娘との夏休み 2025 その1

なんと2か月近く、ブログの投稿を怠っておりました。

仮に「あ、このブログもついに更新が止まってしまったか」と心配された方がいたとして、多く見積もっても2〜3名ほどだと思われますが、僕自身は「ブログを書きたいなぁ」と思っておりました。

が、前回の記事朝4時起き計画を発動させてしまったため、夜は8時過ぎには就寝する生活になり、そうなるとなかなか文章を書く時間というものが1日に30分も確保できなくなってしまったんですよね。まあ、僕の時間の使い方が下手なだけなんですけども。




さて、今年の夏も娘と一緒に過ごしています。午前中はお互いに仕事や宿題をやり、昼ごはんを食べて、昼からは出かけたり一緒にゲームしたりと、なんてことはない夏の日々を過ごしております。

カンカン照りが何週間も続き、全国の農家から悲鳴が上がるほどですが、今日の鳥取は雨が降っていて涼しいです。今年は梅雨がほとんどないまま夏になってしまいましたが、この雨が上がったら秋になっていたなんてことにならないですよね、まさか。

盛夏に医師偏在について考えた

夏にふさわしいのか、ふさわしくない話なのかは分かりませんが、今年の夏休みの記録第一弾は「医師偏在」について。

夏休み前から娘の皮膚に少しトラブルが起きており、近所の皮膚科で診てもらっていたのですがなかなか治らず。娘は夏の祭りに参加する予定なので、それまでには綺麗にしてあげたいということで、ねんのため別の皮膚科でも診てもらおうという話になりました。

かかりつけの皮膚科は歩いて行ける距離にあってふだんはそこを使っているため、今まで別の選択肢を調べていなかったのですが、調べてみると、鳥取市内には皮膚科の病院が非常に少ないことが分かりました。「鳥取市 歯科」で検索すると十数件の歯医者が表示されますが、「鳥取市 皮膚科」で検索すると数件(専門でやっているのは4つほど)のみなのです。鳥取市の人口は20万人弱なので、単純計算では5万人に1つの皮膚科診療所しかないということになります。

その中で評判(Googleマップの口コミ)もそこそこ良く比較的近いクリニックを選び、午前11時前に仕事を早めに終えて行ってみると「1時間以上前に受付終了してますよ」と門前払い。娘と2人、すごすごと帰宅しました。

医師偏在は全国的な問題

2004年に導入された新臨床研修制度によって医師が都市部に集中してしまう医師偏在の問題は、近年ますます問題視されるようになってきています。日本のなかでも特に人口減少が進んでいる東北で医師不足が認められている※1ようですが、実は埼玉や千葉県なども人口あたりの医師数が全国トップレベルで少なく※2、首都圏においても問題となっています。

となれば、鳥取県のような地方都市において医師不足が進むのは当たり前……と思いきや調べてみると、人口あたりの医師数が最も多いのは徳島県※3で、鳥取県は人口あたりの医師の数は比較的多いようです。

もちろん、科によって違いがあるのでどこが医師が多くどこが少ないとは一概には言えません。今回の僕たちのように皮膚科にかかりたいとなった場合は、皮膚科の多さ=医師の多さとなり、いくら鳥取県の小児科の数が全国一位だとしても※4今回に限ってはあまり意味がないわけです。

肝心の皮膚科ですが、鳥取市の人口10万人当たりの皮膚科系診療所数は4.78。全国平均は10.08ですから半数以下です※6。しかしこの4.78には皮膚科専門ではない病院も含まれています。鳥取市に暮らす者としての肌感は、先に書いたようにこの半分くらいですね。

そんなこともあって、どの皮膚科も非常に混雑していて、受付時間を大幅に前倒しして受付を止めてしまうことも全く珍しくないようです(Googleマップの口コミによると)。門前払いされたくないなら、長い時間待つ覚悟でもっと早く来なさい、ということなのでしょう。

将来のことを考えると恐怖しかない

医師偏在については国が対策をはじめているものの、その対象は基本的に若手医師に対してであり、今後地方の高齢医師が退場していけば、偏在はより加速していく可能性があります。実際、2040年には診療所のない市町村が3桁で増加することが指摘されています※7

その頃に前期高齢者となっている僕には危機感しかありません。

新聞には難病の新薬が出たとか臨床試験が始まったとか、画期的な検査方法が見つかったとか、期待できる報道も見ることができますが、そもそも生活圏内に医療機関がなければ医療の進歩の恩恵には与れないわけで、どうしたもんかなと。

娘の病院を探していて、いつの間にか将来の自分の心配事に置き換わっておりました(このようなことは、極度の心配性の僕にとって日常茶飯事ですが)。記事名と内容のおそるべき乖離……というわけで、次回も、娘と夏の日々を過ごしながら感じたこと思ったことを書いてみたいと思っています。

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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