柿の木の薪を入手してきた

柿の栽培をしている友人が、柿の木を間引き(*)して薪をつくったとの知らせを受け、果樹園を訪問してきました。

スポンサー広告




友人の柿の果樹園

鳥取県の東部にある八頭町は、柿の産地。特に花御所(はなごしょ)という柿は、この地域でしか栽培されていない品種。柿の中でも最高レベルの糖度で、甘くて美味しいことで知られています。

僕が果樹園を訪問した時は、柿の木の間引きや、柿の木の洗浄で友人は大忙し。洗浄された柿の木は真っ白で、とてもキレイです。

03

が、多分に漏れず、この地域の柿の生産者もどんどん高齢化していて、離農が進みつつあるとのこと。友人はまだ30代前半と若いですし、農家が手放した果樹園を集約して一手に引き受け、農業法人を設立して、効率的且つ高収益な農業を目指す、と力強く頼もしい話を聞かせてくれました。

頑張って欲しい!

柿の木の薪

さて、お目当の薪はこちら。切り倒した柿の木を、薪サイズに切断してくれていました。

02

ビールと交換に、月に一度程度のキャンプであれば今年一年は困らなそうな量の薪をもらいました。

柿の木の薪を積み上げて乾燥

さっそく、もらった柿の木の薪(の一部)を、T町にある祖父の家の庭の一角を借りて積んでみることに。

04

柿の木の幹や枝は少し歪(いびつ)なかたちをしているので、短い薪でも曲がっていたりデコボコしていたり。積んでいくのが意外と難しい。当初、乾燥しやすいという格子状の積み方に挑戦していましたが、何度かの挑戦の結果、結局、同じ方向で積むかたちになりました。

薪小屋は、ちゃんとしたものを建てるほどの量ではないので、コンクリーブロックと廃材、トタンを利用して簡易のものを作成。うーん、ぶさいくな仕上がり……。

近々、やり直そう……。

薪の種類について

下手くそながらもなんとか積み上げた柿の木を眺めていて、「そういえば柿の木の薪って、使ったことないな」と、ふと思いました。

当然、木の種類によって、薪に適す/適さないがあるはずですし、僕の知識としては「広葉樹が好ましい」という何とも凡庸なもの。柿の木の薪としてのポテンシャルを調べつつ、良い機会なのでその他の木についても見てみよう、と思って調べたら、きちんとまとめてくださっているサイトがありました(記事の最後に掲載)。

先人の知恵を感謝しつつ拝借し、あくまで「キャンプでの焚き火で使うための薪」としての表を作成してみました。広葉樹については、ランキングをAAAからAまで分けてみました。

広葉樹

Rank:AAA
樹種 熱量 割り
易さ
火持ち 火の粉 着火性
カシ
(樫)
超長
薪の原料として最高峰とされる木。文字どおりカタイ木ですが、火持ちの良さは凄まじいらしいです。
クヌギ
(椚)
成長が早いので、薪炭材として植えられていたそう。もし自分で薪用に植林するなら、このクヌギですかね。カブトムシもやってくるかもですし(笑)
コナラ
(小楢)
シイタケのホダ木として活用されているほか、高級木炭の原料となる木です。
Rank:AA
樹種 熱量 割り
易さ
火持ち 火の粉 着火性
ナシ
(梨)
スペック的には高いですが、AAなのは木自体が太くないから。そもそも入手できるのか?と思いましたが、二十世紀梨をはじめとした梨の産地である鳥取では、以外と手に入るかも知れませんね
カキ
(柿)
今回、入手したのがこちら、柿の木。来年使ってみて僕自身のレビューをしてみたいと思います。
ニセアカシア
クヌギ同様成長が早く、かつては薪炭材として広く植林されていた樹木。比較的火持ちも良いようです。
Rank:A
樹種 熱量 割り
易さ
火持ち 火の粉 着火性
サクラ
(桜)
僕が叔父からいつも貰っている薪が桜。幹がまっすぐに伸びないので薪の形が少し歪になりますが、キャンプの焚き火では問題なし!
クスノキ
(楠)
タンスなど、大切な家財道具の材料として使われる木。それゆえとても堅くて、薪割りが大変とのこと。
シラカバ
(白樺)
白樺油などもあるように、油分を多く含む木。ゆえに着火性が良く、柔らかい木質なので薪割りも楽。焚付けに使いたい薪ですね。

いくつかのサイトを参考にしてみましたが、概ね「火持ちが良い」という点が、樹種の薪としての評価を高くしているようです。

針葉樹

Rank:B
樹種 熱量 割り
易さ
火持ち 火の粉 着火性
カラマツ
赤松
中~
ヒノキ

やはり、針葉樹は薪としてはあまり高く評価されていません。油分が多いこともあり、乾燥させるにも広葉樹よりも時間を要し、且つ一気に燃えてしまうと。

ただ、油分があることで着火生が高く、焚付け用の薪としてはむしろ良品と言えるかも知れませんね。

.

とにもかくにも、柿の木が、1年後にどんな薪になっているか、今から楽しみです。

*間引き:野菜などを栽培する際、苗に十分な栄養素は太陽光が与えられるように、苗が密集した状態から一部だけ残して他を抜き取ること。柿の間引きは、苗ではなく木なので、抜き取るのではなく倒木(!)することで行います

参考にしたサイト
薪ストーブのファイヤーサイド / 薪場王 / 森のテロル / 軽井沢暖炉

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

おすすめ

ご意見・ご感想をお聞かせください

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください