片道5回飛行機に乗ってブラジルに行ってきた話(2)
2月の初旬から中旬にかけての約2週間、仕事でブラジルに行ってきました。今回は準備したアイテムの評価、旅の感想などについて書いていきます。旅程についてはざっくりまとめた記事を先日公開していますので、よろしければご覧ください!
ブラジルはでかかった!
セスナ機の窓から見たマトグロッソ州の景色
長時間フライト用アイテムを評価
日本からブラジルへのフライトは乗り換えを含めて30時間程度。長時間のフライトとなります。そのため機内での時間をより快適にするアイテムを検討し、準備しました。
小さいものたちはポシェットなどを使ってまとめています
以下は実際の旅でどうだったか、その評価です。必須度は3段階で、3が必須、2がどちらでも、1が不要です。
アイテム | 評価 | 必須度 |
---|---|---|
休憩・就寝用 | ||
アイマスク | 「光の遮断」というアイマスクを使用。その名のとおり、装着すると真っ暗に。しかし、耳栓と併用すると情報が遮断され過ぎて落ち着かないことに気づいた。アイマスク、耳栓の性能が高ければ高いほど、この傾向は高まると考えられる。 | 3 |
ネックピロー | 軽量・コンパクトであることを重視してSEATOSUMMIT エアロピローを持参したが、性能的に不満があり未使用。使えるネックピローが必要(後述)。 | 3 |
耳栓 | キャンプでも愛用中のmoldexを使用。遮音性は最高なのだが、その高い性能ゆえアイマスクと併用すると不安を感じたのは前述のとおり。往路は乳幼児が頻繁に泣くなどしていたので、耳栓の出番は多かった。 | 3 |
フットレスト | インフレータブル式のフットレスト「Highon Pulife」を購入したが、ルフトハンザ航空では使用を禁止していたので使用できず。通路がふさがり避難時に支障が出るというのが理由と思われる。となるとおそらく他の航空会社でもNGの可能性が高そう。 | – |
ボディケア用 | ||
マスク | 復路から咳がよく出るようになっていたので、たくさん持って持参していて助かった。コロナ禍以降、三密空間で着用することによって気持ちを落ち着かせてくれるアイテムとして有能。 | 3 |
保湿クリーム | 機内では使わなかったので、機内持ち込みアイテムから外していいかも。まあ、嵩張るものでもないので入れててもいいんだけど。 | 1 |
着圧ソックス | 5本指ソックスと併用。これらが奏功したか定かではないが、むくみは全く出なかった。 | 3 |
ゆったりした服装 | 機内だけでなく空港でも着用するため、パジャマに見えるのはNG。やはりジョギングスタイルがベストではなかろうか。 | 3 |
歯ブラシセット | 機内で歯磨きはしなかったが、降機後にトイレで歯磨きをしたので、手荷物には含める必要がある。ただし今回準備したPhilips One HY1100は振動が弱く、個人的にはイマイチな製品だと感じた。 | 3 |
水(ペットボトル) | ルフトハンザではペットボトル入りのミネラルウォーターを機内で配っていた。500mlよりも小さなサイズのボトルを予備的に持つと良いかも。 | 3 |
お菓子 | あってもなくてもいい。 | 1 |
娯楽用 | ||
ゲーム機 | Nintendo Switch(7inc)は買って正解、必須アイテム。保護するためのケースは必須。 | 3 |
動画・電子書籍等 | 合計60時間近い移動時間の中で、映画は3本しか見なかった(DLした映画は1本)。映画や書籍のためだけならデバイスは不要かも。僕の場合、iPadをブログ記事の執筆などにも使っていたが、正直なくても困らなかった。 | 2 |
充電器 | 機体に充電設備がない場合も多いので、ケーブルに加えてポータブルバッテリが必須(どうせ機内持ち込みしないといけないし)。 | 3 |
イヤホン | Switchを使う時に必須 | 3 |
その他アイテム | ||
防寒着 | モンベル スペリオダウンがなければ寒くてヤバかった。が、コンパクトになる防寒着は目的地で防寒着が不要、または日本が暖かい季節である場合に必要なもの。日本も目的地も寒い季節なら、準備した衣類の中からダウンでもフリースでも、暖かい一着を選べば良い。フーディだと最高。ネックウォーマーが非常に良い仕事をした。 | 3 |
スリッパ | 機内や空港だけでなく、旅先ではほとんどスリッパを履いていた(後述)。 | 3 |
ストール | うまく使いこなせれば遮光にもなるし、保温にもなって非常に便利。が、不慣れなせいか上手に使いこなせず。機体備え付けのブランケットで十分かも。 | 1 |
除菌シート | 使わなかった。嵩張らなければ入れていてもいいかも、ぐらい。 | 1 |
スタッフバッグ | 必要ないかも(後述)。 | 3 |
これらのうち、いくつかをピックアップして少し追加で書いてみます。
ネックピロー
国際線乗り場に行くと、外国人の多くはネックピローをバックパックに付けていたり、搭乗前から首に装着していたりします。搭乗ゲート近くの売り場にも、たくさんのネックピローが売られています。
僕もインフレータブルのネックピローを持参したんですが、使っても楽になる感じはせず、管理するアイテムが増えて面倒ぐらいの印象しか残りませんでした。
「大して便利でも快適になるわけでもないのに、なぜ多くの人が持参し、店舗も販売してるんだろう」と疑問に思ったんですが、なんのことはない、僕のネックピローがイマイチなんだと気づきました。どうやって気づいたかと言えば、売り場のネックピローを試しに首に巻いてみたから。ビロード素材で肌触りもいいし、高密度ポリウレタンで低反発なので装着感も全く違うのです。「あ、こりゃイイわ」と。買ってみるかとレジに向かいかけたのですが、€55(約8800円)は高い!となり、そっと棚に商品を戻しました。
で、帰国後に買ったのがコチラ。スペックはほぼ同等で3000円弱とリーズナブルです。
画像出典:Amazon
さあ、このネックピローは僕のフライトタイムを快適にしてくれるのでしょうか?
ちなみに機内に実際に寝る時に使っている枕を持ち込む人も、今回の旅で何人か見かけました。
ロンドノポリスの空港で見かけた枕持参の人。2時間の短いフライトなんですけどね笑
外国人は機内での枕にこだわりがあるようです。
サンダル
機内で着用するために買ったサンダル「Crocs BAYA」。
画像出典:Amazon
ゆったり履きたいと、いつものサイズより1cm大きい26cmを買ってみたのですが、これが「むくんだら履けなくなるぞ」と心配になるぐらいのジャストサイズ。
厚めのソールでクッション性が高く、歩きやすいので、けっきょく旅のほとんどをこのサンダルで過ごすことになりました。見た目はいわゆる便所サンダル風であまりよくありませんが(笑)。
防寒着
飛行機内って寒いですよね。短時間ならなんとか耐えられますが、10時間以上のフライトともなると十分な対策が必要です。
今回、モンベルのインナーダウンジャケット(スペリオダウン)とネックウォーマー、機内備え付けのブランケットでなんとか凌ぎましたが、十分とは言えませんでした。
特に足先。厚手の靴下か、フットウォーマーあたりをリストに加える必要がありそうです。
僕のモンベルのインナーダウンジャケット、もう8年ぐらい着ていて、破れ等の補修跡もかなり多くて見窄 らしいので(涙)、次の長時間フライトのために携帯用のダウンジャケットを新しく購入する必要がありそう。また検討してみたいと思います。
薬
今回あまり力を入れておらず、痛い目にあったのが薬です。
痛み止め、腹痛止め、整腸剤、絆創膏などはあらかじめリストアップしていましたが、咳止めは失念していました。ふだんほとんど咳が出ないからです。
しかしブラジルに到着した頃から少し咳が出はじめ、次第に強くなりました。到着後も時差ぼけや緊張のためかしっかり眠ることができず、休息が不十分な状態が続くと同時に薬もなかったため状態が悪化。ブラジルの薬局で薬を買うも改善せず、帰国する頃には咳が強くなり、飛行機の中では周囲の人に迷惑をかけてしまいました。
薬はしっかりと準備し、機内持ち込み荷物にも入れておく必要があることを痛感した次第です。
スタッフバッグ
アイテムをあれこれ準備したはいいのですが、アクセス方法についての検討が不十分でした。
長時間フライト用アイテムはトートバッグに収めてひとまとめにし、それを機内持ち込みのバックパックに入れていました。搭乗後、バックパックは座席上部の手荷物棚へ入れ、トートバッグだけ手元に置いておく(座席のフックに吊るす)という予定でした。
しかし座席に付いていたフックは非常に小さくて吊るすことが叶わず、またトートバッグだと口が大きく開いていて床に置いておくと中身が崩れ出る可能性があったため、結局バックパックに入れたまま足元に置いておくことに。つまり何かを取り出す時に、バックパックを足元から引き寄せ、中からトートバッグを取り出し、その中にごちゃっと入っているアイテムから必要なものを手探りで見つけて取り出す必要がありました。結構なストレスでした。
同じ長時間フライト用アイテムでも使う場面や頻度を想定して整理し、いつも手元に置いておくものとバックパックの中に入れておくものなどを分けておく必要性を感じました。
・・・
以上を踏まえ、次の海外出張までに新たな「長時間フライト用アイテム」リストをつくりたいと思います。
その他荷物に関すること
その他、荷物について気づいたこと、考えたことを共有します。
衣類は十分持っていけ
荷物の容量を抑えるため、Tシャツやパンツ(ズボン)、肌着を滞在日数の半分に抑えました。つまり洗濯することを前提にしていたわけです。
ブラジルで宿泊する8日間のうち、4日間は連続で同じ場所(Vicente宅)に滞在し、残り半分の4日間は1日おきに滞在する街を変えため、ホテルも変わります。Vicente宅に滞在している間は毎日洗濯し、ホテル滞在時は洗濯しないで計画でした。
机上の計算はこれで問題ないのですが、実際には日中汗をかいたり汚れたりして洗濯する枚数が増えたり、天候などで洗濯物が思ったように乾かなかったりし、計画は若干狂いました。現実は算数とは違います。
次回以降、準備する衣類は余裕をもって、を心がけたいと思います。
SOLGAARD TRUNK CLOSETは最高
昨年購入したSOLGAARD TRUNK CLOSET(60L)は、ブラジル出張でもその機能性を実感、最高でした。
前述のとおり、同じ場所に数日間滞在したり日ごとにホテルが変わったりと、滞在型と移動型が混在する旅となりましたが、TRUNK CLOSETの立体シェルフは常に僕の荷造りをサポートしてくれました。
ただ、撮影機材等でスーツケース内がぱんぱんとなり、お土産がほとんど購入できなかったので、もう一つ大きなサイズ(91L)も購入したいと考えています。
かなり役立ったもの
今回仕事でのブラジル旅行だったということもあり、スマホにiPad、一眼カメラにアクションカメラ、ドローン、ポータブルバッテリなど、毎日充電しなければいけないものがけっこうありました。
で、役立ったのがこちらです。
画像出典:Amazon
そう、海外でも使える電源タップです。通常のコンセント3口にUSB2つ(Type-AとC各1)の合計5つ、充電できます。
今回のように充電するべきものが多い時はもちろんですが、プラグ(コンセント)の位置が壁の高い位置にある場合などにも非常に便利です。
240V対応とはいえ、変換プラグアダプタを噛ませる必要がありますので注意が必要です。
今回の旅で感じたこと
ついでに飛行機、空港で感じたことを書いてみます。
外国人ばかりの機内
ドイツ・フランクフルト空港(FRA)からブラジルに向かう飛行機には、ぱっと見たところ僕たち以外に日本人は2名ほどでした。つまり大半は外国人です。
みんな体も声も大きく、通路で長時間立ち話をしている人もいたりして、「こりゃ道中はずっと賑やかそうだな」なんて思っていましたが、食事が終わると大半の客が眠ってしまいました。なんか意外(笑)。
意外じゃなかったのは、座席を倒す時。日本のように「倒しますね」と一言断りを入れるわけもなく、いきなりフルで倒れてきます。これが実に気持ちイイ。僕も気持ちよくフルに倒して使っていました(彼らのように勢いよくは倒しませんでしたが)。
気になって観察してみましたが、日本人の少ないサンパウロ↔︎フランクフルトの便はしっかり席を倒して使っている人が大半でしたが、日本人も一定数利用しているフランクフルト↔︎羽田の便では倒しきっている人の割合はやはり少ないように感じました。
海外の空港
今回の旅では、鳥取砂丘コナン空港(TTJ)、東京羽田国際空港(HND)、フランクフルト空港(FRA)、グアルーリョス国際空港(GRU)、ヴィラコッポス国際空港(VCP)、マエストロ・マリーニョ・フランコ空港(ROO)の6つの空港を利用しました。日本が2つ、ドイツが1つ、ブラジルが3つです。
ブラジルサンパウロ・グアルーリョス国際空港(GRU)
日本に帰国して羽田空港に入った瞬間に感じたことは、「静かだ」ということです。そして「元気がない」という印象も持ちました。
僕は空港という場所が好きです。これから旅に出るという高揚感とか、人の出会いや別れが生まれる場所だと思うからなのですが、海外の空港と比較すると日本の空港は落ち着いている、悪い言い方をするとワクワク感が少し少ない気がしました。
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アイテム選びやパッキングなど、旅の事前準備も楽しいですが、旅から帰ってきたあとにいろいろ振り返って次の準備に繋げる作業もまた、楽しいものですね。