服を洗う機械を洗う話と太陽のこと
我が家で使っている洗濯機、パナソニック「NA-FR80H5」は、僕とトム(妻)が結婚した時から、さらに言うとそれ以前にトムが一人暮らししていた時に使っていたものです。おそらく15年くらい現役で頑張ってくれている洗濯機です。

Panasonic NA-FR80H5(既に生産終了)
この我が家のかわいい洗濯機、高齢のせいか、近年仕事の質を落としています。
要は、洗濯しても衣類がキレイにならないのです。でもこれは、洗っても衣類の汚れがとれないという意味ではありません。洗う前にはなかった汚れ、付着物が、洗濯したばかりの衣類にくっついているのです。
これは、洗剤の残りカスや水垢、そしてカビの一種※1のようです。
こういう事態になるもう何年も前から、我が家では1年に一度、毎年5月に純正のクリーナー「N-W1A」を使って槽洗浄してきました。しかし最近は、1年を待たずして、洗濯した衣類にソレが付着しはじめます。洗濯物を干す時にソレを見つけて「あ、そういえばそろそろ時期だな」と気づくんですが、そのサイクルも年々少しずつ、しかし確実に早まってきているように感じます。
ではこの純正クリーナーを使う頻度を1年に一度から半年に一度に短縮すればいいのでは? といった短絡的な考えが浮かんでくるものの、そもそもメーカー純正品を含む市販の槽洗浄洗剤を使っても汚れた洗濯槽はキレイにならない、意味がないという情報もあり、別の、抜本的な対策を打つ必要がありそうです。
抜本的な対策とはズバリ、「買い替え」か「分解洗浄」、この2つでしょう。
抜本的対策1: 買い替え
買い替えを本格的に検討するにあたり、最近の洗濯機はどんな感じか見ておこうということで、近場にある家電量販店(Yとの巨大連合誕生で最近話題のE)に行ってみました。
が、どうもピンと来ない。
僕自身、洗濯機を買ったのはもう20年以上前、(大変後悔した)初代ビートウォッシュを買って以来なのですが、その頃から機能的にあまり進化していないように感じました。海外メーカーのように60度のお湯で洗える※2といった機能の輸入もなく、どちらかと言えば、プライベートブランドによるシンプルで安価な製品が新顔としては目立ちました。
先日、冬季の寝具を洗うために近所のコインランドリーに行きました。昔からある店で、置いてる洗濯機も乾燥機もかなり旧式のもので実にシンプルな、便利(且つ余計)な機能は一切ないですけど、使ってみて思うんですよね。
「これで十分だ」と。

そのコインランドリーで売っている粉末の洗濯用洗剤。カワイイ
だから、家電量販店や一部の家具量販店がこぞって販売を開始したシンプル安価なプライベートブランドという方向性は、デフレ気質な顧客層の需要に向けたものだとしても、とてもいいなと思うわけです。あれこれ機能のない製品というのは、質実剛健で壊れにくいですし(我が家のNA-FR80H5みたいに)。
さて、洗濯機の買い替えのキッカケとなるのは、ビックカメラによると※3以下の7つです。
- 洗濯中に急に動かなくなる
- 異音が鳴る
- 水漏れが発生した
- 異臭がする
- 排水・給水がうまくいかない
- 乾燥が十分にできていない
- 電源プラグやコードが熱くなっている
我が家の洗濯機の問題は「純正クリーナーで洗浄後、1年もすると洗濯物に汚れが付着する」なので該当しません。
スニーカーと同様、汚れたのなら洗えばいいということで(毎年洗ってはいたんですけどね……)、ひとまず買い替えは中止し、次の選択肢である分解洗浄について検討します。
抜本的対策2: 分解洗浄
洗濯機のフタを開いて見える洗濯槽はピカピカですが、問題は裏側。

洗濯槽内部の底に見える回転板(パルセーター)はネジ1本で取り付けてあるので簡単に外せます。外して見ると意外とキレイ。ただ他の部分を確認するには、がっつり分解してパーツごとに目視するしかありません。
洗濯機を分解洗浄してくれる業者は多くはないものの、ここ鳥取市にも存在するようです。予算は1万〜2万円といったところ。
YouTubeでは「分解洗浄は自分でできる」と解説している業者もいます。
「【実は簡単】洗濯機(洗濯槽)のお掃除(分解洗浄)のやり方<特殊工具は不要>東京(くらしのマーケット大学)」
これはぜひ試してみたい! と思ったのですが、漂白剤だけで洗濯槽がとんでもなくキレイになると説く動画が目に入り。
「洗濯機の汚れに業者は不要!?プロが【完全敗北宣言】!!本当は教えたくない洗濯機の掃除方法(分解・清掃Channel)」
この「分解・清掃Channel」さんが自信を持って紹介する洗浄方法は、異なる2つの漂白剤 — 酸素系漂白剤で汚れを剥離したあと、塩素系漂白剤で残る汚れを除去するというもの。時間はかかるものの、分解して再度組み立てるという作業をせずにここまでキレイになるのであれば、試してみる価値はありそう(きちんと結果を確認するためには、やはり分解する必要があるわけなんですが)。
というわけで、酸素系漂白剤を買ってみました。

動画が紹介しているとおりに — 50度のお湯で洗濯槽を満たし、酸素系漂白剤を1.5kg投入。少し攪拌したあと数時間待つ。 — やってみました。
動画で洗浄している洗濯機の場合、これによってかなりの汚れが剥離し、濁った水に浮いている様子が激写されていましたが、我が家の場合はほとんど汚れは見られず。

実はこれをやる1週間ほど前に別の塩素系漂白剤で洗浄していたからも知れませんが、現状「(多分)それほど汚れてない」のかも知れません。
やはり分解して実際に見て確認しないと、納得感がないですね。長々と書いてきましたが、分解して確認(または洗浄)は、また汚れが出てきた時に実施してみたいと思います。
乾燥機について
ついでに、洗濯という作業に関して考えていることがあるので少し書いておきます。
乾燥機についてです。
よく「ガス式の衣類乾燥機を買って人生変わった」「満足感ハンパない」みたいな話を聞きます。実際に導入している友人たちの話を聞いていると、確かに良さそうだなと思います。
ただ、思うんですよね。
洗濯物を干して太陽光の熱と自然の風で衣類を乾かすという行為は、僕たち一般人ができる唯一の再生可能エネルギーの利用であると。
乾燥機の導入は、これだけ世の中で「脱化石燃料だ!」「再生可能エネルギーの利用を増やそう」と言われているなかで、市民が唯一それに参加できる手段を放棄してしまうことになるわけです。
もちろん乾燥機がどうしても必要な生活環境であったり、利便性を求めて乾燥機を選ぶことを否定するわけではありません。個々人の完全な自由だと思いますが、僕は以上のような理由から乾燥機の導入には否定的なスタンスです。
日当たりが良いわけではない(むしろ悪い)ですが、洗濯物を干せる庭もありますしね。
- くらしのマーケットマガジン「洗濯槽から出る黒いカス(わかめ)はカビ!原因や掃除方法を解説」
- 60度のお湯で洗うことで殺菌され、生乾き時の嫌な匂いがなくなるそうです。
- ビックカメラ「洗濯機の寿命は何年くらい?修理か買い替えか迷ったときの判断基準も解説」


