キャンプ用の薪ストーブを検討してみた

鳥取はめちゃくちゃ寒い日が続いています。

積雪量はそれほどでもないのですが、気温が氷点下続きと低く、また強い風に雪が吹き飛ばされ、道路はきれいなアイスバーン状態になっています。

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T町ハウスの中は、さすがに氷点下まで下がることはありませんが、朝起きた時の台所の気温は0度大きな石油ストーブと小さなストーブの2台を稼働し、ある程度部屋が暖まってから朝食の準備が始まります。

僕もトムもダウンジャケットを上下着込み(まさにキャンプような服装で)、白い息を吐きながら、朝食をつくったり出かける準備をしているんですが、その後起きてくる子どもはと言えば、部屋が暖まったあととはいえ、パジャマだけで平気な顔をして朝ごはんを食べています。子どもは風の子とはよく言ったものです。

そんな寒〜い環境で日々過ごしていると、思わず妄想が加速し、「キャンプ用の薪ストーブを自宅に導入したらどうだろう」などと考えてしまうわけです。

昔は台所の隅に竃(かまど)があり、屋根裏にはその名残りである煙突が残ってるんですよね。できないことはないだろう、と。

でも、やってみた、火事になった、では洒落になりませんので、入念に調査し、プロにも相談するべき事項ではありますが、もし自宅への導入が無理でも、キャンプ用の薪ストーブなので、キャンプで使えば問題ないわけで。

現在キャンプで使っている暖房アイテムはフジカハイペットのみですが、ファミキャン用のテントでは熱量不足は否めませんし、(予算的に)今年は無理でも来年くらいまでには、薪ストーブを導入できればな〜と。

そんなわけで、キャンプ用の薪ストーブをつらつらと見てみたいと思います。

tent-Mark DESIGNS iron-stove 改

最近、CIRCUS TCを買ったこともあって親近感を感じているブランド、tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)からリリースされている薪ストーブ「iron-stove 改」。

サイズ 使用時:幅/750×奥行き/380×高さ/300mm(脚含む:470)、煙突径 Φ106mm
収納時:幅550×奥行き/330×高さ/120mm
重量 本体21kg(梱包時/22kg)
材質 鉄、耐熱ガラス(天板・底板:変形防止エンボス加工)
厚み:天板・底板/2.0mm、側板/1.2mm
その他 煙突は別売り

埼大の特徴は、分解できコンパクトになること。僕のように、小さな車でキャンプに行くような場合は、コンパクトに収納できるというのはとにかく助かります。

ユーザーの方のブログを見ると、開口部が大きく薪の大きさを選ばない、も良い点として挙げられていました。

煙突がは後方から出るデザインなので、天板全面が調理などに使えます。

一方のデメリットとしては、これは諸刃の剣のようなものですが、分解・収納する手順が決まっているため、毎回取説を見ながらでないと収納できない、つまり収納が難しい、という点が挙げられていました。

また側面の鉄板がやや薄く(1.2mm)、何度か使っていると歪みが生じる場合があるようです。内部は数百度の高温になるわけですからかなりの剛性が求められますが、持ち運んで使う道具であるため軽さとのトレードオフになります。難しいところですね。

ANEVAY Frontier Stove Plus

持ち運び可能な薪ストーブのパイオニアで、おそらく最も有名なアイテムが、このANEVAY(アネヴェイ)の「Frontier Stove(フロンティア・ストーブ)」かと。

サイズ 使用時:幅37×奥行き60×高さ37cm、本体サイズ/幅28×奥行き47×高さ23cm、本体脚/18.25cm(地上から本体下部まで)、煙突セット時:脚延長時 278/・脚収納時/270cm、煙突径/10.16cm
重量 約17kg
材質 鉄(厚さ:本体/2mm、天板/2.5mm)、耐熱ガラス、木(ヨーロピアンオーク)
その他 付属品:煙突×5、スパークアレスター×1

これは、そのFrontier Stoveよりもサイズアップされ、薪の投入口に窓が付いて炎の状態が視認できるようになったモデル、「Frontier Stove Plus」です。

ひとことで言えば、カッコイイ。

この記事でも以下で紹介するPETROMAXのLOKIやROBENSのボルケーノストーブなども、ANEVAYのFrontier Stoveのスタイルを踏襲しています(前者はOEM)。

煙突はすべて薪ストーブ本体の中に収めることができ、足をたためば、本体サイズ=収納サイズとなって持ち運び時もコンパクトになります。

天板は鍋やスキレットなどを置いて調理できるほか、直火調理できる穴も空いているので、煤を気にしなければ中華鍋なんかで炒め物もつくれちゃいます。

ANEVAYのサイトを見ると、”in tents, tiny homes, teepees and cabins or used outside on your deck”とあり、いちおう屋内での使用も想定して設計されているようです。あくまで一般的な住宅ではなく、森の中の小屋、みたいなものだと思われますが。

この動画にあるような空間で、家族や仲間たちとのんびり過ごせたら……、最高ですよねぇ。

PETROMAX キャンピングストーブ Loki 12761

続いては、ケロシンランタンが人気のPETROMAXの薪ストーブ「LOKI」。

サイズ 使用時:幅55×奥行き84×高さ241cm、収納時:幅33×奥行き52×高さ33cm
重量 約12kg
材質
その他 付属品:煙突×5

先ほど、ANEVAYの紹介部分でも触れましたが、ANEVAYのOEMで、Frontier Stove(PLUSではない方)と同じスペックです。違う点と言えば、本体側面にPETROMAXのロゴが貼り付けてあるところくらいでしょうか(上の写真はロゴが見えない角度で撮影されていますが……)。

PETROMAXはランタン以外にも、パーコレーターやダッチオーブンもリリースしていますので、PETROMAXのファンの方なら、ランタンや薪ストーブ、周辺アイテムを同ブランドで統一して、キャンプサイトをスタイリッシュに仕上げることができますね。

Wood Camping BBQ Stove

パッと見は、同じ製品が3連続で登場しているように見えますが、こちらは似て非なる完全別製品。Wood Camping BBQ Stove。そう、名前にBBQと付いているところがポイントです。

サイズ 使用時:幅/455(脚を付けた場合/約54cm)×奥行き/255×高さ/190mm(煙突含約250cm)、煙突外形
/5.9cm
重量 約12kg
材質
その他 付属品:組み立て式煙突(5個)、専用移動用バッグ、耐熱グローブ

このWood Camping BBQ Stoveは、「BBQコンロに天板と煙突をセットして、薪ストーブとしても使える」というハイブリッドコンセプトの製品なのです。

なぜか上の写真には写っていませんが、天板と本体は4か所の金具で留めるようになっています。


画像出典:ヘソで茶をわかす

ちょっと心もとないですよね。この画像の引用元である「ヘソで茶をわかす」さんの購入したWood Camping BBQ Stoveは、4か所の金具のうち2か所が破損した状態で納品されたようですが、仮に破損していなくても、気密性はどうなのか? 煙や炎が漏れ出たりしないんだろうか? と少し心配になりますよね。

ただ、価格はその他の製品と比べて半値以下の1万円台とかなり手頃なので、そのあたりに目をつむることができれば、こちらをセレクトするのもアリなのかも知れません。

G-Stove Heat View

続いてはステンレス製の「G-Stove Heat View」。

サイズ 使用時:幅/42×奥行き/42×高さ/236cm
重量 約10kg
材質 ステンレス(耐熱温度:1000度)、耐熱ガラス
その他 付属品:煙突×6、簡易型スパークアレスター×1、火格子×2、灰落とし用スクレーパー×1

ホームセンターなどでもステンレス製の薪ストーブを見かけることはありますが、あれは材質がペラペラ。

G-Stove Heat Viewは小柄なボディサイズながら重量10kgと、かなり厚みがあることが分かります。耐熱温度が1000度ですから、相当堅牢に作られてそうです。

燃焼効率がかなり良いようで、ボディに近い煙突(同じステンレス製)は真っ赤になるとか。

ステンレスは焼き色も変わって味が出てくる材質なので、鉄とは違った経年変化の様子を楽しむことができますね。

少し気になるのは、開口部の取っ手が金属製のリングという、ややチャチな仕様であること(笑)。ANEVAY Frontier Stove Plusのように木製の取っ手に変えたいところです(燃える?)。

コンパクトで使用する薪のサイズを少し選びますが、コンパクト、燃焼効率も良さそうなG-Stove Heat View、個人的にはかなり気になる製品です。

Tentipi Eldfell Stove Pro 7

続いてもステンレス製の薪ストーブ、TentipiのEldfell Stove Pro7(テンティピ・エルドフェル・ストーブ・プロ7)。

サイズ 使用時:幅/33×奥行き/66×高さ/38cm(煙突含む/280cm)
重量 約14.6kg
材質 ステンレス
その他 付属品:木製の収納箱、予備リベット、日本語レファレンスガイド

製品名にあるEldfell=エルドフェルは、本来はエルトフェットルと読みます。アイスランド・ヘイマエイ島にある火山の名前ですね。

その名に負けない熱量があるのか、ある方のブログを読むと、12月という寒冷期、Tentipi Zirkon 15CPという直径6メートルの巨大なテントで使っても十分に暖かい、とのこと。

燃焼室の奥行きが50cmあるので、大型の薪でもサイズ調整することなく使えて便利そうです。

上に掲載しているメーカーがリリースしている写真だと、何となく中世の道具みたいな雰囲気で写ってしまっているように思えるのですが、ユーザーの方のブログを拝見すると、かなり格好いい製品です。

販売サイト:http://store.pharus.net/tentipi-eldfell-stove.html

Robens Kobuk Tent Stove

続いては、再び鉄製のストーブに戻って、Robens Kobuk Tent Stove(ローベンス・コバック・テント・ストーブ)。

サイズ 使用時:煙突含む高さ/345cm
収納時:幅57×奥行き/41×高さ/28cm
重量 約12.5kg
材質
その他

メーカーのRobensのWEBサイトを見ると、これまで販売されていたボルケーノストーブが消え、新たにDenali Tent Stove(デナリ・テント・ストーブ)が掲載されています(2018/1/26現在、ページ準備中)。

そしてその横に、四角い小柄な感じのかわいい薪ストーブ、Kobuk Tent Stoveが。

この形状、ありそうでなかなか見ないですよね。Outbackerというメーカーも似たデザインの薪ストーブをリリースしていますが、僕はそれくらいしか知りません。

さて、こちらのKobuk Tent Stoveですが、詳細情報がまだドイツデンマーク本国のWEBサイト(*)含む、海外のサイトにしか掲載されてなく、日本国内のサイトでもひとつだけ発見したのですが、スペック情報が海外サイトのものと異なっていたりと、何となく情報がいまひとつ安定していない感じ。

Robensの日本サイトが情報をリリースするまで、しばし待機します(公開され次第、もう少し本製品についてのレビューを加えたいと思います)。

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薪ストーブのことを調べるために、たくさんのキャンパーのブログを読みましたが、みなさん、とても薪ストーブのあるキャンプを楽しんでらして、ものすごく羨ましかったです(笑)。

薪も必要だし、メンテナンスにも手間はかかりそうですが、それを遥かに超える楽しみ(と暖かさ)がある。そんな感じでしたね。

薪ストーブ、欲しいなぁ!

* 2019年8月12日修正。コメントをいただいたので確認しました。ローベンスは1973年にドイツ人のクラウス・ローベンス氏によって設立されたメーカーですが、本社所在地はデンマーク()になっていました。参考ページ「ROBENS – QUALITY OUTDOOR GEAR SINCE 1973
参考ブログ
tent-Mark DESIGNS iron-stove 改Ken-z Outdoor Life BlogALL SCHNA’S HOME ANEVAY Frontier Stove Plusふたりとluluのキャンプブログ(1)ふたりとluluのキャンプブログ(2) Wood Camping BBQ Stoveヘソで茶をわかす G-Stove Heat Viewときには星の下で眠る Tentipi Eldfell Stove Pro 7双子と週末外遊びBabbo craft のいろいろ日記

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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2件のフィードバック

  1. ななし より:

    ローベンスはデンマークじゃないですか?

    • aw より:

      ななしさん、コメントありがとうございます。
      Robensのウェブサイトに”Klaus Robens when he created the Robens brand more than 45 years ago in Germany!”とあったこと、URLがドイツのものになっていたので(ドイツ=de、デンマーク=dk)ドイツだと思っていましたが、確かに住所はデンマークになってますね。調べてみます。ご指摘ありがとうございます。

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