冬のファミキャンについて考えてみた [Nordisk Alfheim編]

キャンプハウス式ファミリーキャンプ(以下、ファミキャン)をLOCUS GEARのKhafra eVentで検討(妄想)した前回。トムの「Nordisk Alfheimの方がキャンプハウスに似合いそうだけど?」の一言で、一度は却下した同製品を、再度テーブルにあげて検討(妄想)してみたいと思います。

スポンサー広告




Nordisk Alfheim 12.6㎡

しろくまのマークで有名なNordisk Alfheim(ノルディスク アルフェイム。以下、アルフェイム)。

CAMP HOUSE/冬のファミキャンについて考えてみた [Nordisk Alfheim編]
出典:Nordisk

まぁ、とにかくお洒落です(笑)。インスタグラムにも、お洒落で素敵な写真がたくさんシェアされていますね。

アルフェイムの12.6㎡のスペックは以下のとおり。

サイズ 400x400x275cm(使用時)、99x32cm(収納サイズ)
重量 11.8kg
素材 ポリエステル/65%、コットン/35%
耐水圧 350mm

気になるのは重量。約12kg、これは重い…。そしてグランドシート(床面。写真には含まれてますが別売りです)は約8kg。合わせて20kg……。この重さは40代には堪えます(笑)。

今回は、LOCUS GEAR Khafra(以下、カフラ)と比較するかたちで、冬のファミキャン用にアルフェイムを導入するにあたってのメリット、デメリットを検討してみたいと思います。

人気のテントだけあって、検索するとすごい数の記事が出てきます。しかも写真たっぷりの濃厚な記事ばかり。タメになりますね。

ちなみに、僕の友人にもアルフェイムを所有しているキャンパーがいます(しかも、LOCUS GEARのKhafraも所有)。友人たちのアルフェイムは、12.6㎡よりも1サイズ大きい19.6㎡ですが、彼らの使用状況やコメントなども参考にしてみます。

アルフェイム導入のメリット

まずは良い点、メリットを挙げてみます。

内部空間に余裕がある

カフラは2.7×2.7メートルの正方形、広さは約7.3㎡です。角錐なので、四隅はかなり窮屈な空間となり、デッドスペースになりがち。

対してアルフェイムは製品名にもあるとおり、12.9㎡、カフラよりも76%広いです。しかも円錐(正しくは十角錐)なので、デッドスペースが生まれにくいような気がします。

下の図にあるとおり、大人6名が十分に余裕を持って眠れる広さ。テーブルや椅子などの荷物で半分を使ったとしても、3人眠るには十分。ウチの子がいくら寝相が悪くても、大丈夫そうです(笑)。

CAMP HOUSE/冬のファミキャンについて考えてみた [Nordisk Alfheim編]
出典:Nordisk

冬のキャンプの必需品、ストーブも余裕を持って置くことができそうですが、むしろ、広過ぎて1台のフジカでは居室内が暖まるかどうか心配ですね。

高さもカフラに比べて1メートル以上高いので、ランタンも余裕を持って提げられますね。

以前、友人のアルフェイム(19.6㎡)で雪中キャンプした時の写真を見ると、かなり内部空間的に余裕あります。

CAMP HOUSE/冬のファミキャンについて考えてみた [Nordisk Alfheim編]

幕の素材がT/C

幕の素材がポリエステルとコットンの混紡(いわゆるT/C)なので、ストーブを使用する場合もカフラよりも安心。最上部に、真上に抜けるベンチレーションが付いているので、換気もしやすそうですね。

また生地自体に厚みがあり、ナイロン製のテントよりも保温力は高いと想像できます。ちなみに、広くて快適な19.6㎡ではなく、12.9㎡を選んでいるのも、小さくて中が暖まりやすい方が冬キャンに向いていると考えてのこと。

T/Cは結露しにくい素材なので、その点も評価。

子どもが喜ぶ

ウチの子はまだ1歳にもなってなく、どんなにダサイ服装をさせても楽しそうにしていますが、ある程度大きくなってくると、好き嫌いが出てきますし、審美眼も備わってきます。

先述の友人の一人は、ファミキャンに家族を誘っても、これまではあまり乗り気ではなかったようですが、テントをアルフェイムに変えてからというもの、特に子どもたちのノリが良く、キャンプを楽しんでくれるとのこと。

これは子どもを持つキャンプ好きの父親にとって、かなり大きなポイントではないでしょうか?

キャンプハウスの(妄想の)庭にぴったり

僕たちの妄想の中に建つキャンプハウスの庭には、様々な木々(主に広葉樹)が立ち、季節の草花が咲き乱れ、ダイバーシティ緑地が広がっています。

CAMP HOUSE/妄想の庭
出典:Gardenista

冬は一面、雪景色。そこに、立てるとしたら、やはりアルフェイムはぴったりだと思います。

アルフェイム導入のデメリット

続いてデメリット。

重い

最初にも太字で書きましたが、重いです。本体が12kg、グランドシートが8kg。さらに内部を2つに仕切るインナーキャビンを使えば+3kgで、合計23kg!

運ぶの大変ですが、重いテントの設営は女性や子どもが手伝いづらく、結果として、「父親の仕事」になってしまいがち。

テントを設営する場所と駐車場が離れていたら、それだけで心が折れそうなか弱い中年オヤジ、awです。

設営と撤収が大変

重さもそうですが、大きなテントを建てるのは、設営が簡単なモノポールとはいえ、やっぱりそれだけで大変です。

アルフェイムはスカート部に10か所、さらに、耐風性を高めるためのガイポイントが10か所で、合計20。ペグダウンを20本は多いですよね…。

そして雨天時の撤収。気持ちのよい季節でも、雨天時の撤収は悪夢ですが、冬のそれはまさに地獄。T/Cはナイロン素材などに比べて厚みも重みもあり、ズブ濡れになったこの巨大な幕を畳んで袋に詰め込む作業は、想像するだけで青ざめてしまう気弱なawです。

耐水圧スペックが低い

上記のスペック表に掲載しましたが、メーカー公表の幕素材のT/Cの耐水圧は350mm。

このブログでは耐水圧のことについてあまり触れていませんが、タープのことを調べた時に書いたように、一般的なテントやタープは最低でも1,000mm以上の耐水圧性能を持っています。アルフェイムはこの1/3程度の耐水圧しかありません。

アルフェイムユーザーのブログなどを読む限りでは「雨水が内部に染み込んできて濡れた」といった声はないようですが、かなり強い雨が長い時間降ると、雨水が内部に染み込んでくる可能性があります。

高額である

日本国内で販売されているアルフェイムは軽く10万オーバー。カフラも決して安いわけではありませんが、グランドシートやインナーキャビンなどを買うと、20万円近くにもなります。

これはちょっと高過ぎる。

と、調べてみると、日本にもシップアウトしてくれる海外の通販サイトがあり、例えばOutdoor Fairなるサイトだと、420€(ユーロ。VAT込み)、日本円で47,880円(2016年10月18日のレート 1€=114円で計算)! なんと半額以下! もちろん、これに送料、関税(簡易税率)、消費税がかかってきますが、それでも安い。

仮に、テント本体にグランドシート、インナーキャビンを全部買っても、送料や税金込みでざっと計算したところ、10万チョット(ざっと過ぎますが)。半額!

価格的にはカフラとインナーメッシュを買った場合とほぼ同じになりましたので、デメリットではなくなりましたね……でも一応、記事にはネタとして残しておきます…。

ソロキャンプに適さない

ファミキャンへの導入についての検討なので、これはデメリットにはなり得ませんが……やっぱり、ソロでも使える方がいいですよね。

結論としては

保留です(笑)。

そもそも、買うことを絶対的な前提として検討していたのではなく、単なる妄想に近いところで記事を書き始めたわけですが(いつもそうなんですが、書いてるうちに欲しくなって買ってしまう)、今回は本当にどちらを買うべきかを迷ってしまっており。

カフラはいま買えば、ソロキャンプでもすぐに使えるし、就寝環境問題が関係ない暖かい季節になれば、ファミキャンでも十分に使えると思います。

ただ、ファミキャンという今回の検討において最も重視すべきポイントで、アルフェイムはカフラよりも良い製品だと言わざるをえません。

つまり、個人的にはカフラが欲しいけど、選ぶべきはアルフェイムだ、という結論が出ているのかなと。

うーむ。。。

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

おすすめ

6件のフィードバック

  1. 鳥取の人 より:

    こんにちは、以前もコメントさせて貰った鳥取の人です。

    実は、私もつい先日、冬のファミキャン用にテントを新調したところです。
    それもドイツから個人輸入(笑)
    あまりにタイムリーなのでコメントさせて頂きました。

    私が購入したのはOUTWELLのトンネルツールームですが、同じような価格で関税は6000円弱、ドイツからの送料は2口で80ユーロでした。

    シロクマ人気ですが、同様のスペックならローベンスも検討してみる価値があると思いますよ!
    Outwellのポリコットンシリーズも楽しい幕が多いです。是非是非!

    • aw より:

      鳥取の人さん、コメントありがとうございます。
      鳥取の人さんも個人輸入されたんですね! 確かに価格が全く違いますもんね。
      Outwell、Robensのご紹介もありがとうございますー。何かの記事で読んで名前はなんとなく知っておりましたが、しっかりとチェックしたことはなかったです。これを機に調べてみたいと思います。Outwellはテントの種類もすごいですね。中には「これ、ウチより広そう」みたいなものまで(笑)。

      • 鳥取の人 より:

        Robens なら Klondike か Mescalero がシロクマと同系統だと思いますが、日本でも使う人がチラホラでてきてますよね。 8月の終わりにKlondikeがUKのサイト(campingworld)に入荷して5万円くらいの特価だったのですが、2〜3日で完売してしまって残念な思いをしました。
        今回のOutwellのテントはドイツのDooroutというサイトで購入しましたが、日本で買うのと変わりなくとっても簡単に買えました。最初はスノピのランドロック買うつもりだったので、いろいろお得でした。

        • aw より:

          Camping World、日本円の表示でわかりやすいですね。検索や絞り込みもよくできてますね。
          海外のアウトドア用品の総合販売サイトを見ていると、その国や地方の特徴やトレンドなんかもわかって面白いですよね。例えば、同じCamping Worldという名前のサイトでも、アメリカのサイトになるとキャンピングカーやトレーラーでのアクティビティに対する品揃えだったりとか。
          いろいろ教えてくださって、勉強になります! ありがとうございますー!

  2. タカフジダイスケ より:

    Outwell凄いテントだな。サイト見てみたけど、ビニールハウスか本当にトンネルのような、スケールの大きさがやはり日本の感覚ではないよな。見ているだけでわくわくするテントだよな。
    自分たちが子供の頃の日本のキャンプ道具は、今よりデザインなんかもオリジナリティ豊かで、昔のコールマンやオガワのテント、ミズノとかも作っていて自然で遊ぶ感覚は今より昔の感覚の方が楽しい物が多かったかもしれないなんて思ったりするな。まぁ便利さは今のキャンプ道具にはかなわないけど。キャンプ道具を見ていると本当にキリが無いな。こんな子供のように欲しいものが次から次に出てきてワクワク出来る趣味はなかなか他には無いように思う。

    • aw より:

      タカフジダイスケ、コメントありがとう!

      Outweelは、本当にでかいよ。車庫に使ってもいいくらいだよな(逆に言えば、車庫もテントになるってことか笑)。

      > 自分たちが子供の頃の日本のキャンプ道具は、今よりデザインなんかもオリジナリティ豊かで
      そうなんだ? なんか自分が子どもの頃のテントは、太くて重たい金属製のフレームに白い三角形の幕ってイメージしかなかったけど、意外とそうでもないのかな。
      娘が好きなキャンプの絵本があるんだけど、それを見るとキャンプ場じゃなくてふつうの河原でキャンプしているし、昔はきっとそんな感じだったんだろうね。

      > キャンプ道具を見ていると本当にキリが無いな
      まあそうだね。俺はできるだけ本当に必要な道具でなければ買わないようにしているけど、子どもが成長すれば必要な道具も変わるし、毎回のキャンプをより楽しいものにしようとすると必要な道具もまた出てくるわけだしね。ただやっぱり、道具うんぬんよりも、自然の中でのゆったりした時間そのものを楽しむって姿勢を自分のキャンプの中心に置いておきたいとは思うね。

鳥取の人 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください