山陰海岸ジオパークトレイルを歩いてみた

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以前、「ロングトレイルに(少しだけ)憧れて」という記事を書きまして、地元のトレイルを自分たちで歩いてみようと考えていたのですが、その後「ロングトレイルフォーラム in 山陰海岸」なるイベントと、その中に「山陰海岸ジオパークトレイル体験ツアー」なる企画があることを知り。

おお、参加してみようじゃないか!と、一番長いコース(以下の地図の緑色の線+青色の線)を申し込んだら、伝説のロッククライマーでウルトラライトハイキングの提唱者、レイ・ジャーディンが一緒に歩くということで超人気・申込者多数のため、定員オーバーで参加できず。結果、一番短い「コース5」(*)(同青色の線)で参加することに。

CAMP HOUSE/山陰海岸ジオパークトレイルを歩いてみた-map

mont-bellのベビーキャリアで子どもを背負っての参加になるので、実は短いコースになってほっとしているところもありましたが(笑)。

そんなわけで、家族3人で山陰海岸ジオパークトレイルコースを歩いてきました。

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山陰海岸ジオパークトレイルを歩いてみた

山陰海岸ジオパークトレイルは、日本ロングトレイル協会にも加盟しているトレイルです。

トレイルコースはすべて、平成22年10月に「世界ジオパークネットワーク」への加盟が認定された山陰海岸ジオパークの中に設定されています。科学的に貴重な地質的遺産であり、且つ、山陰の松島と評される浦富海岸や鴨ケ磯、鳥取砂丘などの美しい景観を、眺めるのではなく、その中を歩いて楽しむことができます。

その山陰海岸ジオパークトレイル、僕たちの歩いた「コース5」は、鳥取砂丘の東に位置する岩戸海岸がスタート地点となります。写真左に見える小さな山の先にある鳥取砂丘を目指して歩く、約7kmのコースです。

ちなみに、このあたりは、砂に石英が多く含まれていて、砂の乾いた部分を摺り足で歩くとキュキュと音がします。

CAMP HOUSE/山陰海岸ジオパークトレイルを歩いてみた

参加者は約40名。シェルパ斉藤さん、加賀谷はつみさんといった著名なハイカーもゲストとして参加されていて、少しだけ言葉を交わすことができました。

美しい景色、朝の気持ちのいい空気に心が洗われるような気分に浸るのもつかの間、すぐに目につきはじめたのが、海岸に散らばっている大量のゴミです。

CAMP HOUSE/山陰海岸ジオパークトレイルを歩いてみた

鳥取砂丘レンジャーや一斉清掃などのボランティアによって定期的に清掃されている鳥取砂丘ですが、砂丘の特別保護地区外までは清掃されていないのか、写真のような状態。

海岸のゴミは漂着物も多いのでしょうが、ちょっと悲しい気持ちになりますね。

気を取り直して、同行してくださったガイドの話を聞いたり、打ち寄せる波を眺めたりしてのんびり歩いていると、波が浜を侵食して歩けなくなっている箇所が。

CAMP HOUSE/山陰海岸ジオパークトレイルを歩いてみた

かつて砂丘が広がり過ぎて困っていた頃に、砂丘を無くす目的でつくられた防砂林をとおって迂回。

CAMP HOUSE/山陰海岸ジオパークトレイルを歩いてみた

ちょっと話はズレますが、今は国立公園に指定されている鳥取砂丘、今から65年ほど前、鳥取市は砂丘を全面的に緑化する方針を立てていました(*)。現存する防砂林はそのために植林されたものです。

防砂林は文字どおり、砂を防ぐためにつくられた林。僕は、鳥取砂丘の保護は大前提として、住宅街や農地が砂に侵食されないように植林されたものだとばかり思っていたので、この話を聞いた時は「砂丘を無くそうとしていたなんて!」と驚きました。

さて、話を元に戻しまして、再び浜に出て、歩きます。

写真の中央部に見える、人が立っているこんもりとした丘が、「馬の背」と呼ばれる鳥取砂丘の中にある高さ50メートル近い砂丘列で、ここを登って砂丘の西側へと抜けます。

CAMP HOUSE/山陰海岸ジオパークトレイルを歩いてみた

馬の背は南側から登るのがふつう(*)で、北側(海側)から登ることは地元民でもあまり経験がありません。

この「馬の背を海側から登る」というのが、今回のトレイルウォークの目玉の一つなのですが、かなりの体力を要するため、自信のない人は、馬の背の東側に土嚢でつくられた階段を登って尾根に出て、尾根伝いに馬の背の頂上を目指します(こんな階段があるのも初めて知りました)。

CAMP HOUSE/山陰海岸ジオパークトレイルを歩いてみた

せっかくなので、僕たちは馬の背を海側から上がるルートを選択。他の参加者が登り始めているのが、馬の背ですね。

CAMP HOUSE/山陰海岸ジオパークトレイルを歩いてみた

海抜0メートルの波打ち際から、馬の背の頂上47メートルまで、斜度30度以上の砂の斜面を一気に登ります。

30度の斜面というのは、数字から受ける印象以上にキツく、上から見ると垂直に近い感じです。しかも砂なわけですから、とにかく登りづらい。ガイドさん曰く「人生を感じてください(三歩進んで二歩下がる)」と。

しかも、子どもを背負ってるわけですから、後ろに倒れるのは絶対に避けなければならない事態(汗)。

CAMP HOUSE/山陰海岸ジオパークトレイルを歩いてみた

両手で這いつくばって、前傾姿勢になってひぃひぃ言いながら登りました。

次からは土嚢の階段で登ろうと思います(笑)。

馬の背の上からの素晴らしい景色を眺めたあとは、ゴール地点である「鳥取砂丘休憩所」を目指し、2km近く、砂の上を延々と歩いていきます。

CAMP HOUSE/山陰海岸ジオパークトレイルを歩いてみた

観光で鳥取砂丘を訪れる人たちの多くは、馬の背を含む東側を楽しまれるので、西側であるこのあたりは歩く人も少なく、風が作り出す紋様「風紋」をきれいな状態で見ることができました。

CAMP HOUSE/山陰海岸ジオパークトレイルを歩いてみた

鳥取砂丘はなんども訪れているのに、実際にこれだけ綺麗な風紋を見たのは初めてかも知れません(笑)。

ゴールである鳥取砂丘休憩所で、お土産のトートバッグと鳥取名産のとうふちくわをもらい、バスに乗って集合場所である鳥取駅へ。

お疲れ様でした。

山陰海岸ジオパークトレイルを自分たちで歩く時の問題点

今回参加した「山陰海岸ジオパークロングトレイル体験ツアー」ですが、心配された雨も降らず、風も穏やかで波もなく、気温も20度近くまで上がるという恵まれた条件で、家族3人で歩くことができて、とても幸せな時間でした。

僕たちが歩いたコース5は、海岸線を東から西へと歩き、最後に鳥取砂丘を横断するもので、言ってしまえば砂地のみのコースなわけですが、ゆったり歩いて2時間ほどという短めの距離ですし、意外と景色にも飽きることなく、最後まで楽しめました。

その他のコースにもリアス式海岸の絶景が含まれていたりと面白そうなので、来年また歩いてみたいなと思っていますが、このトレイルコースで問題になるのが交通手段

今回は山陰海岸ジオパークトレイル協議会が主催する体験ツアーだったので、鳥取駅で集合してバスでスタート地点へ。解散も同じく鳥取駅で、ゴール地点からバスの送迎がありました。

が、自分たちだけで歩こうと思ったら、自分たちで交通手段を考えないといけません。

山陰海岸ジオパークトレイルは全コースが7つに分かれていて、スタート地点のコース1はJR東浜駅からスタートし、最終のコース7は鳥取駅がゴール。これを完全踏破すれば公共交通機関が利用できますが、山あり谷ありの40kmはさすがに長い(まあ、だからロングトレイルなんですけど)。

その他のコース上には、おそらくバス停はあるものの、駅はありません。いずれも、あっても1時間か2時間に1本、という感じだと思われますが…。

2台以上の車を使えば何とかなりますが、スタート地点やゴール地点に行ったり来たりと、かなり面倒なことになりそう。

来年、他のコースを歩くまでに、ない知恵を絞って準備しておかねば。

山陰海岸ジオパークトレイル コース5 岩戸~鳥取砂丘~鳥取砂丘休憩所
* 鳥取市は砂丘を全面的に緑化する方針:鳥取砂丘の歴史(PDF)を参照
* 馬の背は南側から登るのがふつう:観光客用の駐車場は鳥取砂丘の南側(内陸部)にあり、一般の観光客はそこから馬の背にアプローチするためです。

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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2件のフィードバック

  1. Say より:

    おぉ〜!楽しそうな企画に参加されたんですね!!
    鳥取砂丘はそれなりに近くにありながら一度しか行ったことがないです。
    しかもトレイルコースがあったことも全く知らなかったです。一気に興味が湧いてきました!
    子どもと一緒に歩けると楽しいでしょうね!疲れた〜ってべそかいておんぶさせられるまでは(笑

    • aw より:

      Sayさん、コメントありがとうございます!

      僕も鳥取砂丘から車で10分の距離に住んでいながら、トレイルコースがあるのは今年初めて知ったような状況でして(苦笑)。

      自己紹介などはなかったのでハッキリとは分かりませんが、県外からの参加者のほうが多かったようです。特に僕たちが参加できなかったロングコースには、レイ・ジャーディンさんが参加するということで、かなりコアなアウトドア愛好家の方々が全国から参加されたみたいです。彼らのSNSへの投稿などを見ていると、コースの景色の多様性や美しさをとても褒めてくださっていたので、トレイルとしても純粋に楽しめるコースなんじゃないでしょうか!

      ただ、記事の最後にも書いていますが、交通の確保が結構大変そうなので、現在のところ、気軽に「歩いてみようかー」とは言えない状況のようです。

      ただ、地元の利を活かして、短い距離でもいいので、時々は、子どもと一緒に歩きたいですね(背負うのではなく!笑)

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