パン・シュープリーズ

トム(妻)のお母さん、妹家族と一緒にひと月早いクリスマスパーティをしました。

aw家のメイン料理として、今年は「パン・シュープリーズ(Pain Surprise)」をつくりました。

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パン・シュープリーズは英語名を見ても分かりますが、「ビックリ・パン」というような意味の名前です。

一見するとカットする前のふつうのパンに見えるのですが、開けてビックリ、中身は色々なサンドイッチになっている、というわけです。

クリスマスパーティのサンドイッチにぴったりですよね。

パン・シュープリーズ

パン・シュープリーズは、パンをくり抜いて中にサンドイッチを隠しておくカタチを差す言葉なので、サンドイッチ自体はどんなものを作っても構いません。

が、発祥の地であるフランスに敬意を示し、フランスぽいサンドイッチに仕立ててみたいと思います。

材料: (1)豚肉のリエット、コーニッシュ、粒マスタード、バター (2)スモークサーモン、ディル、クリームチーズ、バター (3)ペッパーシンケン、くるみ、チーズ、マーマレード (4)バナナ、生クリーム

作り方: 1) パンを焼きます(サンドイッチを重ねるので、ある程度高さのあるパンがいいと思います)。2) 上部をカットし、中身を立方体になるように切り出します。ここがサンドイッチになる部分。3) お好みのサンドイッチをつくります。4) サンドイッチを重ねて、くり抜いたパンの中に戻し、フタをして完成。リボンをかけるとパーティぽい雰囲気になります。


パンの中身をくり抜いたところ(早朝作業のため、薄暗くなってしまいました)

重ねた4つのサンドイッチをパンの中から取り出して、真ん中2つにカットしたところ。

切り出すのがとても難しく、周囲の切り口がガタガタになってしまいました。見栄えがいいとはとても言えない状態。味はとても良かったんですけどね。

クリスマスパーティが終わったあとで、8枚切りの食パンで再現したのがこちら。生クリームがなくなってしまったので、「バナナ×生クリーム」はありませんが、上から「サーモン」、「くるみとペッパーシンケン」、「リエット」のサンドイッチです。

「リエット」のサンドイッチの主役リエットは、洋風居酒屋などでおなじみの肉料理。今回挟んだ具材の中で唯一、自前でつくったものです。

ふつうはじっくりと白ワインとハーブ(タイムやローリエ)などで煮込むのですが、今回は軽く焼き目を付け(+少し脂を抜い)てから煮込んでみました。

通常はバラやロースのブロックを使いますが、スーパーに売ってなかったのでスペアリブで。骨は簡単に外せますが、どうしても小さな軟骨が混じってしまいがち。それもまた食感を豊かにしてくれるんですけどね。

今回のパン・シュープリーズだけでは消費し切れなかったので、毎朝のサンドイッチで楽しんでいます。ポイントはコーニッシュ(小さなピクルス)。リエット単体よりも、コーニッシュを刻むと酸っぱい味がリエットの甘みと塩気を引き立ててくれる気がします。粒マスタードがあるとなお良し。

さて、パーティに集まった家族に一番人気だったのが、「くるみとペッパーシンケン」のサンドイッチ。

チーズとくるみ、マーマーレード(*1)の組み合わせがすごく新鮮で、噛んでいると、甘みのあとでペッパーシンケン(*2)のコショウが口に広がってきます。なんとなく不思議で、でも美味しい。

肉に甘いソース、の組み合わせは日本人にはなかなか思いつかないものですが、美味しいものですね。

3種とも、お酒のおともにピッタリな感じのサンドイッチでした。パン・シュープリーズをつくるのは大変ですが、個々のサンドイッチはぜひ、時々楽しみたいですね。

*1 本来は、乾燥イチヂクのポートワイン煮込みを使用します。
*2 ペッパーシンケンは、もも肉を使ったコショウの効いたハムのこと(シンケンはドイツ語で「もも肉」)。パストラミに似ています。今回は、ふつうのハムに粗めの黒胡椒をたっぷりまぶしたもので代用しました。

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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