雪中キャンプの細かい点をイメージして準備点検してみた

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではないですが、キャンプしている時に「あ〜、○○してれば良かったァ」「ヨシ、次回からしっかり準備しよう」と感じても、終わってしまったらすっかり忘れてしまうことってありますよね。

僕はいつもコレで、特に自分だけで完結するので他の人に影響が及ぶことのないソロキャンプでは非常に多い。特に雪中キャンプは、個々の作業をこなすのに必死で、終わってしまうと達成感と解放感ですっかり失念してしまい、毎年「あ〜、○○してれば良かったァ」「ヨシ、次回からしっかり準備しよう」を繰り返すわけですね(そして、すぐに忘れる)。

というわけで、モウロクした頭ではありますが、昨年の雪中キャンプの行動を記憶から呼び起こしてできるだけ細かくトレースし、今年の準備に繋げられることはないか点検してみます。




テント設営時、雪が降っていたら

昨年の雪中キャンプでは、テント設営時に雪が舞っていました。

テントをどこに設営するかを決めて、足とショベルで雪を踏み固めながら均してテントを設営するわけですが、なんだかんだ30分はかかります。その間、雪の上に置いたザック、ソリの上に載せたままのマットにはどんどん雪が積もっていきました。

気温がそれほど高くなかったので、荷物に付着した雪はしばらく溶けませんでしたが、それでもやはり気にはなるもの。手早くテントを設営しなければと焦る気持ちがどうしても生まれます。

雪中キャンプにおけるテントは生命を守るうえで非常に重要な要素。いつも以上に丁寧にきっちり設営する必要があるので、こうした焦り、作業を急かす要素はできるだけ排除しておくのが望ましいです。

雨天ならば最初にタープでも張って雨がかからないようにするはずですが、雪なら大丈夫だろうと考えそれをしない(僕は、の話です)。

初めに5分だけ時間を使ってタープを設営しておけば、この問題はクリア。撤収時も同じですね。

ヒルバーグナマッジ3GT
2020年の設営時。好天なので荷物は椅子の上に置いていたが、いつも好天とは限らない

暴風雪だったら

では強い風で雪が横殴りで吹き付ける環境だったらどうでしょう。

吹き飛ばされないようにタープをしっかり設営するのは結構大変ですし、横殴りの雪ならタープの下に置いても荷物を雪から守ることはできないと思われます。

この場合は、テント以外の荷物をタープで(つつ)み、風で吹き飛ばされないように上に少し雪を積むなどして固定、テント設営に集中できる状況をつくるのが吉かなと。

暴風雪という環境下では、よりテントの重要性が増すわけですし、設営に集中したいですね。

濡れた上着、脱いだ後どうする?

テント設営や宴会場づくりなど雪の降る中での作業のあと、降雪の中で宴会のあと、休憩や就寝のためテントに戻り、雪で濡れた上着を前室に干しておく……ここまでは特に問題ありません。

問題が生じるのは、この後。

特に夜間、就寝するなどして長時間、低温下で濡れた上着を干しておくとバリバリに凍りついていることがあります。 翌朝着ようと思ったら、まるで氷でできた衣類を身に着けるような冷たさ、そして寒さ……。

これを防ぐには、キャンプを始める前のアイテム選び、準備が重要になります。

  • GORE-TEX®等、防水性能の高いウェアを上下着用する
  • 防水スプレーで着用予定のウェアの防水性能を高めておく

そう、ウェアを濡らさなければいいわけですね。

ウェアの表面に水滴が付着しているだけという状態なら、しっかり払えばほとんどの水分を取り除いてから干すことができます。滴る可能性がないなら、室温の高いインナーテント内に掛けておけます。

今年の雪中キャンプでは、先日メンテナンスを実施したPatagoniaのピオレットジャケットを使おうと思っているんですが、残念ながらGORE-TEX®がその性能をほぼ完全に失っていましたので、後者の方法で臨みたいと思っています。

歯磨き後、冷水で口を濯ぐ?

非常に寒い中、みんなで雪の上に座って宴会する雪中キャンプ。やはり温かいものが食べたいですよね。

去年は温まることを最優先し、簡単なキムチ鍋をつくって食べました(食べてる時は汗かくほど温まるのですが、その後汗が引いて寒くなるという結果に笑)。

キムチ鍋のような食事をした後はしっかり歯磨きをして寝たいものですが、歯磨きをして(ゆす)ぐ時の水、これにいつも頭を悩ませるんですよね。

というのも、ペットボトルに入っている水は凍結寸前、非常に低温になっているからです。それで口の中を濯ぐのは非常に辛い。僕は知覚過敏ではありませんが、それでも氷のように冷たい水で口を濯ぐのは苦手です。

キムチ鍋をつくる時に少しだけお湯をつくって保温ポットか何かに入れておき、寝る前の歯磨きで使えばいいじゃないかという正論は、僕の頭の中に何度も姿を現したことがあります。が、たいてい忘れちゃうか、気付いてもやらないんですよね。「別に、冷たい水で濯げばいっか」とこの問題を軽視しちゃうんですよ、食事前の僕は。

でも宴会が終わって寝る時は、たいてい寒さで体が凍えているので、とても冷水で濯ごうなんて気持ちにはなれません。

で、最後の手段、ストーブで少量のぬるま湯をつくるということになるわけですが、非常に強い煩わしさを感じています。

長々と書きましたが、今回は歯磨き専用のお湯を保温ポットに入れて持参するつもり、という話でございます。

キャンプの歯磨きセット
歯磨きセット。保温ポットにぬるま湯を入れて持参いたします

翌朝着る服を冷やさないためには

雪中キャンプではシュラフ2枚重ねをモットーとしている僕は、パジャマこそ着ませんが、ふだんと似たような状態の服装で寝ています。たくさん重ねて着ると寝づらいですし、2枚重ねたシュラフの中は暖か過ぎるほど暖かいですから。

寝る時に脱いだ服は畳んでテントの隅に置いておくんですが、翌朝再度身に着ける、これが非常に辛い作業なんですよね。フリースやズボン、ニット帽までとにかくもうキンキンに冷え切っていますので。

そこで、直接肌に触れる、肌に近い衣類を保温バッグにホッカイロと一緒に入れておくことを検討中です。

雪中キャンプの二日目に着る衣類を暖めておく
保温バッグに衣類とホッカイロを入れ、一晩庭に置いて試験してみました

試験的にやってみた感じでは、ホカホカとまではいきませんが、少なくとも触れた時に冷たいと感じる状態ではなくなっていました。ホッカイロの仕組み上、口を少しだけ開けて空気を供給する必要があることもホカホカとまではいかない要因かと思いますが、期待したいです。

いつものキャンプとアイテムの分け方を変える

通常、キャンプの道具は、日常生活のそれと同じようにカテゴリーや使う場面ごとに分けて収納します。その分け方は人、家族それぞれで異なるかも知れませんが、だいたい似たようなものだと思います。

しかし雪中キャンプでは、それだと不便に感じることが多いです。

とても寒い状況であちこちから道具を探って取り出すのは面倒だし、「あれを忘れた」と宴会場からテントに行くのも一苦労。テントの中が散らかるのも、いつも以上に気持ち悪かったりします。

とはいえ、いつも以上にリスクのあるキャンプなので、持参する道具を極端に減らすのも良くありません。

というわけで、「キャンプ中に使うアイテム」と「それ以外」という分け方をし、前者に括られるアイテムをできるだけ一つのバッグにまとめておく、というアイディアを実践してみようと思います。

「料理に使うアイテム(食材以外)」「照明類」「歯磨きセット」「トイレットペーパーとスコップ」「バッテリーと充電ケーブル」など、確実に使うものや使う可能性の高いものを、カテゴリを横断してまとめておく。こうすれば、とにかくそのバッグを身に付けておいたり、その中を探せば必要なアイテムにすぐくアクセスできるだろう、というわけです。

一緒に入れておくのが抵抗のあるアイテムもあるかも知れませんが、そこは利便性とのトレードオフ。とにかく今回はこのアイディアに従って、パッキングをしてみるつもりです。

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Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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