いろいろなペグを試してみた

四季を通じていろんなところでキャンプをしていると、「地面って本当に多様だなあ」としみじみ感じます。砂地だったり土だったり芝生だったり、雨に濡れていたり雪が積もっていたり。

スポンサー広告




ペグが重要だと気付いた日

今年の2月、雪中キャンプをした時のこと。積雪が1メートル以上ある場所でのテント設営でしたので、僕が持っているペグの中で一番長い40cmのソリッドステーク(snowpeak)では全く歯が立たず。

その時は、ソリッドステーク(以下、ソリステ)を交差させてアンカーペグのようなかたちで使用してなんとかテントを固定できたのですが、やはり状況に応じて適切なペグを使用するというのは重要だなと痛感したわけです。

当時の僕のペグに対する認識は「テントとかタープを買ったら付属してくるもの」程度。ですが、当然のことながら、ペグがないとテントもしっかり固定、設営できないわけで…。

そこで、いろいろなペグを勉強がてら使ってみることにしました。

07

いろいろなペグを試してみた

代表的な4つの種類、「鍛造ペグ」「Vペグ」「ピンペグ」「アンカーペグ」を見ていきたいと思います。

ちなみにペグの種類の名前、製造方法だったり形状だったり、使用方法だったりといろいろな由来で付けられていて、面白いですね。

鍛造ペグ

自分も一番よく使用するのが、この鍛造ペグ。上にも書いた、snowpeakのソリステが代表的でしょう。僕は40cmと20cmの2サイズを使っています。写真は20cmのもの。

鍛造ペグ/Camp-House

このトンガッた先っぽが硬く締まった土にもガンガン刺さります。

鍛造ペグ/Camp-House

ではこの「鍛造(たんぞう)」とはどういうことか。

金属をハンマー等で叩いて圧力を加える事で、金属内部の空隙をつぶし、結晶を微細化し、結晶の方向を整えて強度を高めると共に目的の形状に成形する
引用:Wikipedia

よくわかりませんが、これによってとにかく頑丈なペグになるようです。ハンマーと組み合わせて使用することで、かなり硬い地面でも使うことができ、一説によるとアスファルトでも使えるとか(!)

ふだん、テントにはこの40cmのソリステを使用しています。40cmがほぼ隠れるまで打ち込むと、さすがに固定されてる感がすごい。

鍛造ペグ/Camp-House

さて、鍛造ペグの特徴を簡単にまとめてみます。

  特徴 適した用途
長所 ・かなりの強度がある 短所に記載した環境以外、ほとんどどんな状況でも使える
短所 ・やや高価である
・重い
・雪やゆるい地面だと抜けやすい

Vペグ

断面がV字型をしたペグ、Vペグ。これは僕が愛用するテント(THE NORTH FACE マウンテン25)に付属していたもの。

Vペグ/Camp-House

よく無くしそうになるので、黄色い紐をつけてます。

Vペグ/Camp-House

軽さを追求するために薄いアルミやチタンが使用されているモデルが多く、強度を増すためにV字型に加工されてい(ると思われ)ます。スチールを使用したモデルもあり、このタイプの弱点である強度は増しますが、軽いという長所を打ち消してしまいます。

薄いので地面への抜き差しも楽ですが、Vの凹み部分に土が付着しやすいため、使用後は水洗い必須です。

Vペグ/Camp-House

個人的には一番好きなタイプのペグですね。

  特徴 適した用途
長所 ・軽い
・安価
・抜き差しが楽
・重ねてコンパクトに収納できる
一般的なキャンプ場では問題なく使用できる
短所 ・強度がないため、変形しやすい

ピンペグ

ピンのように細いペグ。

ピンペグ/Camp-House

こちらはTOAKSというメーカーのチタン製ピンペグ(Titanium Hook Peg)。1本7gと非常に軽量です。

ピンペグ/Camp-House

先っぽがフック船長のように湾曲していたり、輪っかになっていたり、釘のようにまっすぐだったり。材質もアルミやスチール、それに鍛造のものまで、また長さや太さも様々あるので、バリエーションとしてはかなりあるようです。

まっすぐなその形状ゆえ地面に簡単に挿すことができますが、簡単に抜けてしまうという弱点があります。

また、テントに付属するピンペグはアルミ製などで強度が低い安価なものが多く、最初の使用ですぐにひん曲がってしまうといった場合があります(経験者)。硬い地面にハンマーで打ち込んだりするのはご法度ですね。

  特徴 適した用途
長所 ・バリエーション(選択肢)が豊富 軽さを追求したい場合には◯。硬すぎず、柔らかすぎずな環境でないと使いづらい
短所 ・ゆるい地面だと抜けやすい
・硬過ぎる地面には不向き

アンカーペグ

例えば通常のペグが固定しづらい雪上だとか砂地だとか、ペグが打てないほど硬い地面の場所だとか、そんなふつうじゃない場所で使用できるのがアンカーペグ。

アンカーペグ/camp-house
出典:Amazon.co.jp

スノーペグという呼称のほうが一般的なようですが、ペグを埋め込みその上に雪や砂をかけたり、硬い地面の場合はペグをロープで結びその上に重いものを載せて固定して使用するなど、雪上に用途は限定されません。そこでこの記事では、アンカー(碇)的に使うペグ=アンカーペグとしておきます。

と、エラそうに書きましたが、このテのペグが必要な環境でテントを設営したことがほとんどなく、実は、ちゃんとした製品を使用したことも所有したこともないです……、ははは。

今年の冬は、ぜひこのペグを使ってテントを設営してみたい!

  特徴 適した用途
長所 ・一般的ではない地面も含め、ほとんどの環境で使用できる ・雪上や砂地
・地面が非常に硬い環境等
短所 ・ペグ単独で固定できないので、使用方法が難しい場合がある

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

おすすめ

ご意見・ご感想をお聞かせください

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください