んでジムニーを停めて救出作業を手伝い、さあ自分の車も邪魔にならないように動かしておこうとエンジンをかけてアクセルを踏みました。

あれ? 全然進まない

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さっきまでステーションワゴンを救出していた人たちが今度は僕のジムニーの周りに集まって雪をかき、車を押し、また雪をかいて車を押ししておよそ15分、ようやく圧雪されたエリアまで出ることができましたが、雪に強いジムニーにあるまじき失態に脇汗ぐっしょり。

その後、たまたまそこにいた元自動車整備士の女性と話していて分かったのですが、要するに、四駆にしていたつもりが二駆のままだったんですね。

仕事を片して帰宅し、車内の駆動切替レバーや前輪のホイールハブを何度も入れ替えて試しましたが、四駆にならない。インパネは4WDの文字を力強く表示していますが、実際には四駆ではなく二駆のまま。

同じジムニー乗りの親友Hに連絡する用事があったのでこの件について話し、「やっぱそろそろ買い替えかなぁ」と言うと「そんなに簡単に手放すことを考えたらイケン(ダメ)!」と。

そんなわけで、翌日に2021年の大晦日を控えた年の瀬も年の瀬の夕方、Hと一緒にジムニーの修理を開始しました。


石油ストーブで暖をとりながらの修理作業(撮影:トム)

寒さを忘れてオイルの匂いに包まれながら作業していると、YAMAHA SR400を真冬でも友人たちとひたすらイジっていた若い頃を思い出します。


1993年頃のaw。愛車SR400と

故障は嫌だけど、修理作業は楽しい

そして、四駆に切り替わらない理由はすぐに判明。前輪にあるホイールハブの内部が錆びて固着し、二駆と四駆が切り替わりづらい(というか切り替わらない)状態になっていたようです。

左側のハブは取り出して清掃し、取り付けて再び正常に作動するようになったのですが、右側は完全に錆び付いており、取り出すためには一部解体せざるをえない状態でした。

なんとか復元できないかと、屋根付きながら師走の寒風が吹き込む車庫の中でしばし格闘するも、錆がひどく厳しいと判断。メーカーに純正品をオーダーすることにしました。

必要な部品は、写真内の13番、ハブアッシ フロントフリーホイール(品番43801-8001)。

SUZUKI JIMNY JA11 43801-80011

今回の修理で実際に使用するのは、このうちの一部、表側の切り替えツマミとスプリングで接続された歯車のような部分(上の図では、14と17の間に描かれた大きめのパーツの中に格納されています)。

まず、表側のツマミ部分を外して、

SUZUKI JIMNY JA11 43801-80011

錆び付いて動かなくなった二駆と四駆を切り替えるパーツ(撮影を失念……)を取り出し、

SUZUKI JIMNY JA11 43801-80011

たっぷりシリコングリースを塗布して、

新しいパーツをセットし、

SUZUKI JIMNY JA11 43801-80011

カバー(ツマミ部)を取り付けて完了。

SUZUKI JIMNY JA11 43801-80011

その後、二駆と四駆にしっかり切り替えられるかどうかをチェックして問題がないことを確認し、修理作業は全て完了。SR400もそうでしたが、ある程度自分たちの手で修理したりメンテナンスできるクルマ、単車というのはイイですね。

とりあえず、これでたくさん雪が降っても大丈夫かな。

久しぶりの不具合を乗り越えた我がジムニー。ですが、コイツについては考えるところあるので、また記事を書こうと思います。

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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2件のフィードバック

  1. curu-curu より:

    awさん、単車も乗られるんですね! わたしは通勤でスーパーカブに乗っていました。そしてやはりヘルメットにはゴーグルがついてました! 懐かしい〜!

    車のことはまるっきり分からず、警告ランプがつくと慌ててディーラーさんに電話をしています。バッテリーが上がったときもどうしたら良いか分からず、近所のみなさんに助けてもらったり。。。自分で不具合の原因を調べて、メンテナンスができる人にとても憧れます。

    先日、灯油ストーブの芯を交換したのですが、なかなか上手く行かず、何度かやり直したりしてとても時間がかかりました。でも自分でメンテナンスをすると、その仕組みを深く理解できるし、今後また同じような不具合が起きても慌てずに対処できるのが良いですね。

    車のことも、不具合が起きたときに慌てずに対処できるよう、そして長く乗り続けるためにも、もうすこし詳しくなりたいと思います。

    • aw より:

      curu-curuさん、あけましておめでとうございます😊 本年もなにとぞよろしくお願いします。そしていつもコメント、ありがとうございます。

      スーパーカブ、実用性高いですよね。僕も若い頃はずっと単車に乗ってました(SR400 → SR400 → TW200 → SR400)。身の回りで不幸もあったりして単車を降りることになりましたが、娘が大きくなって僕も元気だったら、また少し乗ってみたいな〜なんて思ったりしています。

      僕が乗っているジムニー(JA11)はコンピューターのコの字もなく機械キカイしていますので、比較的自分でメンテナンスしやすい車なのだと思います。とはいえふだんはオイル交換、タイヤ交換、その他ちょっとした整備くらいで、さすがに駆動切り替えのハブを交換するのは初めてでした。
      修理する方法なんかは今やネットで検索したら丁寧に解説しているブログが出てくるんですが(特にJA11はユーザーや愛好家が多い車なので情報量も多いです)、問題は工具ですよね。やはり工具がないと修理できません。
      僕の場合は親友がこのテのエキスパートで、単車の時から師匠的存在だったんですが今もその関係が続いている感じです。さも自分でやったようにこの記事を書いてますが、僕が関わったのは25%くらいですかね笑。

      不具合が起きた時に慌てずに対処、車に限らず大切なことですよね。先に書いたような交換作業や整備をできる限り自分でやっているのは、やはりそのような目的もありますね。もちろんそういうのが好きで全然苦にならないというのも大きいのですが。ストーブのメンテナンスなんて大好物です!笑

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