リスの森に行ってきた
以前からキャンプ仲間に誘われていたものの、なかなか条件が整わずに行かれていなかった「リスの森」に、ついのこの週末に行ってきました。
リスの森は、「若桜ニホンリスの森作りプロジェクト(以下、リスプロ)」の活動の場となる森のこと。
リスプロの活動は、Facebookページから引用して紹介します。
「(鳥取県)若桜町の自然の魅力の発掘。動物と共生できる森作り。世代を超えた様々な人たちが出会える場としての活動を目指しています。子供たちに、森の持つ魅力と怖さ、冒険する楽しさと怖さ。そんな体験活動を通して、地元若桜の素晴らしさを、認識してほしいというのも、この会の大きな目的の一つです。」—冒頭の()はaw追記
そんなわけで、自動車でホイホイと簡単にアプローチできる場所では当然なく、林道に車を停めてからなかなかの急傾斜を大人の足で20分前後登ったところにあります。
最初はがんばって自分の足で登っていた娘も、
傾斜が急になってくると弱気になってしまい、
結局、ベビーキャリアに乗って僕の背中に。
久しぶりの登山、しかもふだん運動といえば犬の散歩くらいしかしていない僕には少し厳しめの登山になりましたが、娘は機嫌よく大きな声で創作した歌をうたっておりました。
そしてようやくリスの森に到着!
リスの森
尾根の中腹、傾斜が少しなだらかになっている地点に、木を伐採して開拓された場所が。
ここが、リスの森です。
リスプロのメンバーたちによって建てられた山小屋や、
中には囲炉裏もあります
石やレンガを組んだカマド、
湧水を利用した水場などがあります。
そしてリスの森のシンボルにもなっている(と解釈)大きな桜の木には、三階建ての櫓が。
老朽化で、張られていた床は撤去されていましたが、ハシゴは健在だったので最上部まで登ってみることに。
かなりの高度感です。
上から見ると、地面が少しピンク色に見えます。
ここに至るまでの山中はほぼ杉林で林道も落ちた杉の葉で埋め尽くされていましたが、リスの森は小さな面積ながらも広葉樹林になっていて、広葉樹の落ち葉と、時折吹く風で舞う桜の花びらが地面を覆っていて、とても綺麗でした。
山菜をてんぷらで食す
さて、この日は、リスの森周辺で採れた山菜をてんぷらにして食べよう、という集まりでした。人気のイベントということで、参加者は40名近く。
例年この時期になると豊富に採れる山菜が残念ながら今年はまだ出ておらず。で、山菜は別の場所で採集されたものでした(ま、僕はどこの山菜でもいいんですけどね!)。
リスプロメンバーによっててきぱきと準備され、新参者の僕たちが周囲を散策したりハンモックでのんびりしている間にすっかり用意が整って、コシアブラやコゴミといった山菜や野菜、とりの唐揚げなどがどんどん揚げられていきます。
用意された食材は、アウトドア料理らしく薪で熱されたたっぷりの油で豪快に揚げられていて、これが本当に美味しい! 娘は特にさつまいもが気に入ったようで、軽くさつまいも1個分は食べてましたね。
原木しいたけのお吸い物や、大きな羽釜で炊かれたお米もあって、大ご馳走です。
天気の良い日に、美しい自然の中で美味しいものをお腹いっぱい食べる。これ以上の幸せがあるでしょうか。
リスの森でチルアウト
その後もフルーツポンチやらなにやら美味なるものが供されていましたが、満腹になった僕はハンモックに揺られながら、倒木をチェーンソーで玉割りする様子や、
女子大学生が丸太割りを教わっている様子を眺めていました。
どんどん上手になっていくので、見ているだけで楽しかったです(笑)
周囲にいるたくさんの人たちの会話は、風で揺れる葉音や鳥の声と同じ一つの自然の音として僕に耳に届き、ハンモックの揺れと相まって妙な心地の良さを感じさせてくれました。
つまり眠くなったってことなんですけどね。
ほおが紅潮してますが、アルコールではなく日焼けです
先日のFBI DAISENや山王谷でのキャンプですっかり気に入ったハンモック、娘はこの日も満喫。
家に帰ってからも「この家にはハンモックないね(=ハンモック欲しい)」と言っておりました。検討してみますかねぇ。
こういう場所づくりってイイと思う
リスの森は、リスプロの発起人であるIさんが、自身が所有する山林を拓いてつくられた場です。
僕も友人から山を借りているのですが、借りた時の動機は正に、こういう遊び場をつくりたいというものでした。実行力が伴っていないので、まだ何もしていませんが(汗)。
鳥取のような地方都市では、山林を所有している人はかなりの数いると思われます。しかし、山林を切り開いてつくられた個人の遊び場は、僕が知る限りココだけです(山を切り開いて保育園をやっている友人はいますが)。
家や庭に手を入れたり、自分の車や単車をドレスアップするように、所有する山林をそれぞれが思ったようにカスタマイズして個性的な山がいろんなところに出現したら、地方の山も面白くなるんだろうなぁ。
再び娘を背負って急斜面を下りながら、そんな妄想をしておりました。
リスの森、とても素敵な場所だったので、またみんなで遊びに行きたいですね。
最後になりましたが、今回の滞在中はリスには出会えませんでした(笑)。