山菜を求めて春の里山を散策してきた

週末、智頭の山人塾のイベント、野外実習「春の散策会〜野草・山菜を楽しもう♪〜」に家族3人で参加してきました。

山人塾の塾長(主宰者)の山本福壽さんは農学博士で、当然かも知れませんが植物にめっぽう詳しく、山を一緒に歩くとそこに生えている木や草を指差して「これはね〜」と説明してくれるんですが、ド素人の僕からしたら「なんでそんなこと知ってるの」といちいち驚かされっぱなし、そしてそれがまたとても楽しい。何というか、知識が自分の中に入ってくる喜びとはまた別の、物凄い才能に触れる快感というか……(笑)

そんな塾長の楽しい授業を受けつつの山歩きの後は、採集した山菜の天ぷらも食べられるということで、情報公開後すぐに応募殺到で受付が締め切られる人気のイベントなのですが、この話を家族に伝えたら娘が「行きたい!」と希望したので、最後の余白に滑り込むことができ、参加してきたというわけです。




イベント当日は超快晴! であったものの風が強く、気温も20度を下回っていて体感温度は少し寒めではあったものの、山歩きにはまずまずの天気。

塾長を先頭に、散策路を進んでいきます。

散策路脇に生えている木の新芽や草を見ながら、塾長が「あれは食べられる」「このアク抜きは大変だから、買って食べた方がいい」「こいつには強烈な発がん性物質があるからアルカリ性の水で下処理が必要」などなど、その場そのばで教えてくれるわけですが、先にも書いたとおりド素人の僕などは「ほー!」と驚きはするもののすぐにその情報は頭から消えていってしまい、5分前に聞いたはずの名前も忘れる始末。

しかし他の参加者は本当に植物が好き方が多かったようで(高校生ぐらいの女性や、娘より幼いながらも動植物に関して博識な女の子も)、まず質問の内容がスゴイし(詳細はもちろん忘れました汗)、ご自身の知識を重ねていく、深めていくという感じがしました。植物好きな方には本当に楽しいイベントなんでしょうね。

ただ、僕もほんの少しは覚えたことがありまして、たとえばフジの花に「フジ」と「ヤマフジ」の2種類があること、その見分け方などはしっかり覚えて帰ることができました。

これがヤマフジで
これがフジ

フジの花が「鬼滅の刃」に重要な役割を持って登場するので、それで記憶に定着しやすかったのかも知れません(笑)。

下の写真、地面に生えている植物は「アザミ」なのですが、アザミには鋭い(とげ)があります(次の次、根っこの写真を参照)。

棘によって動物に食べられるのを防いでいるんですが、棘を持つ植物には毒がないことが多いそう。逆に毒で食べられることを防ぐ植物は棘を持たないと(全ての種がこの二元論で説明できるわけではありませんが)。面白いですよね。

そしてこれがアザミの根っこ。

塾長 「(かじ)ってみてください」
aw 「ぱく」
塾長 「どんな味がしますか?」
aw 「ん〜、ごぼうに似てますね」
塾長 「そう、系統は違いますが、すごくゴボウに似てるんです。キンピラにもってこいなんですよ」

道端に咲いている花を指差して、「これ引っこ抜いてみてください」と塾長。

指示どおりに抜いてみると、なんと……

ハマダイコンでした

一つひとつの植物から、「へ〜」「うわ〜」「すごい〜」という話が飛び出してくるのです。一つの草木に群がるようにして話を聞き、葉の匂いを嗅いだり、採集したり。大人が夢中になるのも分かります。

一方、子どもたちは斜面に登ったり、落ちている木の枝を拾ったりと思いおもいに遊んでおりました。

安全に気を配る必要はありますが、大人も子ども、どちらかが退屈するのではなく、みんなそれぞれに楽しいことができるイベントというのはいいですよね。

2時間ほど歩き、すっかりお腹が減って大人も子どももガス欠気味になった頃、ちょうどスタート地点に戻って散策終了。お待ちかねのランチタイムです。

山人塾のスタッフがあらかじめ準備してくれていた大量の山菜をてんぷらにします。

こごみの天ぷら

我が家は、ヤマフジの花をてんぷらにしてみました。

塩も天つゆも使わずに食べてみましたが、花の香りと甘さが口の中に広がって、これは美味しい! 見た目も綺麗ですし、来客時の料理なんかにとてもいいと思いました。庭にヤマフジの木を植えてみようかしら。

他にも(ほう)の葉に包んで焼いたイワナなどもあり、持参した弁当も食べて満腹。

今回も本当に楽しいイベントでした。

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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