モンベル トレッキングアンブレラを買ってみた

いつも車のサイドポケットに入れていた折り畳み傘が、いつの間にか無くなっていました(涙)。

折り畳み傘はふだんの生活に、そして旅行にも欠かせないアイテム。今年のはじめ、2月3月と立て続けに海外出張があったので、そこでも使える軽くて丈夫な、コンパクトに収納できて大きく使える(つまり完璧な)折り畳み傘が必要でした。しかし出張までに時間がなく、検討を重ねる余裕もなかったため、以前からチェックしていたモンベルのトレッキングアンブレラを買いました。


画像出典:モンベル

素材 20デニール・ポリエステル(はっ水加工)、親骨:カーボン繊維強化樹脂
重量 153g
カラー ダークグレー(DGY)、ネイビー(NV)、パープル(PU)、ターコイズ(TQ)
特長 収納ケース付属
骨長 55cm
骨本数 8
直径(使用時) 95cm
折り畳み時 25cm
傘袋収納寸 27cm



この記事では、モンベルのトレッキングアンブレラについて書いてみたいと思います。

折り畳み傘、どう選ぶか

モンベルにはたくさんの折り畳み傘のラインアップがあります。


画像出典:モンベル

僕が折り畳み傘を選ぶ時に着目する点は、1.重量(軽さ)、2.サイズ(開いた時の直径と折り畳み時の長さのバランス)、3.強度の3つです。色やデザイン、機能、畳みやすさ、ブランドなどを含めて検討する人もいるでしょう。自分が使うのか、贈り物にするのかで着眼点が変わることもあると思います。

トレッキングアンブレラ55は、この3つの要素のバランスが、僕が想定する用途において最も良いと感じました。
各モデルの3つの数字をスプレッドシートで表にし、比較・評価しました。

もし全体のバランスよりも、特定の要素に重きを置けば、異なる選択となります。重量を重視すれば100gを切る「トラベルアンブレラ50」ですし、サイズ※1ならば「リフレック™ トレッキングアンブレラ55」か「サンブロックアンブレラ55」、強度で言えば8本骨で最もコンパクトな「トレッキングアンブレラ50」という感じです。

まあ正直なところ、どれを選んでも極端な違いはないとは思うのですが。

ちなみに今回、娘のぶんもあわせて2本注文しました。

モンベル トレッキングアンブレラ55

娘には、通学時の不意の雨対策として、重量50gほどと超軽量の折り畳み傘をランドセルに入れて持たせていました。


とにかく軽いけど、とにかく裏返りやすい(笑)

しかし、ちょっとした風で傘が裏返ってしまうので「雨に濡れるし恥ずかしいしで持ちたくない」とのこと。

トレッキングアンブレラ55は、彼女には少し大きいかなと思ったのですが、今後の成長を見据えて僕と同じサイズを選択しました。長く愛用してくれるといいのですが。

他の製品と比較してどうか

今回購入したモンベルのトレッキングアンブレラ。冒頭に書いたとおり、他の製品とガッツリ比較・検討して選んだわけではありませんが、なくしてしまった折り畳み傘と比較してみます。

なくした傘は、たしか2000円くらいだったと思います。

対してトレッキングアンブレラは6600円とまあまあのお値段。

機能面では、以前使っていた折り畳み傘はジャンプ式で、持ち手に付いていたボタンで開閉できました。荷物などで片手が塞がっている時などに便利です。トレッキングアンブレラにはそれがない。

では、この傘のどこがいいのか?

この傘の親骨にはカーボン繊維強化樹脂(以下、カーボン)が使われています。

傘の親骨に使用される素材としては鉄、グラスファイバー、アルミなどがありますが、これらと比べてカーボンは軽く、同じ重量に対しての強度(強度重量比)に優れています。また、他の素材と比べてしなり過ぎないのもカーボンの特徴です。

モンベル トレッキングアンブレラ55の親骨
これじゃあよく分かりませんが(笑)この部品にカーボンが使われています

同じ素材でもそれを使う部位、例えば親骨の本数を抑えれば軽くなりますが、そのぶん強度が落ちます。つまり強度と重量はトレードオフの関係にあるわけですが、カーボンは両者を高いレベルでバランスさせることができる素材です。そのぶん価格も高くなる傾向があり、ここにもトレードオフの関係が存在します。しかし、あらためて他社の製品を眺めてみると※2、このスペックでこの価格は良心的な気がします。

ジャンプ式でなく手動による開閉も、シンプルな構造にして壊れにくくするという意図もあるように思えます。

JUPAマーク

トレッキングアンブレラの細部を見ていて、見慣れないマークのシールが貼付されていることに気づきました。

モンベル トレッキングアンブレラ55に貼付されているJUPAマーク

これは「JUPAマーク」といって、「日本洋傘振興協議会が設定する品質基準(JUPA基準)に適合した製品」※3を示すものです。

日本洋傘振興協議会 JUPAマーク
画像出典:日本洋傘振興協議会

JUPA基準※4とは、「傘を使用するシーンや動きを想定し、製品の操作性、耐久性、耐漏水性、骨の強度、表面処理、生地の防水性、染色堅ろう性、収縮度、引張強度など31の項目について基準を定め」※5たもの。

実際に基準の詳細、検証・試験の内容※4は僕には難し過ぎてよく分かりませんでした(笑)が、このマークが付いている傘は、「メーカーも本気でつくった、安かろう悪かろうの傘ではない」と言うことはできると思います。わざわざ同協議会の会員になって、試験を受けているわけですから(おそらくいずれも有料で)。

・・・

先日行ってきたヨーロッパ出張、曇天が多く、ときどき雨も降りました。バックパックに入れておいたこの傘、記憶では3回ほど使ったと思います。

「わあ!最高!」

とは思いませんでしたが、ふだんは存在感を消し、使いた時にさっと広げて使えました。

結局、それでいいんですよね。あとは、それがどれだけ長く続くのか、日常や旅行、キャンプ、その名のとおりトレッキングなど、用途がどれだけ広いのかですが、それはこれから実際に使っていくことで検証してみたいと思います。

  1. 折り畳み時の小ささや開いた時の大きさなど、サイズといっても色々ありますが、今回は「開いた時の直径を折り畳んだ時の長さで割った数値=倍率の大きさ」でピックアップしました
  2. 「折り畳み傘 カーボン」などで検索し、結果に表示される商品群
  3. 日本洋傘振興協議会「JUPAマーク
  4. 日本洋傘振興協議会「JUPA基準
  5. 日本洋傘振興協議会「『JUPA(ジュパ)基準』について

参考記事

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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