Barbour ビデイルのフロントジップ ファー ライナー ベストを買ってみた
最近、思うところあって、自分の持ち物の点検をしています。多分この「ところ」は先日のスイス旅行の影響を多分に受けている気がします。
具体的には、すぐにゴミになるようなものは使いたくない、大切にすることで長く使えるものしか使いたくない、といったところでしょうか。
なぜスイスから帰ってきてからこの思いを強くしているのか、自分でもよく理解していません。それを探る意味合いもあり、今後このテーマでいくつかの記事を書くことになると思います。本稿はその第一弾になります。
冬に着られないBarbourビデイル
さて、Barbourのビデイルは僕のお気に入りのアイテムの一つ。
最近リプルーフしました
トム(妻)と結婚前に神戸でデートをしていて、寄ったお店で見かけて激しく(多分数時間は)逡巡したあと、購入したビデイル。中学生の頃に立ち読みしたファッション雑誌(当時、メンズノンノと双璧をなしていた「チェックメイト」)に掲載されているのを見て以来、ずっと僕の憧れのアイテムだったBarbourをいよいよ自分が買うということで、喜びと不安、寂しさなどがない混ぜになった、とても複雑な気持ちになりなかなか決断ができなかったのです(本当はまとまった出費にビビっただけ)。
まあ、それはいいとして。
Barbourビデイルはほぼ完璧なヤツなんですが、不満を一つ言わせてもらうとすれば、寒い時期に使いづらいこと。冬も深まってくると、ビデイルだけではまあまあ寒いのです。
中にシャツやセーターを着込めばいいんですが、出先での温度調整が大変だったりするので、ビデイル自体の防寒機能を高めるのが一番の解決策となります。
そこで、冬も終わって春になり、暖かくなってきたこの時期に、つまり誰もがビデイルを脱ぎはじめるこの時期に(笑)ビデイル専用ライナーを買うことを決断いたしました。
フロントジップ ファー ライナー ベスト
ビデイルに取り付ける専用のライナー、「フロントジップ ファー ライナー ベスト」(以下、ライナー)は黒とブラウンの2色展開です。
ネットで検索して出てくる写真の多くはブラウンを着用しているもので、確かにBarbourの雰囲気にぴったり合っています。
画像出典:Barbour
よし、僕もこのスタイルでいこうとBarbourの公式オンラインストアに行ってみると、なんと半額で販売中(イェイ✌️)。
スリムフィットが僕のビデイルでも使えるのかどうか問い合わせをし、何度かのメールのやりとりを経て使用できると確認がとれ、さあ買うぞとなったのですが、折悪くブラウンが在庫切れ。
うーん、僕も↑の写真のように前身頃を開いてライナーを見せびらかしたかったのに…と思ったのですが、まあ、そんな欲求も買ってすぐの時だけだろう、ということで、在庫のあった黒を購入しました。
このライナーは単体でベストとして、且つリバーシブルで使うことができるとのことで、そのイメージ写真も多数ネットで閲覧することができます(僕はおそらくその着方はしないでしょうが)。
左側がファー(アクリル100%)、右側がポリエステル(100%)です。
実際に手にするとかなりしっかりしているというか、ゴワッとしているというか、厚みがあります。ファーのもこもこと相まって、確かにこれは暖かそうです。
なんかツキノワグマみたいです
ビデイル本体にライナー専用のジップがありますので、ライナーのジップを合わせて取り付けます。
下側のジップがビデイルの前側を閉じるためのもの。上側のジップがライナーを取り付けるためのものです。
ジップのスライダーは同じデザインですが、本体側はブラウンのような色をしています。一方のライナーのスライダーは黒。ブラウンのライナーであればスライダーが同じ色になり、取り付けた時の統一感というか、純正感が高いです。
ビデイル本体にジップで取り付け、さらにライナーの首の部分にあるループを、
本体側のスナップボタンの付いたループに吊るすように通します。
このスナップ付きのループ、何に使うんだろう?と思っていたのですが、こういうことだったんですねぇ。
届いたばかりのライナーは、僕の体にもビデイルにも馴染んでいないので、じゃっかんゴワゴワした着心地ですが、何度か着ていれば落ち着いてくるでしょう。
中はシャツ1枚、ライナーを付けたビデイル着てますが、着膨れはしてないですね
ちなみに、ビデイルには左側だけに内ポケットがありますが、ライナーを取り付けることで両側に内ポケットができることになり利便性が高まります。入れ過ぎるとライナーの厚みも相まって、モコモコと着膨れするかも知れませんが(汗)。
今月久しぶりにキャンプに行く予定なので、その時の気温次第ではビデイルにライナーを取り付けて着てみようと思っていますが、そこで使わなければ、秋までライナーの出番はないかなぁ。
ビデイルの防寒力を高めた理由
ライナーを付けたビデイルが、鳥取の冬にどこまで働いてくれるのか。これは冬を待って実際に着てみるしかありません。
ビデイルの防寒力を高めたのは、大好きなこのジャケットの着用可能期間を拡張したかっただけでなく、これによって僕の真冬の主力アウターであるダウンジャケットの出番を無くす、または減らすことができるのではないかと考えたからです(その可能性はかなり低いと思いますが)。
冬になるとほぼ毎日着ているダウンジャケット、購入して3シーズンが経過し、肘のあたりが若干ヘタってきました。
広く知られているとおり、ダウンジャケットには寿命※があります。使い方にもよるようですが、一般的には3〜5年くらいとのこと。
寿命と言っても、防寒力が完全に失われるわけではないので頑張って着続けることはできるでしょうし(暖かくないダウンジャケットを着続ける意味はあまりないかも知れませんが)、自前でメンテナンスしたり、業者に頼んでクリーニングしてもらうなどすれば、寿命を超えて利用することもできるはずです。
とはいえ、基本的には3〜5年で寿命を迎える、つまり比較的短いサイクルで買い替えること当たり前としてしまうところに、ふと疑問を感じてしまうのです。
だったら、もっと寿命の長い防寒着を導入した方がいいのではないか。いや、新たに導入せずともues N-1がある。ビデイルは防寒力が弱いけれど、ライナーを使えば高めることができる……まあ、そんな理由、流れだったんですよね。
今後、何かを買うならば、少しでも長持ちするもの、いやその前に自分が持っているものをより有効活用できないか、そんな考えでいきたなと思っている次第であります。
こういう思考になるのも、年齢のせいなんですかねぇ。
ヌメヌメ感が堪らなく好きです
・・・
余談ながら、僕の好きなYouTubeチャンネル「わたぬき社長・アパレルの勝算」でBarbourビデイルを扱っていました。とても面白い内容でしたので、よろしければご覧ください。
- ROCOCO 「まだ、大丈夫?ダウンジャケット劣化・寿命の見極めポイントを解説」