普段履きにも良さげな登山用の靴下を調べてみた

先日、大山にドライブに行った際、モンベルのショップに立ち寄りました。僕は犬の散歩用にストームクルーザーを、トム(妻)は旅行用の靴下を買いました。


W’s メリノウール トラベル ソックス(画像出典:モンベル

トムは以前から、主に仕事用としてモンベルの登山用や旅行用の靴下を愛用しています。その理由を聞くと「蒸れない」「すぐに乾く」「クッション性が効いてて疲れにくい」「この時期(冬)は暖かくていい」などなど。正に登山用の靴下の機能ですが、考えてみればこれって日常生活においても◎なものだなと。

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スーツを着なければいけない仕事をされている方には不向きですが、僕は在宅勤務ですし、カジュアルな服装でOK。登山用の靴下はいくつか持っているので、さっそく生活に取り入れよう! と思ったのですが、僕所有のものは普段使いするにはいささかデザイン的に問題が……。

そこで、普段履きできそうなデザインの登山用靴下を少しリサーチしてみました。登山はもちろん、キャンプにも良さそうですし。

HALISON メープル柄 クライマー


画像出典:HALISON

靴下専門メーカー、HALISON(ハリソン)の登山用靴下。

HALISONは、1925年に創業の靴下製造専業の窪田莫大小工場が、1966年に開始した高級靴下ブランドです(同年、株式会社ハリソン設立)。

ジャカード編機で編まれたメープルの織り柄がとてもかわいらしいですよね(HALISONにはかわいらしい柄の靴下がたくさんあります)。

素材にはラムウールが使われています。ラムウールは、生後5〜7か月ごろまでのメリノ種の仔羊から刈り取られた羊毛(ウール)のこと。熱伝導率が低いので冬は暖かく夏は涼しい、高い吸湿性と放湿性といったウールの機能を持ちつつ、ウールよりもさらに繊維が細く、しなやかで、クリンプ(縮れ)による高い保温性を持っています。

歳くってきたら、寒い冬にはこういう上質な感じの靴下を履いて、暖かい暖炉の前なんかで過ごしたいですねぇ。

Phenix Ethno Pile Socks Regular

かわいらしい色使いに惹かれてピックアップしたPhenix(フェニックス)の靴下。

と、その見た目とは裏腹に、足首と土踏まずにゴムサポートが入っていたり、Yヒール構造でかかとがずれにくくなっていたり、DEOSEAM®(デオシーム)による防臭効果など、機能性が満載なんです。

ちなみにYヒールとは、フィット感やホールド感を高めるために立体的に編み上げられたかかと部分のことで、編み合わせの形状がアルファベットのYに似ていることからそう呼ばれているとのこと。

また、DEOSEAM®は、強力消臭糸(臭気を化学的に中和し、臭いそのものを別の成分に変化させる)を縫製糸として使用した消臭衣料品のこと。中和反応を利用して消臭するので、なんと2~3日着続けても、汗などの不快な臭いが抑制されるとのこと。

日常生活においては、1日履いたら洗うと思いますが、キャンプで連泊する時などにはいいですね。

Yetina Antarctica Socks


画像出典:Yetina

YETINA(イエティナ)は、僕が暮らす鳥取県のお隣、兵庫県は加古川市を拠点とするアパレルメーカー。

特徴は、特許も取得した、ループを維持したまま起毛させることで保温力を高めた独自のパイル生地です。この生地は毛玉ができやすいようで、メーカーも各商品ページに「毛玉について」という説明を加えているほど。しかし、そこに書かれている「”毛玉が発生しないが、暖かさがそこそこの生地”はYetinaではないのです」は、つまり「毛玉はできるけど、めっちゃ暖かいよ」というメッセージであり、試してみたい!という気持ちを膨らませます。

加えて、名前に含まれるAntarctica=「南極」が、高い保温力による暖かさを誇示しているようですね。

クッション性のある肉厚な生地は、抗菌防臭性を持つアクリルと、ウールやポリエステル、ポリウレタンとの混紡。筒型のフォルムで足のサイズを問わないけれども、履き口と脚組周りなど3か所のリブニットが編まれていてズレを防止と、登山用靴下としての機能もしっかり。

5つのカラーは、どれもナチュラルな感じの色合いで、みんな欲しくなりますね。

ライトウェイト・メリノ・パフォーマンス・クルー・ソックス


画像出典:Patagonia

Patagoniaの製品ページ記載の紹介文によれば、

トレイルでの長期の使用に対応する耐久性を備え、毎日どれだけ前進してもソフトなテリーループのフットベッドが風を通しながらクッション効果を提供します。ニュージーランドから人道的に供給(*1)されたメリノウールを使用し、ノースカロライナ州にある家族経営の工場で製造しています。メリノウール58%/ナイロン40%/ポリウレタン2%混紡素材は肌がかゆくならずソフトなはき心地で、格別な通気性、優れた耐久性、完璧な伸縮性および弾力性が靴下の寿命の限り持続します。編み込んだ足の甲のパターンは通気性と伸縮性を促進し、メッシュの土踏まず部分がぴったりとフィットして摩擦を削減します。リブニットの上部はずれ落ちを防ぎ、薮から脚を守るふくらはぎまでの長さです。
出典:Patagonia(*1はawが追加)

とのこと。

たくさん書かれていますが、一番強調されているのは、耐久性。

僕は犬の散歩をはじめ、毎日のちょっとした買い物で1日に1万5000歩くらい歩くので、耐久性のある靴下は大歓迎です。

ある程度の厚みがありつつも、上で見てき靴下に比べると薄手に見えますし、これくらいのほうが通年、活躍してくれそうな気がします。

これぞPatagonia!というデザインも2つほどラインアップされていますが、上の写真くらい落ち着いたデザインの方が僕は好みです。

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3月に入り、もうすぐ暖かくなってしまいます(?)が、普段履きに良さげな靴下、いくつか試してみたいと思っています。

*1 メリノウールの主な原産地はオーストラリアですが、当地におけるメリノウールを採取する工程に、「ミュールシング」と呼ばれる残虐行為が含まれることが知られています。メリノウールの羊毛が採取できるメリノ種の羊は、より多くの毛を生やすことができるように皺の多い皮膚になるよう改良が加えられているが、この皺にハエが卵を産みつけてしまう。フライストライクと呼ばれるこの状態は、羊の病気など様々な害をもたらすため、大きなハサミで羊の臀部の肉を麻酔無しで切り落とす。これをミュールシングと言う。この残虐行為は年々減少しているとされているが、Patagoniaの言う「人道的に供給」とは、ミュールシング無しで採取されたことを指していると思われる。
参考記事
・FASSION PRESS 「ジャカード
・MONDE MY STYLE 「【ファッション用語】パイル生地について
・rolca 「ウールとは違うあたたかさをもつラムウールとは
・とだニャン 「進歩!!「無印良品」が残酷な豪州ウールの取扱い廃止を表明!ユニクロもGO!H&Mと動物の権利

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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2件のフィードバック

  1. fog より:

    こんにちは〜

    気になる記事がありましたのでコメントします!

    私はくらいモンベルのトラベルソックスを夏も含み通年履いてました!
    値段の割に良い商品ですよね。

    仕事柄一日10000歩近く歩き肉体労働をしていましたが三足くらい買いローテーションしてましが半年くらいは使用できました。
    洗濯は裏返し、乾燥機は使用してません。

    ただ何故か保育園のお迎えなど靴を脱いだ時にモンベルの文字が見えるのが気恥ずかしいのと、黒いソックスが欲しかったので現在はアイスブレーカーのハイクミディアムクルーを使用しています。

    トラベルソックスより厚手なので当然かもしれませんがやはり暖かく、蒸れはほとんど変わらないように感じます。

    またトラベルソックスよりは混紡率でウールの割合が低く毛玉ができにくいので、耐久性もあるかなと感じました。

    参考になれば幸いです!

    • aw より:

      fogさん、コメントありがとうございます!

      妻が愛用するモンベルのトラベルソックス、実は僕まだは持ってなく、モロに登山用のものばかりなんですよね。

      保育園のお迎えなど靴を脱いだ時に〜というクダリ、気持ちわかります。気を抜いてへんてこなデザインの靴下を履いている日に限って妻から「今日は遅くなりそうだから娘のピックアップ頼む!」とメールが来たり(笑)。

      アイスブレーカーというメーカーは初めて聞きました。機能性高そうですね!

      今回は見た目がふつうの靴下に近いものを意識してピックアップしたのですが、シンプルな見た目の靴下もあったほうがTPOに合わせやすそうですよね。調べてみますね。

      有益な情報をありがとうございます!

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