リストバンド
今年の夏、我が家(と言っても僕と娘の2人ですが)でよい仕事をしてくれたアイテムがありました。
リストバンドです。
リストバンドは汗を拭うためのアイテム。もともとジョギング用アイテムとして今夏に買ったものです。
普段の生活で使うことは、夏でさえあまりないですが、たとえば1日ずっと外を歩く予定のある日なんかは、スポーツをする時とほとんど変わらないくらい汗をかくので、身につけておくと便利です。
真夏の台湾旅行でも娘はがっつり使っていました。
娘が愛用しているYONEXのリストバンド(660円)
服装のちょっとしたアクセントにもなるし、なかなかいいなと思っています。
オリジナルのリストバンドを注文できるサービスもあるようです。今度、試してみようかな。
リストバンド使用する際の注意
リストバンドは非常に認知度の高いアイテムであるものの、ファッションとして取り入れている人を見かけることはほとんどありません。
それにはそれなりの理由があって、実際に使っていると「ああ、そういうことね」というのが分かってくるのです。
リストバンドは汗を吸収するためのものなので少し厚手のタオル地でできています。これを着けていると、リストバンドのある手首の部分に、より暑さを感じてしまうことがあります。
また屋外で着用しているとそこだけ日焼けをしないので、妙な日焼けの跡ができてしまい、リストバンドを着用していない時に悪目立ちしてしまう可能性があります。
朝から晩まで長時間着けていると汗でぐっしょり濡れてしまいますが、そうなると取り外す必要が生じます。それをバッグに入れるのか、ポケットに入れるのか。いずれにしてもナイロン袋が必要になるでしょう。
そして最大の問題は、とても汗臭くなる、ということです。
汗臭さを除去する方法
使っている時、使い終わった時に汗臭いのは多少仕方のないことかも知れませんが、洗濯して干したあとも汗臭い、生乾きっぽい臭いが残ってしまうことがあります。
これはモラクセラという菌が増殖することによって生じます。モラクセラ菌は僕たちの口や喉などにいる常在菌の一種ですが、これが増殖してしまうと、生乾き臭の元となる4-メチル-3-ヘキセン酸という物質を作ってしまうのです※1。
つまり、モラクセラ菌を除去してやればリストバンドから悪臭も除去してやることができるわけです。
モラクセラ菌の除去の方法は幾つかありますが、リストバンドに対して行う場合は、以下の2つの方法が好適と思われます。
一つ目は、鍋でことこと煮込むこと。
モラクセラ菌は60度以上のお湯で20分ほど煮ると死滅するので、リストバンドを鍋で煮てやればいいのです。リストバンドは小さいので、ミルクパンのような小さな鍋でも煮ることができます。
しかし、食事をつくる道具で汗をたっぷり吸い込んだリストバンドを煮込むことに抵抗のある人は多いでしょう(僕の妻のように)。我が家の場合、一度洗濯機で洗ったリストバンドだとしても生理的に受け入れられないということで、この方法を(公式には)取り入れられません。
そこで二つ目の方法です。
濡れたリストバンドをレンチンします。500W/600Wのいずれかで、1分くらい加熱してやります。これでモラクセラ菌はだいたい死滅するようです※2
しかし、電子レンジで化学繊維を加熱すると発火の恐れがあるため、なんでもかんでもOKというわけではありません。
娘が使っているYONEXのリストバンドは、綿58%・ナイロン34%・ポリウレタン8%という構成になっていて、がっつり化学繊維が使用されていますので、電子レンジOK!と声高に宣言することはできません※3。
潔癖さをとるか、安全性をとるか。
僕の基準では明らかに後者に重みがあるため、リストバンドに汗臭さを感じるようになった場合は、非公式に、鍋でことこと煮ております(もちろんその後、使った鍋はゴシゴシ洗っております)。
そんなわけで少し手のかかるアイテムですが、汗っかきの方にはおすすめのアイテムです。朝晩が過ごしやすくなってきて出番も少なくなりつつありますが、ぜひお試しください。
- Wikipedia「モラクセラ」
- HIPPO JOURNAL「しっかり洗ったはずのタオルに残るイヤな臭い。その解決、予防方法は?」
- 実際に試してみたところ、発火することはありませんでしたが。