メガネストラップを買ってみた

僕の自慢できることと言えば昔からほぼ唯一で、それは目が良いことでした。視力検査ではいつも1.5や2.0。

目が良いことの良いところは、当たり前ですが、何でも見えること。朝起きて目を開けばスマホの画面や新聞、自動車を運転中の信号機や道路のそばを流れる川、遠くの山や空など、近くのものから遠くのものまで、意識せずとも全てに焦点が合い、視覚的な情報がクリアに脳内に飛び込んできます。

が、人間だれでも歳をとりますし、歳をとれば否応なく衰えという悪魔が忍び寄ってきます。僕の唯一の自慢だった良い目も、40歳半ばを過ぎた頃から急激にそれを感じるようになりました。

目が良い人がなりやすいと言われる※1老眼です。




しばらくは、「老眼鏡なんていらない」と抗っていたのですが、そのうち本を読むのがかなりキツくなってしぶしぶ購入(以下、閲覧注意 笑)。

この老眼鏡を無くしたタイミングで、パソコンや本など近距離以外でも使える、自宅にいる時などには常に着けていられる中近両用のメガネに切り替えます。

これを長く、と言っても3年ほど、踏んづけて壊してしまうまで使い続けていたんですが、最後のあたりは屋外でも外すことがなくなっていました。自宅の中で、数メートル先くらいを見るために調整されたメガネを、数十メートル、数百メートル先まで見る時も使うようになったんですね。いちいち外すのが面倒になってしまったからです。

結果、そのメガネでは近くを見ることが難しくなってしまいました。

で、新しいメガネは面倒でも必要な時だけ着け、不要な時は外すようにしようと近距離用=老眼鏡を購入。そしてやはり老眼は進んでいました。

そんなわけで今使っているメガネはザ・老眼鏡なのですが、面倒なのは覚悟していたものの、やはり取ったり着けたりはメチャ面倒!

老眼鏡は英語でリーディンググラスといいますが、昔は椅子に腰掛けて本を読む時くらいしか使う場面はなかったのでしょう。

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しかし今は本以外にもスマホやタブレット、スマートウォッチがあります。日常生活の中に、近距離でものを見る場面が実はものすごく多い。だから老眼鏡を使う場面とそうでない場面が頻繁に入れ替わります。

となると、老眼鏡を着けたり外したりしなければいけない。ですが、老眼鏡を使う場面は決まった読書スペースだけじゃないので、外した時のメガネの行き場所を定めることができません。そして置いた場所を忘れて探すハメになったり、頭に乗せていたらかがんだ拍子に落としたり …… いや、これ最初に買った老眼鏡から中金両用に変えた時の理由じゃないか。

前置きが長くなりましたが、このような理由から、メガネストラップを使ってみることにしたわけなのです(最近はリテーナーとも言うらしいですね)。

メガネストラップを自作してみた

ただ、そもそもメガネストラップが有用なものかどうか分からなかったので、試しに余っていたガイラインで自作してみることにしました。

自作したメガネストラップ
3mmのダイニーマガイラインとボーラインノットで自作。長さはテキトーに

そしたら驚いた。非常に使い勝手が良くて、一気にQOL ※2が上がりました。

使わない時は外して首にかけておけば、顔を洗ったり風呂掃除したりする時以外ほとんどの場面で邪魔にならないし、なにより「あれ、メガネどこだっけ?」と家の中を徘徊せずに済みます。

メガネをかけている時、テンプルの部分にストラップの末端がきて顔の横にぷらーんとぶら下がる感じになりますが(下図参照)、視界に入るわけではなく邪魔になりません。

メガネストラップを装着したaw
元画像:インスタグラム

いかにも老人ぽくなってしまうというイメージ的な懸念もありましたが、それを踏まえてなお、メリットがはるかに上回ります。まあ、そんなことを気にする年齢でもないですし。

ということで、ポチりと。

買ったメガネストラップ

買ったのは、SWANSのメガネストラップ。

自作していたストラップよりも3倍近い太さで存在感強いですが、装着してしまえば気になりません。

SWANS(スワンズ) メガネストラップ A-74 BK ブラック

この輪っか部分をテンプルに通します。

SWANS(スワンズ) メガネストラップ A-74 BK ブラック

テンプルの材質にもよりますが、グリップが効いて固定される感じになります。ハンドメイドストラップは先端の輪っかが動いていましたが、これならお好みの位置に定めて使えますね。

メガネストラップって、スポーツタイプのものや、チェーンやビーズ、宝石が使われているアパレル的なものなどは選択肢が多いのですが、日常生活で使いたいごくごくシンプルな製品って意外と少ないんですよね。

製品の数自体は少なくはないんですが、デザインや素材、色など、どれも似たり寄ったり。で、どれを選んでいいのか分からず、この製品をチョイス。

使い勝手は悪くないです。が、自作したストラップの方が使い勝手がいい(笑)。カシメなど構成するパーツの数は多くないし簡単に手に入るものなので、自作版をキチッとしたものにつくり直してもいいかも。

ストラップのベストポジションは

(追記: 2022年7月1日)

先日、本屋さんを歩いていたら、とある雑誌が目に止まりました。


表紙に描かれているのは詩人の谷川俊太郎さん。メガネストラップを首から提げてますが、ストラップの末端の位置に注目です。

メガネのレンズのすぐそば!

すぐに試してみたところ、めちゃくちゃイイ感じなんですよ、これが。

僕の場合は、首に提げ時はテンプルは折りたたんでいることが多いですが、一瞬外すくらいなら折りたたむ必要なし。メガネを使う時、テンプルの末端にストラップが位置していて耳に当たって邪魔、なんてこともないですし、視界の邪魔にも意外とならない。

メガネストラップはレンズの横で使いましょう(笑)。

もう一つのメガネストラップ

実は以前にも一度、メガネストラップを買っていたことがあるんです。CHUMS(チャムス)のメガネストラップ。

CHUMS 眼鏡ストラップ オリジナルスタンダードエンド CH61-0001

その時はあまり何も考えずにブランドや色で選んだため、ふだん使っているメガネでは使いづらいことを買ってから知りまして。

僕が使っている老眼鏡は、耳から外れにくいようテンプルの末端が広がったデザインです。チャムスのメガネストラップはモダンを挿し込んで使うタイプなので、まずここが使いづらい。

とはいえ一度挿れてしまえばいいわけでそこは大した問題ではないんですが、割と厚めの布を使っているので耳にかける時に邪魔になるんです。率直に言えば、とてもウザい(笑)。

ただし、次の写真のようなストレートタイプのテンプルのメガネであれば問題なく使えるので、僕はふだん使っているサングラス専用のストラップにしています。

CHUMS 眼鏡ストラップ オリジナルスタンダードエンド CH61-0001
Oakley Latch™を買ってみた

キャンプにもイイ!

さてこのメガネストラップ、キャンプにも非常に適したアイテムだと思うんです。

  • 家庭と違ってメガネの置き場が定まってないので、迷子になりやすい
  • 細々としたアイテムがたくさんあるので、迷子になりやすい
  • (置き場がなくて仕方なく)頭に乗せていて、うっかり落とすといったことがない

メガネストラップの導入で、以上のようなトラブルを防ぐことができます。ちなみに僕の初代老眼鏡はキャンプで紛失しました……。

もっとメガネストラップを使う人が増えるといいな〜!

おまけ

もはや老眼鏡がないと生活が成り立たない僕ですが、毎年受けている人間ドックでは、視力1.2くらいあるんですよね。ちゃんと両目。

視力的には1.2と良いのに、実際の生活ではメガネが手放せないなんて、この視力に何の意味があるんだろう? と思っちゃいますね……(笑)

  1. 近視、遠視という個人が持つ目の特徴によって、症状の自覚が早いか遅いかの違いによるとのこと。つまり、遠視の人がなりやすいのではなく、自覚症状が早く出るということのようです(参考記事:医療法人社団 東京みどり会 池袋サンシャイン通り眼科診療所 「596.視力の良い人は老眼になりやすい?
  2. QOL : Quality Of Life = クオリティ・オブ・ライフ(英: quality of life、略称: QOL)とは、一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた『生活の質』のことを指し、ある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念(出典: Wikipedia

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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3件のフィードバック

  1. curu-curu より:

    awさん、またしてもタイムリーな内容でたいへんありがたいです😊
    私もawさんと同じく、ずっと視界良好な人生を歩んできました。それが40代に入った頃から急激に近くを見るときにピントが合いづらくなり、今や老眼鏡なくしては生活できません。
    それなのについついあちこちに置きっぱなしにしてしまい、いつもメガネ、メガネと探す始末。そして先日、テーブルの上に置いてあったのを犬が飛び乗ってくわえ、壊れてしまいました。。。

    今回購入した老眼鏡は今まで使っていたものより少し高いというのもあり、置きっぱなしにはしなくなったのですが、今度はそれをいちいち仕事机に取りに行かなくてはならなくなり、とても面倒なんです。。。わたしもおばあちゃんみたいに見える懸念より、QOLの爆上がりに期待したいと思います!

    • aw より:

      curu-curuさん、コメントありがとうございます。

      良い目で人生歩んでくると、老眼はキツイものがありますよね〜💦

      使い方やメガネの形状もありますが、1か月ほど使ってきて、僕にとってメガネストラップで大切だなと思うのは、ストラップ末端のリングの素材=グリップ力は低めが吉、そしてリングとテンプルの末端、両方のサイズの関係性です。

      つまり、こういうことです。
      ○メガネを外した時はリングがテンプル末端部にすっと移動してメガネを保持(末端で保持した方が、首から提がっているメガネが安定しやすい)
      ○メガネを装着した時は、リングがテンプルの中央あたり(耳に当たらず、且つ視界の邪魔にならない部分)にすっと移動できる

      ダイニーマという素材の細めのガイラインで自作したメガネストラップは、実はこの2点を完璧にクリアしていて、買ったものは完璧にアンクリアだったという…💧

      先ほどインスタを見たら、curu-curuさん、自作されてましたね〜。またどんな使い勝手だったのか、またcuru-curuさんにとってのメガネストラップの重要ポイントを聞かせてください〜☺️

    • aw より:

      追記です。
      メガネストラップ、テンプルの根本、レンズのすぐそばで固定するのが使いよいことに気付きました!

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