ストーブ(バーナー)について考えてみた

ザックひとつでクライミングや沢登り、キャンプに出かけていた10年前。その頃のストーブ(バーナー)の条件は、とにかく小さくて軽い、ちゃんと燃焼するというものでした。

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で、これを買いました。

snow peak ギガパワーストーブ 地 GS-100

snow peakが開発した、世界最小+最軽量のストーブ。オートイグナイタ(点火装置)も省略された結果88gの重さ、ジーパンのポケットに入るほどの大きさ。

snow peak ギガパワーストーブ 地 GS-100

それでいて最高出力は2500kcal/hもあります。

snow peak ギガパワーストーブ 地 GS-100

今から10年前(2005年)に購入してなんだかんだとヘビーユースしていますが、一度も壊れたことはありません。本当に頑丈で、本当に小さくて軽い、信頼できるストーブだと思います。

何年か前の11月、長野県小川山に軽装でクライミング&キャンプに行き、夜テントの中で凍えそうになって、この火に当たって暖をとったことを思い出すなあ。

ただ、ツールに求める条件は、楽しむアクティビティが変わるに従って変化するもの。最近は、ザックを背負って岩や川をガシガシ登る感じから、料理したりお酒を飲んだりとひたすらノンビリするスタイルに変わってきたため、ストーブに対する条件も変わってきました。

そこで今日は、10年ぶりに買うストーブについて調べてみたいと思います。

求めるストーブの条件

まず、新たに購入するストーブの条件を最初にまとめておきます。

一番の優先事項は、先にも書いたとおりの安定性。それを追求するとやはりストーブと燃料タンクが別々になる「分離型」が有利かと。そこで今回は分離型に絞って調べてみます。

第二の優先事項、はありません。ただ、あまりに大き過ぎてかさばるのは嫌ですし(サイズと重さ)、火力が極端に落ちるのもアレ(最高出力)。燃料をやたらと食うのも問題なので(燃費)、このあたりについては注意してみていきたいと思っています。

MSR ウィスパーライト インターナショナル 36633

名作が多いと言われている(らしい)MSRのストーブ製品群。の中からピックアップしたのは、「ウィスパーライト インターナショナル 36633」。

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出展:MSR

これよりも少し安価なウィスパーライトもありますが、なぜインターナショナルを選んだのかというと、ゴトク(鍋を乗せる部分)の形状。

インターナショナルのゴトクはプレート状、しかもギザギザになっています。しかしもう一方のウィスパーライトは丸い棒状になっていて、しかも凹凸なし。ツルツルと滑りそう。どちらが安定しそうかと問われたら、間違いなく前者でしょう。

MSRのストーブの最大の長所は、マルチフューエル対応。ホワイトガソリン、無鉛ガソリン、灯油、軽油など、一般的に入手できる液体燃料が使えるという点。世界を放浪していて「やべ、燃料がねぇ」という時でもガソリンスタンドに行けばOK、というわけです。

さて、気になるスペックですが、

  • 重量(ストーブ&燃料ポンプのみ):309g
  • 最高出力:2,772Kcal/h
  • 燃焼時間:ホワイトガソリン/110分、灯油/160分

という感じ。サイズは公表されていません。

ちょっと使い方を誤ると煤が出やすいとか、プレヒートなどいろいろ面倒な作法(ファンには儀式と呼ばれている)があるようですが、その手間暇や必要な手入れなども含めて、オトコゴコロをくすぐるとか。

燃料ボトルは別売り、3000円前後します。本体と合わせると2万円前後。なかなかのお値段ですね。

snow peak ギガパワーデルタポッドCB GS-340AR

僕が所有している唯一のストーブ、「地」と同じsnow peak。10年間の使用で、同メーカーへの信頼はかなり強固になっています。

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出展:snow peak

ゴトクがそのまま全体を支える脚に繋がっているので、耐荷重はかなりありそうですし、安定感は相当なものでしょう。

缶への接続部にあるツマミで火力調整ができるのは便利そうです。

  • サイズ:使用時/ゴトク径φ140×93mm、収納時/95×110×120mm
  • 重量:310g
  • 出力:2,400kcal/h
  • 燃焼時間:170〜215分

このサイズで出力が世界最小のストーブ「地」と同じなんですねぇ。「地」が強いのか、「ギガパワーデルタポッド」が弱いのか(ギガパワーなのに…)。

PRIMUS ウルトラ・スパイダーストーブ P154S

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出展:Rakuzan荘Yahoo!店

ゴトクを4本にすることで安定性を高めたウルトラ・スパイダーストーブ。ゴトクも乗せるもののサイズによって2段階で調整できます。サイズが好評されてませんが、写真を見る限りだとちょっと背が高そうですね。

そしてこの製品の特徴はなんと言ってもその軽さ。本体の重量で178g。分離型ストーブとしては世界最軽量だそうです。

  • サイズ:ゴトク径/118mm・168mm、収納時/9.3×10.0×3.5cm
  • 重量:178g
  • 出力:3,000kcal/h
  • 燃焼時間:約65分(ガス消費量:210g/h)

ちょっと気になるのは、カスタマーレビューなどで散見される「耐久性」。ガス缶との接続部で火力調整と点火もできるのですが、この点火部が破損しやすい、というのです。まあ、もし壊れたらライターで点火すればいいんですけどね。

ちなみに、オリジナルセミハードケースも付いてます。

SOTO G’Z シングルバーナー ST-301

シンプルなルックスが魅力の「G’Z シングルバーナー ST-301」。

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出展:SOTO

今回調べた4つの製品のうち、もっとも出力の高い製品。一番低いsnow peakのモデルと比べて33%も高いです。ただし、4製品の中で最も重く、一番軽いPRIMUSの4倍近い重さです。実物を見ましたが、かなりデカイです(いつもsnow peakの「地」ばかりを見ていたので、その大きさに驚きました)。

気になるのは安定性。ゴトクが丸いつるっとしたポール状なので、ちょっとした傾きで乗せた鍋などが滑り落ちる可能性が高いように思います。

  • サイズ:幅160×奥行90×高さ90mm(収納時)
  • 重量:640g
  • 出力:3,200kcal/h
  • 燃焼時間:約1.4時間

EPI SPLITストーブ S-1026

最後はEPI(イーピーアイ)のSPLITストーブ。

41ATuo3wfmL._SL1000_

特徴的なのは、ゴトクにはめ込むセーフティリング。これによって載せた鍋などの安定性が高まるそう。

  • サイズ:104×166-186mm(ゴトク:124-144mm)、ケース収納時/120×85×121mm
  • 重量:234g
  • 出力:3,600kcal、最高出力/4,200kcal
  • 燃焼時間:65分

スペックのサイズを見ても分かるように、足の幅が2段階で調節でき(166、188mm)、これによってゴトクのサイズも同様に2段階(122、144mm)使うことができます。

またハイトレベルコントロールフットという、要は足の下にあるネジで個々の高さを調節してデコボコの地面でも安定性を高めることができる機能も。

極め付けは最高で4,200kcalという、その他の製品に大きな差を付ける出力。ただ、このEPI SPLITストーブのユーザーのブログなどを読んでいると、実際に使ってみたらそれほど早く湯が沸くわけではなかったなど、比較的ネガティブな印象のものが多い印象でした。

オートイグナイタがひっそりと目立たないように取り付けてあるところも含めて、見た目については一番気に入りましたけども。

まとめ

5つの製品のスペックをまとめてみました。

製品 安定性 サイズ 重量 火力・燃焼時間
MSR ウィスパーライト インターナショナル 36633 良好 – – – 309g 2,772Kcal/h
ホワイトガソリン/110分、灯油/160分
snow peak ギガパワーデルタポッドCB GS-340AR ゴトクと脚が連結していて安定度高し ゴトク径φ140×93mm、収納時/95×110×120mm 310g 2,400kcal/h
170〜215分
PRIMUS ウルトラ・スパイダーストーブ P154S 4本脚で、ゴトクの大きさも2段階調整 ゴトク径/118mm・168mm、収納時/93×100×350mm 178g 3,000kcal/h
ガス消費量:210g/h
SOTO G’Z シングルバーナー ST-301 ゴトクがパイプ状になっていて滑りやすい 収納時/幅160×奥行90×高さ90mm 640g 3,200kcal/h
約1.4時間
EPI SPLITストーブ S-1026 リング付きゴトクや高さ調節付きの足など、安定性は高そう 使用時:104×ゴトク(径)144mm、収納時/120×85×121mm 234g 4,200kcal
65分

今回はかつてないほど、優劣がつけずらいです。Amazonの各商品ページを見るとsnow peakを除いてカスタマーレビューもたっぷり入っていて、参考情報には事欠かないですし。

どれを買おうか、、、はてさて。

扉写真出典:snow peak


aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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4件のフィードバック

  1. watabou8 より:

    我が家もキャンプ用のバーナーを探していた際に最終的にsnow peakとSOTOで迷って結局SOTOになりました。理由は
    ・CB缶が使えること(災害の備蓄用に大量にあるので。。)
    ・火力が強いこと
    を優先した結果ですかね。
    大きさも気になったのですが、山用ではないので大火力の方を優先しましたかね。

    ただし、懸念の通り五徳がツルツルしているので、少し傾斜があるとすぐに鍋が滑ってしまいますね。。それ以外は満足しておりますよ!

    • aw より:

      watabou8さん、コメントありがとうございます!
      どういった点を検討されて選んだのかも含めて、実際に使っている方のレビューはやはり説得力ありますね〜。ありがとうございます。
      CB缶は購入も容易ですし、焚き火着火用のトーチにも使うので僕も必ず車に積んでますので、これが使える製品であれば燃料を統一できるんですよね。そのものだけのサイズや重量よりも、持ち物トータルで考える必要あるので重要なポイントですよね。

  2. watabou8 より:

    プリムスを買われた後でのコメントで恐縮ですが、ガソリンのバーナーって検討されました??実は11月にキャンプに行った際にSOTOのシングルバーナーで鍋をやったのですが、外気温3〜5度だったためなかなか鍋が温まらず、、といった状況になりました。そこで、外気温が低くても火力の変わらないガソリンバーナーが気になり始めておりまして、、特にプレヒートの不要、かつ車のガソリンも使えるSOTOのMUKAとかであれば冬キャンプでも活躍しそうかなぁと思いまいて。(さすがにもう買いませんよ・笑)

    • aw より:

      watabou8さん、コメントありがとうございますー。
      燃料をガソリンに限定したバーナーは、今回は検討対象外でした。理由は、
      ・キャンプのために準備、備蓄する液体燃料が複数になってしまう(例:ストーブ=ガソリン、ランタン=灯油)
      ・自宅でのガソリンの保管が面倒(ストーブのためだけにガソリンを保管するのがチト面倒。灯油なら石油ストーブのために大量に備蓄しているので大丈夫)
      といった感じです。
      ガス缶は確かに外気温に影響するみたいですね。ガス缶カバーとか売ってますもんね。僕の場合、冬キャンプといっても比較的暖かいテントの中(10度以上はあると思います)で使用することが多いので、問題と感じたことがないんですよね。個人的な経験では、冬に外で鍋をする場合は、ある程度炭化して落ち着いた状態の焚き火でやるのが調子いい感じでした。

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